マニュファクチャラー争いが激しい灼熱の熱帯ラウンド - 2024年GTワールドチャレンジ・アジア第3・4戦ブリーラム
GTワールドチャレンジ・アジアが常夏のセパンから同じく熱帯のブリーラムへと移動してきた。
前戦からのエントラント変更は以下の通り。
B-クイック
ロドニ・ジェイン、ヘンク・キックスを擁して参戦。
オリジン
ラウリン・ハインリッヒが欠場。昨年も参戦していたパトリック・ピレが参戦。
ファントム・グロウバル
ジョエル・エリクソンがフォーミュラEに参戦するために欠場。ジャクソン・エヴァンズが加入。
クラフト-バンブー
ダニエル・モラド、ファビアン・シラが欠場。インターコンチネンタルGTチャレンジに出場しているマロ・エンゲル、昨年も参戦していたマキシミリアン・ゴッツが加入。
ヴォルガス
キム・ジェヒュンが欠場。
ガラゲ75
クリスティアン・コロンボが欠場。マッシミリアノ・ヴィゼルが加入。
JMR
ジョーダン・ラヴが欠場。昨年も参戦していたルカ・シュトルツが参戦。
エレガントは今回は参戦しない。
今回の舞台はチャーン・インターナショナル・サーキット。昨年は88号車JMR、37号車クラフト-バンブーがそれぞれ優勝を飾った。
レース1。ジェントルマンドライバーが多くスタートする中で、アジア・チーム・アブソリュート41号車がポールスタートでそのままトップをキープ。2番手にはLMコルサ60号車が好走を見せる。その後ろは混戦となった。その後ピットウィンドウを終えた後、後方にいたアジア・チーム・アブソリュート41号車が徐々にペースを上げてトップ浮上。一方のLMコルサ60号車はペースを落としてしまう。結局41号車40号車のアジア・チーム・アブソリュートが1-2フィニッシュを決めた。3番手にはアジア・レーシング36号車が入り、結果としてアウディが表彰台を独占した。
レース1結果
1.ファン・ルオハン/M.ヴィンケルホック(アジア・チーム・アブソリュート-アウディ)
2.A.ナンディ/J.ユー・クアイ(アジア・チーム・アブソリュート-アウディ)
3.程叢夫/方駿宇(アジア・レーシング-アウディ)
4.A.リュー・シェイ/A.ピカリエッロ(アブソリュート-ポルシェ)
5.L.イェー・ホンリー/ユアン・ボー(オリジン-ポルシェ)
6.E.ピエリス/T.サティエンティラクル(アブソリュート-ポルシェ)
7.小河諒/脇阪薫一(LMコルサ-フェラリ)
8.P.A.B.イブラヒム/L.シュトルツ(JMR-マツェーデース)
9.ミン・ヘン/J.ロウボサム(クライマックス-マツェーデース)
10.ヒロボン/金丸悠(5ZIGEN-ニッサン)
レース2。レース1とは変わり、プロドライバースタートが多く、ポールスタートのJMR888号車が出遅れる中、5ZIGEN500号車がホールショットを獲る。しかし、その後30号車クラフト-バンブーにかわされトップ交代。また、序盤好走を見せた22号車クライマックスは5ZIGEN500号車をかわした後にコースオフしてしまう。ドライバー交代を迎えると、トップを前半にキープしていたクラフト-バンブー30号車にピット時間不足によりペナルティが与えられる。また、5ZIGEN500号車は後方から追い上げてきたオリジン4号車にパスされる。最終的にはオリジン4号車が今季2勝目のトップチェッカー。2位に5ZIGEN500号車が入った。3位はアブソリュート1号車が入賞した。
レース2結果
1.ルー・ウェイ/P.ピレ(オリジン-ポルシェ)
2.ヒロボン/金丸悠(5ZIGEN-ニッサン)
3.A.リュー・シェイ/A.ピカリエッロ(アブソリュート-ポルシェ)
4.L.イェー・ホンリー/ユアン・ボー(オリジン-ポルシェ)
5.ファン・ルオハン/M.ヴィンケルホック(アジア・チーム・アブソリュート-アウディ)
6.E.ピエリス/T.サティエンティラクル(アブソリュート-ポルシェ)
7.B.ブース/V.イントラプバサック(ファントム・グロウバル-ポルシェ)
8.A.カナルド/F.ゲールシッツ(アブソリュート・コルセ-フェラリ)
9.程叢夫/方駿宇(アジア・レーシング-アウディ)
10.J.レスタ/ルアン・クンファン(KRC-BMW)
次戦は富士スピードウェイで開催される。いよいよ日本に上陸してくる。
昨年はビンゴ・レーシング9号車の劇的な勝利とペナルティ相次ぐ中の88号車JMRの優勝で幕を閉じた。今年はどのような展開になるのか。クリーンなレースを期待したい。
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