アマチュアとトップドライバーの激闘、今年も開幕。 - 2024年GTワールドチャレンジ・アジア第1・2戦セパン

今年もGTワールドチャレンジ・アジアが開幕した。

昨年度の最終戦からのエントラント変更は以下の通り。

アブソリュート・レーシング
バオ・ジンロン、エドアルド・モルタラが離脱。アンソニー・リュー・シェイがクラフト-バンブーから移籍。エシャン・ピエリスがB-Quikから移籍。タナート・サティエンティラークルがEBMから移籍。昨年スポット参戦していたアレッショ・ピカリエヨが加入。

チーム・アブソリュート
アンドレウ・ハリャントが離脱。程叢夫がアジア・レーシングへ移籍。スン・ジンズーがファントム・グローバルへ移籍。フアン・ルオファン、昨年ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦していたマルクス・ヴィンケルホックが加入。アカシュ・ナンディがB-Quikから移籍。

アブソリュート・コルセ
アンドレ・カナルド、フィン・ゲールシッツが加入。

エレガント
アンドレ高度、廖力嘉が加入。

オリジン
パトリック・ピレが今回は参戦しない。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦しているラウリン・ハインリッヒが加入。

VSR
イェー・ビアン、ジュー・ビフアンがクライマックスから移籍。昨年参戦していたエドアルド・リベラティが加入。昨年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ、IMSAに参戦していたマルコ・マペッリが加入。

ANR
水谷晃、根本悠生が加入。

EBM
サティエンティラークルがアブソリュート・レーシングへ移籍。リード・ハーカ、アドリアン・ヘンリュ・ド・シルヴァが離脱。

ファントム・グローバル
昨年ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦していたジョエル・エリクソンが加入。スンがチーム・アブソリュートから移籍。

AASファントム・グローバル
クラウス・バフラが離脱。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦しているバスティアン・ブースが加入。

アジア・レーシング
カオ・クイ、リン・カン、ミケル・マック、クリス・オン・シアが離脱。程がチーム・アブソリュートから移籍。方駿宇が加入。

FFF
昨年参戦していた濱口弘、大蔵峰樹を擁して参戦。

クライマックス
ジュー、イェー・ビアンがVSRへ移籍。デニス・リンド、フー・ユークウィが離脱。ワン・ゾンウェイ、リー・リチャオ、リュー・ハンチェン、ミン・ヘン、ジェイリン・ロウボサム、昨年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦していたラルフ・アロンが加入。

クラフト-バンブー
アンソニー・リュー・シェイがアブソリュート・レーシングへ移籍。WECに参戦しているダニエル・フンカデリャが離脱。カオがファントム・プロから移籍。IMSA、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦しているダニエル・モラド、昨年一部レースに参戦していたファビアン・シラが加入。

ヴォルガス
ハン・ミンクワン、キム・ジェヒュンを擁して参戦。

LMコルサ
小河諒、昨シーズン参戦していた脇阪薫一が参戦。

ガラゲ75
クリスティアン・コロンボ、ダフィド・トジプトビアントロを擁して参戦。

ハーモニー
ウー・ルイフア、シン・ヤンビンが離脱。リャン・ジャトン、ルオ・カイルオが加入。

KRC
ジョノ・レスタ、ルアン・クンファンを擁して参戦。

5ZIGEN
川端伸太朗が離脱。昨年IMSAに参戦していた金丸悠が加入。

JMR
ミカエル・グルニエ、プリンセ・ジェフリ・イブラヒム、ブロック・フィーニが離脱。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦しているジョーダン・ラヴが加入。

B-Quik、ハブオート、AAI、モデナ、メルボーン・パフォーマンスは今回参戦していない。

今回の舞台はセパン・インターナショナル・サーキット。昨年はアウディとポルシェが優勝を分け合った。

レース1はウェットコンディションでスタート。アジア・レーシング36号車がポールでスタートしたが、ウェットタイヤを履いたマシンがどんどん前に出てきてリードを大きく築く。ピット作業に入る前にトップに出たのは、オリジン87号車だった。しかし、ピットタイミングになると、36号車はまずステイアウトした。シルバードライバー2人で参戦しているため、ピットタイミングを遅らせることができた。一方で、プロアマクラスのマシンはタイミングをプロドライバーをできるだけ長く走らせようとしてタイミングを見誤り、アウトラップでペースが上がらず、結果としてアウトラップのペースを上げることができた36号車がどんどん前のマシンを追い抜いてトップに立ってチェッカーを受けた。VSR6号車もペースを上げて2位につけた。87号車は最後まで争いを続けて3位でフィニッシュ。程は6年ぶりの優勝。方はデビュー戦でキャリア初優勝となった。

レース1結果
1.程叢夫/方駿宇(アジア・レーシング-アウディ)
2.E.リベラティ/イェー・ビアン(VSR-ランボルギニ)
3.レオ・イェー・ホンリー/ボー・ユアン(オリジン-ポルシェ)
4.B.ブース/V.イントラプアヴァサック(ファントム・グローバル-ポルシェ)
5.アンソニー・リュー・シェイ/A.ピカリエッロ(アブソリュート-ポルシェ)
6.藤井誠暢/星野敏(D'ステーション-アストンマーティン)
7.L.ハインリッヒ/ルー・ウェイ(オリジン-ポルシェ)
8.ジェフリー・リー/F.シラー(クラフト-バンブー-マツェーデース)
9.A.ナンデュ/ジェームズ・ユー・クワイ(アジア・チーム・アブソリュート-アウディ)
10.P.A.B.イブラヒム/J.ラヴ(JMR-マツェーデース)

レース2は変わって晴天の日となった。スタートすぐにチーム・アブソリュートの40号車が追突からスピン。セーフティカーが入る。その後はポールスタートのオリジン4号車が十分にリードを広げていく展開となった。ピットに入った後もサクセスハンデがあるマシン以外はほぼ順位が変わらず、そのまま4号車がリードする。しかし、エレガント3号車がタイヤ交換後にクラッシュ。2度目のセーフティカーが入った。しかし、4号車は全く脅かされることなく今季初優勝。ラウリン・ハインリッヒはキャリア初優勝を遂げた。2位にはクラフト-バンブーの30号車が序盤のペースに苦しんだものの、終盤順位を上げて入賞。3位争いは非常に激しい争いとなったが、最後接触の原因を作ったクライマックス22号車はペナルティで5位に後退。ハーモニー77号車が表彰台の一角を占めた。

レース2結果
1.L.ハインリッヒ/ルー・ウェイ(オリジン-ポルシェ)
2.カオ・クウィ/D.モラド(クラフト-バンブー-マツェーデース)
3.リャン・ジャトン/ルオ・カイルオ(ハーモニー-フェラリ)
4.P.A.B.イブラヒム/J.ラヴ(JMR-マツェーデース)
5.R.アロン/ワン・ゾンウェイ(クライマックス-マツェーデース)
6.レオ・イェー・ホンリー/ボー・ユアン(オリジン-ポルシェ)
7.A.ナンデュ/ジェームズ・ユー・クワイ(アジア・チーム・アブソリュート-アウディ)
8.程叢夫/方駿宇(アジア・レーシング-アウディ)
9.ジェフリー・リー/F.シラー(クラフト-バンブー-マツェーデース)
10.上村優太/永井宏明(ポルシェ・センター岡崎-ポルシェ)

次戦はチャーン。熱帯での争いはまだまだ続く。ジャパンカップの開幕はさらに1ヶ月後になる。

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