伝統のモナコ。93年ぶりの快挙達成! - 2024年F1世界選手権第8戦第81回モナコグランプリ

第81回モナコグランプリが伝統の地、モンテカルロ市街地コースで行われた。

前戦からのエントラント変更はなし。

舞台はモンテカルロ市街地コース。伝統の市街地コースであり、今大会は世界三大レースに数えられる大会である。コース幅が狭く、抜きにくいコースレイアウトであるため、予選での順位が重要になる。また、高い集中力が試され、少しでも気を緩めると、壁に接触しレース続行が不可能になるという難しいレースとなった。

P1はルイス・ハミルトン、P2とP3は地元ドライバーのシャルル・ルクレルがトップタイムを記録した。

予選。Q1でフェルナンド・アロンソ、セルヒオ・ペレスの2人のモナコウィナーが敗退するという大波乱の展開。その中でジョージ・ラッセルがトップタイムを記録した。Q2ではモナコウィナーのダニエル・リカードウを含めて5台が脱落。ランドウ・ノリスがトップタイムを記録した。Q3では、やはりプラクティスで調子が良かったルクレルがトップタイムを叩き出す。その一方で昨年の勝者、マックス・フェルスタッペンもトップタイムを狙うが、そのアタックで壁に接触し、アタック失敗。結局、ルクレルが2021年、2022年に続き3度目のポールポジション獲得。2番手にオスカ・ピアストリ、カルロス・サインスJr.が3番手につけた。また、ハースの2台はレース後の車検で失格処分となった。

予選結果
1.C.ルクレル(フェラリ)
2.O.ピアストリ(マクラーレン-マツェーデース)
3.C.サインス(フェラリ)
4.L.ノリス(マクラーレン-マツェーデース)
5.G.ラッセル(マツェーデース)
6.M.フェルスタッペン(レートブル-ホンダ)
7.L.ハミルトン(マツェーデース)
8.角田裕毅(RB-ホンダ)
9.A.アルボン(ウィリアムズ-マツェーデース)
10.P.ガスリ(アルピヌ)

決勝。1周目にペレス、ケヴィン・マグヌッセン、ニコ・ヒュルケンベルクの3人が絡む大クラッシュが発生。すぐに赤旗が提示される。これによりしばらく中断する。またピエル・ガスリとエステバン・オコンのアルピヌ2台がクラッシュ。オコンはリタイヤとなり、この責任はオコンにあるとされた。また、このレッドフラッグにより、このタイミングでタイヤ交換義務を終わらせて最後まで持たせようとするチームが多かった。ただミディアムタイヤでスタートしたドライバーはハードタイヤに交換したため、最後までタイヤを持たせやすかったが、ハードタイヤからミディアムタイヤに交換したドライバーはペースダウンを余儀なくされた。しかし、ここは抜けないモナコ。どれだけ詰まっても最後までオーバーテイクができなかった。途中後ろのドライバーとの差をつけたドライバーが数名フリーストップを行ったが、それによるメリットも活かせず、結果としてトップ10は予選結果と全く同じ順位でフィニッシュ。ルクレルは1931年のルイ・シロン以来2人目のモナコ人としてのモナコグランプリウィナーになった。

決勝結果
1.C.ルクレル(フェラリ)
2.O.ピアストリ(マクラーレン-マツェーデース)
3.C.サインス(フェラリ)
4.L.ノリス(マクラーレン-マツェーデース)
5.G.ラッセル(マツェーデース)
6.M.フェルスタッペン(レートブル-ホンダ)
7.L.ハミルトン(マツェーデース)(FL)
8.角田裕毅(RB-ホンダ)
9.A.アルボン(ウィリアムズ-マツェーデース)
10.P.ガスリ(アルピヌ)

次戦はカナダグランプリ。昨年はフェルスタッペンが優勝したが、チャンピオンウォールが待ち構える中どのような結果が待っているのだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!