聞き上手とは質問上手になること

(プロマネ亭コラム#17)
 聞き上手になることは難しいことです。何か疑問はありますかなどと言ってもなかなかメンバーは口を開きません。聞き上手になるためには、質問上手になることが一番の近道です。何か質問はありますかなどと言う漠然とした聞き方ではなく、○○についてどう思いますか?とか△△についての注意点は何でしょうか?分からなかったところや疑問に思ったことは何でしょうか?などと仕事内容の骨子の部分に沿った具体的な質問が効果的です。また条件付質問、例えば、仕様書にはAの場合Bの処理をすることだけが書かれているが、Aの条件が成立しない場合はどうすべきだと思いますか?などという質問の仕方も有効でしょう。仕様検討やレビューにおける重要なポイントは、部下がその仕様についてどれだけ正確に理解しているかを確認することです。そのためには部下からできるだけ多くの疑問点・不明点を聞き出す必要があります。「何か質問はありませんか?・・・何も無いようですのでこれで終わりにします」と言ういつものパターンは極力避けたいものです。
 リーダーにおいては、部下に質問を投げかける前に、自分自身に同じ問いかけをしてみるとよいでしょう。その自問自答にどれだけ正確に答えられるでしょうか。

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