ノブレス・オブリ-ジュの精神

(プロマネ亭コラム#8)
 相互義務の履行の反対は丸投げです。多重請負構造の致命的な欠陥はこの丸投げによってもたらされる業務品質および製品品質の著しい劣化にあります。安くできるなどという安易な気持ちならば足元をすくわれるような危機的な状況を必ず招くことになります。
 古来日本人は常に連帯を保ち、その共同体の上位の者も下位の者もともにその応分の責務を果たし、優位の者こそ大きな義務を負うこととされてきました。このノブレス・オブリージュ(Noblesse oblige)の精神こそが繁栄の永続的な循環を生み出すことに気づくべきでしょう。
 「Noblesse oblige:位高きは,徳高きを要す。優位の者こそ大きな義務を負う」(レヴィ公爵,『格言と省察』)

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