110から始まるフィルム生活
実は、フィルムでちゃんと撮り始めたのは割と最近のことで。それまでは緊張でコチコチになりながらようやくシャッターを切っていた。
そんな私がフィルムで撮ることの楽しさに気づいたきっかけの1つが110フィルムカメラなんだ。
110フィルムはとても小さいフィルムだ。135フィルムと並べると親子みたいなサイズ差がある。一度絶滅したようだけど、今はLomographyが色々な種類の110フィルムを出している。ちなみに今更だけど読み方は「ワンテンフィルム」です。
私が最初に手に取ったのはlomographyのdiana baby。手のひらに乗るくらい小さくて、とても軽いカメラだ。絞りは固定(f8)で、シャッタースピードは1/100かバルブの二択とすごくシンプル。そんなカメラで写真を撮るなんて未知の体験だったから、どんな写真になるか、期待半分、疑い半分だった。
現像から上がってきたのは、ピンボケ傾きなんでもありの写真達だった。でもそれを見て、張り詰めていた気が抜けたと言うか、きちんとは撮れていないけれど隙だらけな写真も結構いいんじゃないか、と思えたんだ。
それから、肩の力を抜いてフィルムで撮るということにハマっていった気がする。どんな写りでも、不思議とその時の空気を感じられる。撮影日時も位置情報も無いけれど、曖昧な記憶に寄り添ってくれる。そんなフィルムカメラが好きになったきっかけでした。
ーー今日のおやつは、パウンドケーキーー