見出し画像

自分とはなんぞや(28)

 正直、自分のことをあまりわかっていない。いや、少しはわかっているつもりではあるが、最近はもっとわかってあげたいと思っている。思えば子供のころから、自分というものにあまり興味がなかった。そればかりか、周りのものにもあまり興味を示さなかった。クレヨンしんちゃんに出てくる”ボーちゃん”のように、鼻を垂らし、ただそこにいるような子供であった。そしてそれは今でも変わらない気もする。では何故に今、自分をわかってあげたいなどと考えているのだろうか。落語家として、お客様の前に出るものとして必要な心構えだからだという理由だけではないような気もする。では、一体何故だろう。考えても出ないかもしれないが、たまには自分のことをゆっくり考えてみたい。今日の題目は自分についてである。

ここから先は

1,471字 / 1画像

¥ 100

この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com