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鉄カブト (83)

 芸術の秋、ザ・クロマニヨンズの名曲『鉄カブト』を聴きながら過ごす昼下がり、ふと”赤カブト”のことを思い出した。いや思い出したというほどはっきりと思い出したわけではなく、ふと言葉が頭に浮かんだ程度である。赤カブトは高橋よしひろ先生の漫画「銀河-流れ星銀」に登場する殺人熊だ。マタギの竹田五兵衛に右眼を撃ち抜かれ脳が損傷したことによる変異で、生き物の常識を超え冬眠しなくなり巨大化した熊である。羆でも月輪熊でもなくそのハイブリッドで、体長は10m体重は5tにも及ぶ。そんな化け物熊だが、最後は主人公であるところの犬に倒される。え?何で犬??と疑問に思うかもしれないが、理由はちゃんとある。主人公である犬が『絶天狼抜刀牙』を使ったからだ。『絶天狼抜刀牙』を出されては仕方ない、納得するしかない。因みに『絶天狼抜刀牙』はゼツテンロウバットウガと読む。

『絶天狼抜刀牙』 筆者作 

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867字

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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com