【Artist Info】Motionless In White -退廃という名の美学-
はじめに
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回のアーティスト紹介はUSの人気メタルバンド
Motionless In Whiteになります。
日本でもファンが多い"魅せる"メタル
彼らの来歴から活躍までご紹介します!
アーティスト情報
結成: 2004年
出身: 🇺🇸 Pennsylvania
レーベル: Roadrunner / Fearless Record
ジャンル:
ゴシックメタル/インダストリアルメタル
ポスト・ハードコア/メタルコア
来日: 2012年 Hook The Trigger
メンバー
Chris "Motionless"
刈り上げたオールバックにゴスメイクや特殊メイク
特殊部隊風のタクティカルスーツに身を包む
端正な顔立ちと長身のヴォーカル。
フロントマンとして唯一無二のインパクトです。
(メイク無しでもめちゃくちゃ整っています。)
ミドルネームには"Motionless"という
バンド名を冠する言葉を入れています。
ミドルレンジでハスキーなクリーンをメインに
ラップとスクリームも使いこなす技術は圧巻。
Ryan Sitkowski (Gt.)
髭と筋骨隆々の肉体が特徴的なギター。
現在はリードギターを担当しているが、
過去にはベースとしてサウンドを支えていた。
最近ではステージでガスマスクを着用。
Rickey "Horror" Olson (Gt.)
長髪とアイメイクが特徴のリズムギター。
使用機材はIbanez
コーラスも担当している。
一時期はベースとしても貢献していた。
Chrisのようにミドルネームにホラーを冠する。
(ミドルネームというかコンセプトに近いですね。)
Justin Morrow (Ba.)
短髪にホラーメイクが特徴のベース。
ヘアカラーとメイクは多種多様。
Ice Nine Killsからサポートを経て正式に加入。
ちなみに彼の前任のサポートベースは
元Escape The Fateという錚々たる顔ぶれ。
Vinny Mauro (Dr.)
ミディアムヘアにデビルメイクが特徴のドラムス。
怪奇的かつ難解なサウンドを芯から支える。
来歴
2004年に当時高校生のChrisを中心に結成。
由来はUSメタルコアバンドEighteen Visions
の楽曲Motionless and Whiteから来ており、
SlipknotやPoison the Well、Marilyn Mansonなどのダークなエッセンスを取り入れた音楽性とヴィジュアル的なコンセプトを目指します。
デモとインストEPの反響は高く、2007年にはMasquerade RecordingsやWarnerからのリリースとマネジメント契約を達成します。
ツアー後の翌年には1stLPのWhen Love Met Destructionをリリースし、すかさずメタルコア系列の名門Fearlessと契約をします。
2010年には1stアルバムのCreaturesをリリースし、Billboardのトップ200にランクイン。
その後はメンバーやパートのチェンジが続きやや不安定な時期が続くものの、評価や動員数は着々と増やしていきます。
2012年の2ndアルバムInfamousではまたもやBillboardに食い込み、All That RemainsやIn This Momentとの帯同も成功させます。
2014年にはThe Plot In You、Like Mothes to Frames、For The Fallen Dreams、2015年にはKornとBRING ME THE HORIZONという名だたるメタルコアバンドと共にツアーを行い、バンドとしての確固たる基盤と名声を得ます。
その後メンバーチェンジがあったものの2017年にはGraveyard Shift、2019年にはDisguiseの2枚のアルバムをリリース。EPシングルも5枚ほどリリースしています。
パンデミック前後ではIn This Moment、Amity Afliction、Beartooth、August Burns Red。
直近ではKnocked Loose、After the Burial、Alpha Wolfと共にツアーを刊行しています。
最新アルバムはScoring The End of the World。
2024年現在ではWWEの舞台でパフォーマンスを披露しており、モンスターバンドとも呼べる地位まで上り詰めました。
音楽性について
彼らのコンセプトは曲調やアートワーク、パフォーマンスを見て分かるようにホラーの要素を持ち合わせています。パッと見ではイロモノですね。
<音楽性>
音楽的要素としてはメタルコア、ゴシックメタル、インダストリアルメタル、シアトリカルなどが組み合わさったジャンルを形成しています。
最近はこういうバンドをポスト・ハードコアと纏める風潮がありますが、彼らはチルい電子音というよりは映画的・悪魔的に電子音を使いますね。
敬愛するアーティストにはAs I Lay Dying、Marilyn Manson、Misfits、Black Sabbathが上がっているのでゴス風味のメタルをベースとして独自性を確立しています。
アルバム内でも楽曲ごとにテイストは変わるのですが、基本的には以下の要素が多いですね。
怪奇的なイントロ+ストリングス+ブレイクダウン+オートチューン風味の多重クリーン+スクリーム
ただここで1点、彼らの音楽を
スクリーモとカテゴライズしてはいけません。
インタビューでは「ゴッシック・メタルコア、ホラーメタルと呼ばれるのは、スクリーモなんていう大嫌いなクソジャンルに定義付けられるよりよっぽどマシ。」と言う風に語っているので、あくまでメタルバンドとしての強い意地があります。
(MCRの記事でも書きましたけど、音楽ジャンルはほぼ精神論や自己哲学なので、本人達が目指す姿でカテゴライズするもので良いと思います。)
<ステージング>
ステージングはかなり手の込んだ物が多く、
2段式スクリーンや城のようなセット、骸骨ロボが付いたマイク、炎の演出などド派手です。
メンバーも軍服や白衣にメイクをしているので
ビジュアルに富んだショーになっています。
普通のアーティストでは見られないような装飾とパフォーマンスなので僕は大好きですね。
コンセプトが太いと没入感もありますし。
余談ですが、このようなステージングに拘りのあるバンドは日本に招聘するのは難しい問題が色々とありそうですね...対バン相手も選びますし。
勿論彼らも全てのステージを特設セットにしている訳では無いですが。
(BMTHやSleep Token、Ice Nine Kills辺りがなかなか単独で呼べないのもこのような話かと。)
色々と書きましたが、彼らが得意とする退廃性・怪奇性・攻撃性は唯一無二のものです。
退廃的ながら近未来の風刺のようなものを混ぜ込んでいるので、その美学に惚れてしまいます。
演奏力と歌唱力も超ハイレベルなので、世界観に気圧されずに手に取ってみて欲しいです!
おわりに
今回はMotionless In Whiteの紹介でした!
世界的にも人気で集客もどんどん伸びていますし
日本でも最近は名前を聴く機会が増えましたね。
ただやはりメディア露出の機会が少ないのでもう少し光が当たっても良いと思います。
来日は10年前なのでそろそろ来て欲しいですが
ステージングが進化しているので小箱では難しいのかなと。
集客・収支の安定しそうなサマソニは世界観的に難しそうですし、呼べるならKNOT FESTかNEX_FEST頼みですかね...って感じです。
ともあれ今後の彼らの活躍も楽しみです。
楽曲紹介もこの後アップする予定です。
それではまた!👋