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日誌からはじまる仕事術

はじめに

日誌からはじまる仕事術
ここを見ておけば今日のやることが全部わかる場所
それを作って、運用するのがこのノート術の目的
日誌とは、デイリーノート、デイリーアウトライン、今日のまな板なんて言葉で呼ばれることがある。

今まで経験してきた手法でここに関連するのは3つ。
それを紹介していこうと思う。

バレットジャーナルのデイリーページ

バレットジャーナルとは、紙とペンさえあればできるノート術。
日記とタスク管理とカレンダーがいっしょに管理できる手法。

ここでは多くを語らないが、このなかにあるデイリーページでは、その日にあったことと関連することを記載する。その時に、行頭記号としてバレット(・)を付けるのだ。

つまりとりあえず何でも書けばいい。
書いた内容に合わせて行頭記号をアレンジし、思いついたことやタスクなどに変化をさせていく。

ただし、この手法では自分がうまくいかなかったことがある。
それは、本当になんでもかけるため、必要な情報が埋もれるのだ。

あるタスクを実行しているときに他のタスクが浮かんだり、割り込みタスクをメモしたりすることがある。
また、まったく関係のない内容が頭に振ってくることもある。

そんな時に、それも書けるのがバレットジャーナルだが、視界に入ると気になってしまうのだ。
結局書く場所を固定しようとして、枠を作り、窮屈になってしまったことがある。


GTDのネクストアクション

GTDとは、頭の中を空っぽにして目の前のことに集中する手法だ。
ここで1つ注意しなくてはいけないのは、自分がやっていた手法が本当のGTDかどうか、わからないということだ。
聞きかじった程度で始めたため本当のエッセンスが理解できているかは不明である。

ただし、次に自分が何をすべきかということがわかるリストなので、このリストは問題ない。
しかし、デジタルを混ぜてGTDをしようとすると、自分の中でしっくりこず、あまり定着はしなかった。


Taskchute Cloudというクローズドリスト

現在も使用しているtaskchuteという、タスク管理メソッドである。
こちらのおかげで、自分の人生は変わったと言っても過言ではない。

しかし、1つ問題がある。
自分の気持ちが落ち込んでいるときに、Tasukuchuteを窮屈に感じてしまうことがあるのだ。

なので最近は緩い運用にしている。

ここで1つ確認だが、Tasukuchuteとは、以下のようなものと解釈している。

  1. その日に絶対やることを記載する。

  2. 見積もり時間を決めて、実行する順番に並べる。

  3. 上から順番に実行する

言葉で書くとシンプルである。この手法を、実行するのに最適化したサービスの1つが、Tasukuchute Cloudである。

これは、クローズドリストといって、一度作ったリストに後からは追加しないというルールがある。
それを守ることで、本当にやりたいと思っていた内容を死守するのだ。

この手法は、余白がない。
なにかあったときにどこかに書くことができない。
なので、それを外部に持たせる必要がある。


タスク管理に求めるもの

タスク管理に私が求めるのは、穏やかなこころで過ごすことだ。
そのための手段である。

タスクを管理するうえで、今後やらなきゃいけないと思っているすべてのことを書きだしたことがある。
A3のバインダー両面に、付箋(25*75)が埋まるくらいまで書いたところで考えるのをやめた。

それはなぜか?

自分の気持ちが下がったからだ。
やることを書きだしてスッキリするはずが、目の前に並ぶと、萎えるのである。

一目で情報が見えることというのは、とても大事だ。
これがなければ、タスクの管理はできない。

しかし、目に見える情報の範囲は、整える必要がある。

今日行うべきことだけあるのが望ましい。
だけど、そこには明日やらなきゃいけないことを思い出したときにも、書くスペースが欲しい。

つまり、バレットジャーナル的に、何でも書いていい場所が欲しいのだ。
何でも書いていい場所
だけど、必要な情報のみ見える状態を作りたい

そんな方法を見つけました

デイリーアウトラインを実践できるLogseq

Logseqというツールがあります。

これは、1日1ページ自動で作成されるアウトライナーです。
アウトライナーとは、上位項目と下位項目のように、それぞれの行に階層を設け、親子関係を形成します。
そして、子にあたる部分を隠すことができるのです。

「必要な情報のみを見える状態」

今回のキモですね。
ここの部分のために、アウトラインナーの機能を使おうというのです。

Logseqは、リンク型アウトライナーであり、ローカルにマークダウンというテキストデータを持ちます。
興味がある方は、こちらをご参照ください。

運用方法はシンプルです。
その日の朝、やろうと思っていることをそこに書きます。
書き方は自由です。

私は、文章でその日一日を妄想した後デイリーアウトラインを作ります。
やることが、並んだ状態ですね。

そして、思いついたことは、下に追記します。
思いついたことの親項目は「PIECE」としています。
思い付きは、まだ断片だからです。

思い付きを断片としてすべて放り込み、あとは目の前のことに集中する。

そうすることで、思いついても、脱線した後元に戻ってきやすいのです。

自分の特性として、脱線するとなかなか戻ってこれない傾向があります。
なので、そこに戻ってこれる方法を、採用しています。

翌日以降のタスクとか、先のタスクの管理は、またどこか書きたいと思います。
Logseqのプラグインを使用すれば、かなり便利に使えそうです。

しかし、私はこのプラグインを使う予定はありません。
なぜなら、自動化をした瞬間、自分の選択ではなくなってしまうからです。

以前、Notionを使用してタスク管理システムを作成しました。
1つの場所に入れたらすべてが連携され、必要な情報が必要な場所に自動で流れる仕組みです。

そして出来上がったのは、自分の意思が介在しない仕組みです。
そこには、感情も気力も体調も考慮されません。

一定の成果を上げるために、がむしゃらに頑張るのであれば、きっといい仕組みだったのでしょう。

ただ、最初に述べた通り、私がタスク管理に求めるのは

タスク管理に私が求めるのは、穏やかなこころで過ごす

これである。

そのために、自己選択の余地を残している。

まとめ

デジタルは、アナログと違って、場所の制限がないに等しい。
その結果、やろうと思えばその日の行動記録、感情すべてを残すこともできなくはない。

しかし、ここで必要なのは、そういうシステムではないのだ。
自分がその日を穏やかに過ごすために必要。

その生活を送る中で、余白があれば、その分思いつくこともある。
脳のリソースをそちらに回したいのだ。

そうすることで、本当に自分がしたいことを、実行する。

これは、1週周ってやっと気付いたことだ。

最近では、タスク管理という言葉を日常生活で使うことも避けている気がする。
扱うのは、タスクだけではないからだ。

自分が行う行動も、自分が思ったことも、自分の感情も扱う。
これらは、これからの人生の断片であり、素材でもある。

それらを扱う適切な言葉を見つけられればいいなと思う。

https://logseq.com


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