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自作キーボードを使ってみて(22年10月現在)


自作キーボードは楽しい。何が楽しいか。
自分の手で作り上げるという行為そのものが楽しい。

自分の手で作ったのは、電子工作的な部分とキーマップの2つ。
電子工作は、なんとなく理解した。

電子工作

大きく分けてキースイッチとPro microという脳みそ
これらをつなぐための基盤にある配線が重要である。
だから電子工作をするにあたって図面が書ければきっと自分でも作れる。そんな気になってしまった。そう簡単なものではないけど。

その中でも一方通行にするためのダイオードであったり、熱にめっぽう弱いLEDであったりとそれぞれの部品にも特徴がある。

ただ、基盤はそう簡単に壊れないということが分かった。
ダイオードをちゃんとつけないとキーの反応があやしくなる。
キースイッチの足は結構折れやすい。

つまり、一度買ったものが全部簡単にだめになることは少ないのだ。
こればっかりはやってみないとわからないものだった。
しかしやってみると楽しい。

部品周り

そうして、作るために必要なパーツというのも結構重要だ。
特にキースイッチ。

私は遊舎工房で実際に触れたキースイッチから選んだ。
前回選んだものと今回選んだもの。

自分の中で似ているものを選んだつもりだったけど全然違った。
実際に組んでみて思ったのは、音が違う。

今使っているのは結構音がうるさい。
職場でこれを使っていていいのかちょっと気になる。

今のところ文句はないが、もしかしたらルブも検討したほうがいいかなと思ったりもする。少なくとも会議の場では難しい。うるさいかな。

でも音が鳴ると気持ちいいんだよね。クリッキーではなくても音が鳴ると自分が文字を出力しているといういい気分になる。
これは青軸を使いたくなる人の気持ちがわかった気がする。

まあ使うかどうかは別問題だけど。

こうして選んだすべてのものを組み合わせておしまいでないのが、自作キーボード。

ここから先がまた沼の始まりだった。

キーマップ

なんせ、キーマップは完全自由。
1つのキーで複数の文字を入れることもできる。極論、パスワードの文字列を一発で入れることだってできる。
これはセキュリティの関係で進めないが。

でも、これを使えば住所を一発でいれるとか、半角状態にしてブラケットをふたついれるとか。
そんなことも簡単にできるのだ。

ここまでは今まで使っていた7sproでも行っていた。
しかし、今回の沼はここからであった。

今回作成したのはkeyball39というキーが39しかないキーボードである。
これはキーが少ないものだ。
どれくらい少ないかというと、通常のデスクトップパソコンについているもので100キーくらい。
最近のノートパソコンについているので80キーくらい。
HHKBというコンパクトサイズで60くらい。
それが、39しかないのだ。ということはローマ字と他の服飾キーで埋まってしまう。

しかし考えてほしい。
そもそも人間の手は10本の指しかない。それが上下左右に少し動いたとして、手元を見ないで確実に動かせるのはどれくらいだろうか。

ホームポジションで8
上下16追加。
両脇の人差し指を内側にして2つ追加。小指も同じようにして2つ追加。
これで28だ。
もう少し上下での反応はできるけど、大体この程度だ。
つまり、このくらいのキーの数のほうが自分自身でコントロールできるのだ。

頭おかしい??

ここまで読んで頭おかしいと思った人。多分間違っていない。
でも、言わせてほしい。私は最初からこうであったわけではない。

なのにこうなった。
それはなぜか。

それはネットの情報のせいだ。いやおかげだ。
自分が欲しい世界とつながることができる。特にニッチな世界と。

これはネットがあったから出会えた世界だ。
本当にいい世界だ。

さて、察しのいい人はこれではキーが足りないということに気付く。ここで便利なのがレイヤー機能だ。

レイヤー機能

特定のキーを押すと表記と異なる文字が入力される機能だ。
レイヤーではないが、シフトキーを押すとローマ字が大文字になるけど、そのままだと小文字である。こんな機能が、もっと複雑に組める。

しかも、単体で押した時と、押しっぱなしにした時でも挙動に変化を付けられる。
だから私のキーボードには、Zにシフトが割り当てられている。
Qにはコントロールとシフトを同時に押したというキーが割り当てられている。
そうすることで、入力の幅が広がるのだ。

さらにこのキーボードにはトラックボールがついている。ホームポジションと呼ばれる場所に手を置いておいても、マウスカーソルを動かせるのだ。
特定のキーと合わせれば左右のクリックやスクロールもできる。

こういう機能を自分の手の癖に合わせて配置していくと、自分好みのキーボードができる。
層いえば、ここのところずっとそうだったので忘れていたが、伸ばし棒は右手小指に配置している。そうするとホームポジションから手を動かさずに伸ばし棒が打てるのだ。

伸ばし棒とキーマップ

最近の言語では伸ばし棒が多い。正確には、カタカナ用語が多い。
だからこそこのキーは重要だ。
さっきから書いているキーボードという単語も多いに恩恵を受けている。

本来であれば手元に視線を動かさないと打鍵ミスを起こす。それが起きにくいのだ。
それはそうだだって右手の人差し指をJに置いたとき小指にあるのが伸ばし棒。
これはもう打鍵ミスを起こしにくいに決まっている。

タッチタイピング

キーボードを早く打つのには、間違えないで打つことが重要である。なぜなら、速度より間違えて消す時間のほうがもったいないからである。
そのためには正確にかつ体が覚えたほうがいい。
タッチタイピングはそのために必要。

ちなみに私がタッチタイピングを練習し始めたのは2年前。
その時は散々だった。

手元を見たほうが確実に早い。
しかもなまじパソコン歴が長いので、割と早く打てる。しかし、それ以上の速度は出ない。
だからこそ、遅くなることを覚悟で練習した。

幸いに配置は大体覚えていたので、あとは指の間隔だけ。

それがあるから配置が同じキーボードを自作で選んだ。

HHKBから7sproという具合にだ。
使い始めて4日目なのでまだまだ慣れないところは多いkeyball39
だけど、だいぶ慣れてきた。これは、タッチタイピングの成果がここにきて微調整だけで済んでいるのだと思う。
左手小指の打鍵ミスが目立つので、そういった癖が抜けないのはきっとしばらく続く。
それでもこのキーボードを買ってよかったなって思う。

買ってよかったけど。。。

そして不思議なのが次のキーボードを作りたくなる。
正直、自分がこんなことを思うなんて思わなかった。

たまに見るブログでもネタで言っているのかなって思っていた。けど今ならわかる。
ちがう。

これは自分の好みにキーボードを育てたくなるし、もっと次はいいのが作れる気がする。
自作キーボードをたくさん開発している人の気持ちもわかってしまった。
幸いに私には電子工作を0から構成する技術はない。

まだ、ここに手を出すタイミングではない。
ただ、いつかは出すかもしれない。
それはキーボードではないかもしれない。

ただ、手を動かし楽しむのにはいい趣味を見つけたなと感じるくらいにははまっている。
私は完全なる素人なので、電子工作やキーボードに興味を持ってくれたら、自分が参考にしたサイトくらいは紹介できる。
もし興味を持った人がいたら声をかけてほしい。


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[[2022-10-12]]

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