5/22アワジェネ栃木SP
5/22アワジェネ栃木SP!
行ってきました!
情報量が多すぎて何から書いたらいいのかわからない…
まず、この塩谷休養村センターは、以前から投稿しているギュウゾウさん制作総指揮の映画、『IDOL NEVER DiE』のロケ地でして、そこにThe Grateful a MogAAAzの面々がやってきて主催ライブをやると。
それはもう嬉しかったんですが、開催直前にモガーズのメンバー2人が体調不良で欠席となり、急遽、レーベルメイトであるめろん畑から、崎村ゆふぃ、琉陀瓶ルン、そして中村ソゼが参戦するとなってもう完全に俺得現場が確定してしまいました。
当日の朝はいてもたってもおられず、開場10時なのに8時前には現地入りしてしまいました。
ライブ開始前には、推しのアイドルたちと卓を囲むBBQなどもできて2000円でいいのかコレ?っていう。
メインストリームのライブから比べると、こうした地下アイドルのイベントはとてもとても小さいけれど、そこにはメジャーが規模を上げていく毎に失われていく初期衝動や狂乱があって、エンターテイメント業界が、このコロナ禍でもその熱を、その炎を絶やさずにいてこれたのは、こうしたエンタメの表舞台からは遠い小さな小さな演者たちが胸に決めた覚悟によるものだと思います。
開演前に、GPR運営のワタから一言「ギュウゾウさんからの伝言です。めちゃくちゃやっちゃってください!だそうです(うろ覚え)」にお客さんも大歓声!これが後に知らされるある事への伏線だったとは会場にいるほとんどのの人は知らない…
ライブは、The Grateful a MogAAAzの皆野うさこと玖月琴美からなるユニット「ぴょこん」からゆるやかにスタート。モガーズでもオタ度が高くいつも仲良しな2人、息の合った愛らしいダンスでした。続いてPOPPYからるなてん!モガーズからは知世千世、そして今回ソロとしても参加しているゆいざらすによるユニット超ぴよぴよ倶楽部を挟み、IDOL NEVER DiEの主役グループメンバーとして出演している日向かほちゃんと、同じレーベルの雨音るあちゃんによるユニットk@horu@が登場します。現在活動休止中のグループ「ゾンビパウダー」の曲を中心に、映画主題歌でもある「Arise」のカバーでロケ地でのライブを盛り上げます。
お次はなんちゃらアイドル!昨年は新生姜ミュージアムで無銭ライブがありました。栃木県はこれで2度目。
とにかく曲が素晴らしいので皆さんサブスク聴いてください。
そしてそのるなてん!とやわらぎめんま2人によるアイドルデュオ、POPPYの登場。こちらも楽曲が素晴らしいのと、野外、お祭り感がやたら似合う!初見でもアウェイでもとにかく周りを巻き込んで楽しくしちゃう力がすごい。
ここで、今回急遽出演が決まったさかさまJr.、かと思いきや、まずはめろん畑a go goの中村ソゼと琉陀瓶ルンの2人が電撃ネットワークの衣装で登場し、身体を張ったクラッカーネタとサソリ芸を披露。衣装だけ模した出オチかなと思いきやきちんとネタ仕込んできてて偉い。
そしてようやく登場のさかさまJr.なんですが、知らない人にこのユニットの成り立ちを説明するのってめちゃくちゃ難しいな…
ジャパニーズハードコア界のパワープレイヤーにしてアイドルオタクの尾藤剛通称ツヨッシーさんが、有り余るアイドル愛を拗らせて作ったアイドルコピーグループ…と言えばいいのかな。
紆余曲折あって現在のところメンバーはツヨッシー、Uくん(本日お休み)、中村ソゼ、琉陀瓶ルン、研修生皆野うさこ、となってます。
ツヨちゃんが大好きなキラキラアイドル楽曲をカバーしつつ、合間に怒号が飛び交う下ネタオゲレツな寸劇挟みつつ、ラストは初披露のモガーズ「朝日のよ…じゃなく「朝日の当たらぬこの部屋で」を熱唱。
そしてめろん畑の崎村ゆふぃによるソロユニットGARUDA襲来。単独でスウェーデンやイギリスに招聘されたりと海外での人気がすごくすごい人。今年も再び渡英します。
ライブ、久々だったんですが、思わず快哉の笑いが出ちゃうほどかっけーす。カッコいいもん見ると「ふはっ!」って変な笑いが出ちゃうんだけど、今日のGARUDAがまさにそれでした。
そして大トリ、主催のThe Grateful a MogAAAz!
この日は、あみのころみと名波みやびが体調不良で欠席となったのですが、4人でも最高のライブを見せてくれました。モガーズの野外は昨年4月のギュウ農以来2度目なのですが、前回の野外がコロナ禍真っ最中でピリついた中での、野心に満ちたギラギラしたステージだったのに対して、今日はギュウゾウさんの好きにやっちゃってというお墨付きもあり、開放的で終始多幸感溢れるステージでした!
注目は、イントロでの名波の口上が名物となっている「もっと燃えて生きたいもんだぜ」の口上を誰が取るのか。
今回は、サブリーダー玖月琴美ちゃんがその抜群の声量で代わりを務めてくれました!
そして全出演者の演目が終了し、会場なアンコールの声が響くと、出演者総出でPUFFYの「誰かが」を合唱。
誰かが泣いてたら
抱きしめよう それだけでいい
誰かが笑ってたら
肩を組もう それだけでいい
誰かが倒れたら
起こせばいい それだけでいい
誰かが立ったなら
支えればいい それだけでいい
アクセスの悪い塩谷での開催にも関わらず、出演を快諾してくれたゆいざらす、なんちゃらアイドル、K@hoRu@。
あみの、名波結成の穴をレーベルメイトの中村、琉陀瓶、ゆふぃが埋める。そんな今日のシチュエーションを象徴するような歌で、アワジェネ栃木SPは幕を閉じました。
この場所に、きっとまた帰ってくる。
そんな確信を抱かせる、最高のイベントでした。
終演後の特典会を挟んで、余韻に浸り家路につき、自宅でみんなの感想やアップされた写真をTwitterで確認していると、目を疑うニュースが流れてきました。
ギュウ農フェスのプロデューサーの1人であり、アイドルオタクとしても超有名人である、「ツマさん」こと田中友ニ氏の訃報でした。
ツマさんとは行く現場が被っていることも多く、また親しいオタクがツマさんと飲み仲間ということもあり2年ほど前から面識はありました。
ゆっくりとお話ししたのは先日のめろん畑高崎遠征が初めてで、恐らく今日も来るはずだったのだろうと思います。TwitterのTLはその急すぎる別れを惜しみ声、信じられないと驚く声で埋まりました。
ツマさんがどんな人物だったかは、こちらニュースになってるのでご一読ください。
朝、ワタが開演前にギュウゾウさんからの伝言として「めちゃくちゃやってくれ」の意味が、ようやくわかりました。ツマさんに届いてほしいというギュウゾウさんからのメッセージだったのでしょう。
もっと話したかったし、これからのめろん畑やモガーズを見てほしかったです。
今回、ライブレポをこれだけ長々と書いたのは、生前ツマさんが言っていた「記録が無いものは無かったものになってしまうので拙くても良いからファンがブログやツイートを残しておくのは意義があると思う」を受けてのものです。
これからも、見たもの聞いたものを何かの形で残せていけるよう心がけようと思います。ツマさん、ギュウ農フェスを作ってくれてどうもありがとうございました。