僕たちが伝えたかったこと〜小さな小さなめろん畑の物語
めろん畑ってのはオタク一人一人にこういうストーリーがある。
人は人生の途中で、それぞれが好きな音楽の扉を開く。開いた先にはまたいくつも扉があって、興味が赴くままに次の扉を開いていく。中には最初の頃に開いた扉から出てこない奴も、いや、ほとんどの人はみんなそれぞれがお気に入りの部屋見つけたらなかなかそこから出てこないんだけど。
少数の好き者は「まだもっと楽しいことが、次の扉の向こうにあるかもしれない」って、先に進むんですよ。自分もそう信じて音楽の旅をしてきたんだけど、ここしばらくはなかなか楽しい扉を開くことができなくて、やっぱり引き返したほうがいいのかななんて思っていた時に、アイドルの森の前に辿り着いた。
今まで足を踏み入れたことのないなんだかわからない森に恐る恐る足を踏み入れて、どの扉を開けようか迷っていると、聞き覚えのある楽しそうなロックンロールのリズム、スラップベースの音が漏れ聞こえる扉があったんだ。
その扉の先が見たくて、ドアノブに手をかけようとした時、中から扉が開いた。三つ編みの小さな女の子が、笑顔で「おかえり、待ってたよ」って手を引いてくれたんだ。
今まで聞いてきた音楽、すれ違った人、その出会いがいつの日にか意味を持つ時が来る。
僕らはみんな遠くから来て遠くに帰る。
僕らは滅びない。きっと歌は残る。
だからめろん畑で待つ。
めろん畑a go goの歌詞が今またストンと腑に落ちた。
メタル聞いてた奴は、扉開けて待っててくれたのはゆふぃだし、アイドル追っかけてきた奴に「おかえり」って言うのはルンルンだろう。そこはそれぞれの推しで脳内変換してくれ。
オタクが辿ってきた音楽の道はそれぞれ違うけれど、みんながここに辿りつく。それがめろん畑なんだ。
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