革婚式に贈る旦那さんから奥さんへお財布のプレゼント
長野県で妻と二人で家具やお財布などを作っています。
PLYLIST(プライリスト)の小尾口(こおぐち)です。
今回オーダーをくださったのは大学時代の同級生。
facebookで僕の作品の投稿を見て連絡をくれました。
大学卒業後は全然連絡を取っていなかったのですが、どうやら結婚して子供も生まれたようでした。
そして、結婚3周年だそうで奥さんにお財布を作ってあげたいという相談をいただきました。
なんでも結婚3周年は「革婚式」というらしいですよ。
1周年は紙婚式→3周年で革婚式→5周年で木婚式→25周年で銀婚式→50周年で金婚式
という風になっていくらしいです。
僕は革も木も扱っている仕事をしているのに全然知らなかったです笑
ということで革のものを贈りたいというお話でした。
今回の記事は
革婚式に贈る奥様へのプレゼントのお話です。
打ち合せ
同級生は神奈川県に住んでいましたが、
なんと打ち合わせのために長野県まで来てくれました!!
はるばると遠いところから本当にありがとうございました。
奥様に贈るお財布はどんなものがいいか
実はもう打ち合わせの前から決まっておりました。
聞いてみると奥様は同じブランドの同じタイプのお財布をもう長年使っていらっしゃるということでした。
最初のものが使えなくなったら同じタイプのものを購入して、
そして今回のオーダーはその2代目から3代目に新調したいと奥様が思っていたそうなのですが、
どこを探してもネットをいくら探しても見つからなかったそうなんです。
結構珍しいサイズ感で構造も珍しいお財布だったので、
有名ブランドとはいえ、常にストックがあるモデルではないようでした。
ということで、これは探すよりもオーダーメイドで作ってもらった方が早いのでは?
ということになったそうなんです。
今使っているお財布と全く同じ構造、サイズで
革や糸を選んだり、あとはファスナーをホックに変更したいという希望でした。
そして、うちのカードウォレットを見てくれてデザインを気に入ってもらえたので、
同じようなデザインで木を使いたいということでした。
これはとてもうれしいオーダーでしたね。
打ち合わせをしたのはちょうど紅葉の季節だったので、
帰りにうちの近くにあるもみじ湖という紅葉スポットに行ったようです。
夕方ライトアップがあってとてもきれいですよ。
ただ、県外からの観光客も多く、車の渋滞が本当にひどいです。。。
平日なんかだとわりと人も少なくて落ち着いてみることができますね。
うちの家族も、平日の夕方にライトアップを見に行きましたがとても見事でした。
設計
今回のお財布はサイズも構造も決まっていたので設計はわりとすんなりといきました。(←フラグ)
ただ、部分的にファスナーをなくしたり、フラップをつけたり、お札が入れやすいようにポケットの構造を変えたりとかはしました。
元々のお財布は1万円札は折らないと入らないサイズでしたが、
フラップをつけることで折らずに収納できるようになりました。
そしてしまいやすくなりました。
元々のお財布は上からしか入れることができず、しまいにくかったです。
今度は斜めからも入れられるので出し入れが楽。
制作
奥様がお選びになったのはこちらのワインレッドのイタリアンレザー。
めちゃくちゃ色がきれいです。
完成
ということで実質2つ作ったも同然のお財布。
ようやく完成しました。
作ってみて思ったこと
今回のお財布も長財布よりは小さくて、
二つ折り財布よりは大きいという
ミディアムサイズのお財布でした。
そういえば前回のオーダーもそんなサイズ感でした。
相談を受けたときに使っていらっしゃるお財布を見せていただきましたが、
正直「これ使いやすいのかな?」
と疑問に思っていました。
1万円札、入らないんです。折らないと。
ですが、
自分で作ってみて、
持ってみて
なんとなくこのサイズの良さが分かった気がします。
この絶妙なサイズ感は
持ったときのフィット感がありました。
長財布よりもしっくりきます。
「ちょうどいい」です。
特に女性は手のサイズ的にも、尚更かと思います。
あと、カバンに入れたときも長財布よりは少し省スペースですしね。
小銭入れが無駄に長く広くもないですし、
フリーポケットも2つあるし、
カードも10枚収納できます。
オーダーメイドやり始めて制作の幅が広がったし、
自分じゃ絶対にやらないようなデザインをすることで
勉強になること本当に多いです。
オーダーメイドをやっていてよかった
お客様にとっては
いくら探しても見つからない商品を作ってもらうことができるし、
作り手である僕にとっては
新しい発見や知見、アイデアなんかを得られるし、
新しい技術に挑戦することで、作品の幅が広がります。
これからもいろんな人たちのお役に立てるものづくりをしたいと
オーダーメイドの注文をいただくたびに毎回思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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