【バックギャモン】コックトダイスの扱い

JBSの掲示板に以下のスレッドが立ちました。

コックトダイスの際にクロックをリセットするということについての話題です。また、ダイスがチェッカーの上に乗った際にもコックト扱いとしていますが、出目として認めるという向きもあるようです。今回はこの「コックトダイス」の扱いについて私の考えを述べていくことにします。

JBSルール

JBSルールでは以下の通り規定されています。

公式トーナメントルール4.1.4項。

正しいロールとは、ダイスをダイスカップの中で3度以上シェイクして、ロールの際ダイスが指に触れず、かつカップがボードに触れないようにボードに投げ、ダイスが自由に跳ね返り転がるように振ることである。2個のダイスともコックトせずに安定して自分のホームボード(右側)に着地しなければならず、そうでない場合は振りなおしとする。対戦相手の許可があれば、相手のホームボード(左側)にダイスを投げることができる。この場合、対戦相手の許可がなくなるか、そのゲームが終了すれば、自分のホームボード(右側)にダイスを投げなければならない。

日本バックギャモン協会 公式トーナメントルール

おや?コックトダイスに関する規定がない?
はい、コックトダイスに関する明確な規定(どういう場合をコックトとするか)はありません。ただし「2個のダイスともコックトせずに安定して自分のホームボード(右側)に着地しなければならず」と書いてあるので、これが条件ということで問題はないのだと思います。
・安定している=傾いていない
・着地している=ボードの面の上にある(チェッカーに乗っていない)

続いてクロックに関する規定です。JBSルール4.3.2項。

クロックは、次の7つの場合にのみ停止できる。

・ゲーム終了時
・休憩時(この場合、両プレイヤーは残り時間を記録しなければならない)
・ダイスが床に落ちた場合
・ディレクターあるいはモニターが求めた場合
・プレイを完了する前に対戦相手がダイスに触れた場合(4.1.5.2のケース)
・プレイヤーが対戦相手のイリーガル・ムーブを指摘する場合(4.2.3.3のケース)
・プレイヤーがゲーム終了と宣言した場合

この場合、プレイヤーはシングル、ギャモン、バックギャモン勝ち(あるいは負け)を宣言しなければならない。もし対戦相手が合意しない場合、ディレクターが数学的に判断する。ゲームが終了していない場合、対戦相手に5分が与えられる。

日本バックギャモン協会 公式トーナメントルール

コックトダイスにより時計を止めてはいけない、ということになります(書いていないということはそういうことです)。

JBSルールを踏まえた見解

これらJBS公式ルールを見る限り、私の見解は以下の通りです。
・コックトダイスの際にクロックを止める(ディレイをリセットする)ことはできないし、してはいけない。
・したがってコックトでクロックを止めるのはあくまでも「相手の好意」で行われることである。
ちなみに私は「相手のクロック落ちの可能性がある場合」か「相手がやってくれた場合」だけはやることにしています。その程度のことでいいかと思います。

互いの合意があれば認められると思われること

今回はコックトダイスについて触れましたが、実は以下の2つはJBSルールにはないものの両者の合意があれば認められると考えています(公式な大会ではどうでしょう?難しいかなぁ?)
・コックトした際にクロックを止めること
・チェッカーの上にダイスが乗っても安定していれば出目として認めること
後者は「OK」としている海外の大会もあるので問題ないかな。前者はどうでしょう。慣れていないことだし、やらないほうがいいかもですね。

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