Z世代の親子関係は良好!でも悩みの相談は10代より20代の方が多い!?
「友達親子」や「親子デート」といったワードが、令和の親子の関係性の特徴としてよく使われます。今年(2021年)4月に放映された、親子デートを題材とした車のCMが話題になったのも記憶に新しいかと思います。ゆとり世代以降、親子の関係性が徐々にフラットになってきていることは身近でも感じますが、世代間では具体的にどのくらい差があるのでしょうか。
親子でどのようにコミュニケーションを取っているのか?コロナ禍を経て関係性に変化はあったのか?など、今回はZ世代の親子の関係性に迫っていきます!
いまの親子関係は良い?悪い?
親との関係について、男女ともに全世代で「とても良い」「良い」が5割を超えています。「ふつう」を含むと9割となり、おしなべて親子関係は良好なようです。10代では7割以上が「とても良い」「良い」と答えており、実際にZ世代は他の世代以上に親と良好な関係を築いているようです。
親子のコミュニケーション手段。ビデオ通話をより使うのは男性?女性?
若い世代ほど親と同居している割合が高いことから、「会話」は若い世代ほど多くなっています。ここで注目したいのは「ビデオ通話」です。全世代で男性の方が割合が高く、世代が高くなるほど割合が上がり、20代後半では2割となっています。独り立ちして親と別居していることも関係しているかと思いますが、男女間でこれほど差が出るのは興味深いですね。
一方でLINEは男性に比べて女性の方が1-2割高くなっています。日常的に高い頻度でやり取りをするのが女性の、日常的ではないものの連絡を取るときには濃いやり取りをするのが男性の特性としてありそうです。
また、中にはインスタのDMでコミュニケーションを取っているという人も...!身近な人とのDMでのやり取りはほとんどの場合アカウントをお互いにフォローしていることが前提となりますので、親子間でもSNSで相互フォローをしているというのは、少し驚きでした。
コロナは親子のコミュニケーションに影響を与えた?
コロナ禍において、親と連絡を取る頻度は「変わらない」が半数以上と最多で、次いで増えた人が多くなっています。10代に比べて独立している人が多い20代の方が頻度が増えた人が若干多く、帰省がしにくい環境も影響しているのかもしれません。
親子で何を話す?
親と話す内容について聞いてみると、趣味から自分の日常に関わることまで幅広く挙がってきました。友人関係や恋愛といった踏み込んだ話もしているようで、恋愛については女性よりも男性の方が若干多い結果となっています。また、美容についても男性は女性に遜色ないほど親と話をしています。美容男子の増加には、このような親との関係も影響していそうですね。
趣味については、スポーツは男性が、ファッションは女性が多く話しているようです。それ以外の音楽やアニメ・漫画は男女間で大きな差は無い割合となっています。
親子で悩み相談。10代は20代よりも「相談しない」傾向が
親に自分の悩みを相談するかどうか聞いてみると、全体では半数以上が相談するとのことです。年齢別に見ると、10代よりも20代の方が割合が高いという結果になりました。親との仲の良さと反比例するのは、少し意外ですね。思春期というのも関係しているかもしれませんが、10代の方が学校という場で友人と過ごす時間が20代よりも長いため、親ではなく友人の方を相談相手として選んでいるのでは、ということも考えられます。
まとめ
Z世代の親との関係性について、ポイントをまとめると以下の通りです。
項目によって男女差は若干あるものの、全体的に親子間の仲の良さ・深さが感じられる結果でした。普段Z世代男子と話す中でも「美容は母親に全部聞いてる」「化粧水などスキンケアアイテムは母親が教えてくれる」「親から言われてスキンケアを始めた」などといった声は多く聞いていましたが、こうして数値で見ると改めて仲が良いんだな、ということを実感します。私はゆとり世代ですが、自分たちの世代では少なくともこんなに高い割合ではないだろうな...とそれぞれの結果を見ながら感じました。これだけ親子間の関係性が良好でフラットになっていることを踏まえると、ますます親子をターゲットとした施策を実施して効果検証してみたくなります!