順番通り Vol.2 -kRs-
はじめに
シャッフル禁止のプレイリストシリーズ【 順番通り 】
今回は、10/19(土)〜10/20(日)に開催する「+music 2024」の特別編として今回のイベントに出演予定のお二人にインタビューをしようと思います。取材を受けてくれたのは、コーヒー焼酎ブランド「bubble expt.」を主宰しDJとしても精力的に活動を続ける《kRs》そして、ヨーロッパやベトナムなど海外ツアーを成功させるなど積極的に活動続ける《TONBO》をゲストに迎え、二人の活動を徹底深掘りしていければと思います!
↑Vol.1の記事を読んでいただくと「順番通りって?」がイメージしやすいかと!
今回は+musicの企画部分を担当しているKasaharaがinterviewerとして登場。
まずは、kRs氏にインタビューをしていきたいと思います。
Vol.2ゲスト:kRs
Kasahara)
それではkRs(クリス)くん、よろしく願いします!
kRs)
よろしくお願いします!
Kasahara)
では、まずは自己紹介からお願いします。
kRs プロフィール紹介
kRs)
僕は東京出身で、東京を拠点にDJ活動をやっています。歴で言うと7年ぐらいです。元々はHIPHOPが好きだったんですが、知人の影響もあって4つ打ちの文化に触れるようになり、今ではミニマルハウスやルーマニアハウスが好きです。
Kasahara)
元々はHIPHOPだったんだね!それは誰かの影響とかあったの?
kRs)
シアトルに住んでる親戚がいて、その人の影響が大きいですね。夏になると祖母の家に帰ってたんです。そこで彼が滞在している部屋から今までに聞いたことないカッコイイ曲が流れてきていて「これはなんだ!」と衝撃を受けけました。その時はエミネムのアルバム「3 a.m.」が流れてました。そこからHIPHOPにハマりました。
HIPHOPの楽しみの1つとして、リフの元ネタを探すってのもすごくハマっていました。JazzやSoulが元ネタになっていることが多くて、今でもそのあたりの曲は好きですね。最近はspiritual jazzやAmbient Jazzってジャンルが好きで、たまにLIVEも行きます。直近では渋谷のWWWにSam Gendelがきていたので、聴きに行きました。
Kasahara)
4つ打ちだけじゃなくて、垣根なく良い音楽を追ってるんだね。
ちなみに、DJ始めたきっかけとかってあったの?
kRs)
単純に、自分が良いなと思える音楽を爆音で流したい!がスタートで、その音楽を聴いた誰かが、めちゃいいね。何これ!ってなるのが楽しくて、気付いたら7年やってます。
Kasahara)
クラブとかは元々行っててたの?
kRs)
行ってました。大学の友人がバイナルでHIPHOPのDJをやっていて、それを聴きに立川とかのクラブに遊びに行ってました。
bubble expt.
Kasahara)
そんな形で音楽に触れてきたkRsくんだけど、直近ではコーヒー焼酎ブランド「bubble expt.」の活動も精力的に行ってるよね!はじめたきっかけを教えてもらえますか?
kRs)
今では朝までお酒を飲む機会は増えたんですが、元々はお酒がそんなに強くなかったんです。なので、お酒なしで飲み会に参加したり、クラブに遊びに行くことも多かったです。
ある日に、朝方のtunnel(青山のmusic bar)に遊びに行く機会があったんですが、そこで初めてコーヒー焼酎を飲んだらビックリしちゃって。
お酒の感じもしっかりあるけど、コーヒーのシャキッとした要素もあって、安定的に飲めるお酒だなという、自分の中ではすごい出会いでした。
Kasahara)
そうだよね。美味しいし、ずっと飲めちゃうお酒だから、かなり危ないよね。笑
kRs)
そうですね。笑
そこから作り方を調べていくと、けっこうシンプルで自分でも作れるなと思い、個人的に楽しみ始めたのがスタートでした。
Kasahara)
なるほどね!ちなみに、出店はいつからやり始めてるんだっけ?
kRs)
2023年5月に開催されていた「99FLAGS」というイベントで、始めて出店させてもらいました。このイベントは音楽の方向性とか雰囲気がとても好きで、元々お客さんとして行ってたんですが、ある日オーガナイザーの方と話をする機会があって、コーヒー焼酎を作ってるって伝えたところ「出店してみなよ!」と言っていただけて、すぐにやります!と答えて、やらせてもらいました。
Kasahara)
99FLAGSめちゃ良いイベントだよね!
ちなみに、最初は一人で活動始めたってこと?
kRs)
そのオーガナイザーさんと話したときに、立ち上げメンバーの諸隈がいて、二人でスタートした感じですね。出店が決まってから、どんなブランド名にしようか?とか、どんなプロダクトに育てていこうか?みたいな話の大枠を決めていきました。
その後、出店のお手伝いをしてくれていた影山や橋も加わって、4人のチームになった形です。
Kasahara)
そうだったんだね!
ちなみに、僕から見ててすごく力を入れて活動しているなという印象なんですよbubble expt.って。開発もかなりこだわってるし。これからも色んな人に知って欲しいブランドなんだけど、 どんなことを軸に活動をしているんですか?
kRs)
1つのキーワードとして「夜を長くする」というのがあります。メンバーみんながクラブに遊びに行ったりDJしたり、夜に遊ぶことが多いです。そこにコーヒー焼酎があったからこそ、楽しく遊べた!という体験があり、この点を伝えていけたら良いなと思うことが1点。もう一つは、夜遊びをしない人たちにももっと伝えていきたいという思いが強いです。
メンバーの知人で、夜遊びしない層の方々をターゲットに飲んでみてもらって感想をもらったんです。そうすると、そもそもコーヒー焼酎自体を知らなかったり、美味しいねとリアクションをもらうことが多かったんです。
この感じを、より多くの人に届けるためのプロダクトとして、bubble expt.をより良いものにしていきたいですね。
Kasahara)
なるほど。確かにクラブとかではたまにコーヒー焼酎は見かけるけど、そういうところに行かない人は、あんまり知らない飲み方かもしれないね!
ちなみに、同席している影山くんからもbubble expt.についてメッセージもらえればと!
影山)
kRsがほとんど話してくれちゃったんですが。笑
僕も元々お酒が強くなかったんですが、はじめてコーヒー焼酎を飲んだ時は衝撃的でした。コーヒー焼酎は長く飲めるし、何より美味しいし。
実は、今の市場で認知度が高いのはコーヒー泡盛なんですよ。そこを超えていけるようなプロダクトにしていきたいですね。周りの人たちに飲んでもらうと良い反響をもらえるし、自信のある商品なんです。それを色んな人に知ってもらえるように、これからも活動していきたいです。
Kasahara)
本当良いチームだね。みんなが同じ方向向いてプロダクトを磨いていこうとしている部分が、とっても素敵だなと思います。
今回の10曲に込める思い
Kasahara)
DJやbubble expt.など多様な活動をしているkRsくんですが、今回はどんなテーマで10曲を選んでくれたんですか?
kRs)
今回のテーマは、お酒を楽しみながら聞いて欲しいなと思う10曲を選んでみました。できれば、コーヒー焼酎を飲みながら。もう1個のテーマとしては、【 順番通り 】という企画の軸としては、サブスクの時代じゃなくて、テープやMDにレンタルや購入をした曲を録音してた時代の表現というのがあると捉えています。なので、自分が購入したことがある曲だけで選びました。
Kasahara)
なるほど!ちなみに、1曲目はどんな思いで選んだんですか?
kRs)
1曲目はFelbmというJazzのアーティストの新譜です。オランダで活動していて、この前渋谷のWWWにもきていました。
鳥の囀りとかから始まる曲なんですが、38分もあるんですよ!なかなかこういう曲ないですよね。1曲の中で様々な展開のある面白い曲なので、レコードを購入しました。最近は朝起きたらこのレコードに針を落としてスタートするんです。スムーズにフェイドインできる曲だなと捉えていて、1曲目をこれにしました。
Kasahara)
38分てすごい長い曲だね!知らないアーティストだったので、聞くのが楽しみです!
他にこのプレイリストで特にこだわった部分などあれば、教えてください。
kRs)
そうですね。2曲目のSam Gendel / Sam Wikesも好きなアーティストで、彼らもWWWにきていたので、聴きにいきました。偶然、サインまでもらうことができて嬉しかったです。
kRs)
他には、3曲目も思い入れ強いですね。元々HIPHOP好きからスタートしていて、20歳ぐらいの頃にハマっていたのがNujabesです。Nujabesの曲の元ネタになっているのが、Pharoah SandersのSave Our Childrenという曲です。
kRs)
もう1つNujabessの曲の元ネタになっているのがあって、9曲目のChoro Das Aguasです。どちらの曲もNujabesのLUV SICシリーズの元ネタになっている曲で、好きですね。
kRs)
spiritual jazzに最近はハマっていて、HIPHOPにハマっていた時代からPharoah Sandersが好きではあるんですが、実はspiritual jazzの重要人物だったりして、改めて聴き直したりしています。
僕のHIPHOPルーツから選んだ曲だったりします。
Kasahara)
なるほどね。これまでのkRsくんの歴史が知れる面白い選曲になっているね!
kRs)
そうですね!正直全部お気に入りなんですが、他に注目して欲しいのは7曲目に入れている、NujabessのChild's Attractionですね。
HIPHOPを聞いてた時は、このジャンルが一番カッコイイって思ってたし、HIPHOPってブーンバップだろ!(90年代ヒップホップに見られる、太いドラムループを主体としたサンプリングビートのこと)と思っていたんですが、この曲はNujabesの4つ打ちの曲なんですよ。「HIPHOPは3つ打ちでしょ」とか「HIPHOP好きはそれしか聞かない」みたいな壁を、この曲がぶち壊してくれたんですよね。良いものは良いと。
Nujabesが好きでも知らない人がいる曲だと思うので、ぜひみなさんに聞いもらいたいですね。
Kasahara)
なるほど。Nujabes中でも珍しい曲調ってことだよね。僕自身も知らなかった曲なので、バッチリ聴いてみます。
それでは、最後の曲について教えてもらっていいですか?
kRs)
はい。10曲目は、マック・ミラーのBDE Bonusです。今はサブスクであるんですけど、当時はCDでしか売ってなかったです。影山も大好きなアーティストで、マック・ミラーのキャップとかも買ったりするぐらいです。
ラストの1曲って、DJでもすごく考えるじゃないですか。この曲を最後に聞いて、良い循環が流れたらいいなみたいな。
この曲のBDEって「best day ever」の頭文字なんですが、そういった意味でもずっと良い時間が続いて欲しいなと思うのと、HIPHOPも好きだということを伝えたくて、ラップが入った曲を一番最後に持ってきました。
最後に
Kasahara)
なるほど!すごく良いプレイリストだなーとインタビューをしながら感じました!聴くのが楽しみです。
それでは、最後にkRsくんやbubble expt.の今後の活動の告知などあれば、教えてください!
kRs)
はい。まずは、今後より多くにの方々にbubble expt.をお届けできるように、色々と準備をしています。タイミングが来たら、launch partyを行う予定なので、ぜひインスタグラムをチェックしていただけると嬉しいです!
Kasahara)
これからのみんなの活動が、より楽しみになりました!partyをやるということなので、その時はぜひ、DJでブッキングお待ちしてます。笑
bubble expt.チーム)
笑。
お願いします!笑
Kasahara)
10/19-10/20の+music 2024もよろしくお願いします!
今日はありがとうございました!
kRs)
ありがとうございました!
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《 kRs / bubble expt. INFO 》
■kRs
Houseを中心にBlack Musicへの造詣が深く、そのプレイにはどこか都会的な疾走感がある。都内を中心に活動中。
■kRs Instagram
https://www.instagram.com/k20705/
■bubble expt.
bubble expt.は、MODERN、CULTUREをテーマに、東京を拠点として活動するliquor storeです。
選曲の考え方を元に実験的な制作手法を加え、相性を考慮しながら新たな可能性を提示することがコンセプトです。
国内でのBar出店も頻繁に行い、99FLAGS、camp+musicなどの野外音楽イベントでの出店も行ってています。
䚪琲焼酎を通して会話が弾み、笑顔と驚きで溢れる液体作りを目指します。
■bubble expt. Instagram
https://www.instagram.com/bubble_expt._/
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