安心・安全なセンター運営のために~フォークリフト運転競技大会を開催~
こんにちは。プラス ロジスティクス株式会社 広報担当の森野です。
今回は私たちの物流センターで行われている取り組みについてご紹介したいと思います。
私たちが運営する物流拠点は22箇所(2022年8月現在)ございますが、自社での運営、パートナー企業さまに運営委託をしているところ、さまざま。
運営形態は違っていても、お客さまである荷主企業さまとの定例会を設けるなど、コミュニケーションを密に行い、日々のセンター運営の中に発生するミスや問題点の解決・業務改善を丁寧に実施しているのはどこのセンターも同じです。中でも非常に大切なのが「事故がなく、安全にセンター運営を行うこと」。働くスタッフの皆さんの安全を守るとともに、荷主さまからお預かりした品物を大切に管理・保管し、配送業務を円滑に行うためには事故0を目指し、労災事故が発生しない「安全・安心」な環境づくりが欠かせません。
フォークリフト運転競技大会を開催する目的
物流センター内で起こる事故のひとつに、フォークリフト運転に関するものがあります。私たちの運営するセンター内でも2019年頃よりフォークリフト関連の事故が頻発したため、運転者の皆さんだけでなく、センターで働くスタッフの皆さん、本社・本部スタッフが一丸となって事故撲滅に取り組む必要がありました。
そこで私たちはフォークリフト事故を防ぐため、統一安全基本ルールを設け、運転時に必ず遵守することを徹底するとともに、皆さんに「安全宣言」として特に注意を払うポイントを掲げてもらい、自身の運転を常に振り返れるようにしました。
また、フォークリフト運転の安全基本ルールを実際に振り返り、安全性を兼ね備えた運転技術向上やセンター間での切磋琢磨のために「フォークリフト運転競技大会」を2020年より実施しております。
この競技大会や安全宣言などの啓蒙活動の効果もあって、頻発していたフォークリフト事故は、昨年2021年度上半期と比較し、本年2022年度上半期は約30%減少することができました(※)。
※2021年1月~6月と、2022年1月~6月の事故件数を比較。
そしてこの「フォークリフト運転競技大会」、2022年度は3回目となる大会を8月末に開催。本年度は8拠点の各センターから14名の皆さんがフォークマン代表として三芳センターへ集結し、行われました。
三芳センターで利用しているフォークリフトの点検を毎月行っていただいている、住友ナコ フォークリフト販売株式会社 埼玉支店 入間営業所のご担当者、伝川(つたがわ)さまに審査員としてご協力をいただき、運転の様子を採点します。
審査のポイントは?
「必ず、右足からフォークリフトに乗り、降りる時は左足から」「T字路になっているところでは一旦停止し、安全確認を行う」「コース設計に使用している、壁に見立てたパレットに触れたら減点」…など、これらが本日の順位に影響する訳ですが、実は審査ポイント=日々のフォークリフト運転時に改めて注意しなければならない点。
今回はコースが1900mm幅と少し狭く設定されていたこともあって、特にコーナーでの旋回時には相当な神経を使い、細やかな運転が求められるところもあったそう。実際には、私たちの物流センターでは1900mm幅より狭い箇所をフォークリフトで通過するという場面はありませんが、荷物や人にぶつかるようなことが無いよう、丁寧な運転に改めて立ち返っていただくために、狭い幅を運転するのはとても良い訓練になるのだそうです。
毎日の作業でフォークリフトを使用している、運転歴が長い熟練者であるほど、慣れから事故につながりやすいと伺いました。大会という場で賑やかさはあったものの、皆さん基本に忠実に、慌てず落ち着いて操作されており、真剣に取り組まれていることが伝わってきます。また、他のかたの運転をじっくり見つめている姿が非常に印象的。普段は他のセンターで働くかたのフォークリフト操作を見られる機会が無いこともあって、皆さん日頃の業務に関しての情報交換をされるなど、センター間の交流も積極的に行っている様子で、緊張感の中にも和気藹々とした穏やかな雰囲気が漂う場でした。
大会後、実際に参加された皆さんにお話を伺ってみると、「日頃の安全意識を改めて振り返るよい機会になった」「自身の足りないところや運転の基本を再確認できた」「他のかたの運転を見ることができ勉強になった」など、大会の目的を十分に理解した上で参加されており、大変有意義な会となりました。
私たちはこれからも、物流センターでの事故0を目指し、様々な取り組みを行って参りたいと思います。
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