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歴史の転換点・関ヶ原を訪ねて
戦国時代の帰趨を決めた天下分け目の戦い、関ヶ原。
その古戦場を実際に訪れてみると、教科書では味わえない歴史のダイナミズムを体感できます。今回は、関ヶ原の主要スポットを巡る旅をお届けします。
関ヶ原駅に降り立つ
JR関ヶ原駅に降り立つと、すぐに目に入ってくるのが「関ヶ原古戦場」の大きな案内看板です。駅前には観光案内所があり、ボランティアガイドの方々が丁寧に見どころを教えてくれます。レンタサイクルもあるので、広大な古戦場を効率よく回りたい人にはおすすめです。
開戦前夜の舞台へ
最初に向かったのは、石田三成陣地跡がある笹尾山。山頂までは約15分の登山で、決して楽な道のりではありませんが、頂上からの眺めは圧巻です。濃尾平野を一望でき、戦いの全体像がよく分かります。石田三成が布陣した場所に立つと、西軍の総大将として最後の決断を下した時の緊張感が伝わってきそうです。
運命を分けた「開戦の雨」
笹尾山を降りて向かったのは、関ヶ原町歴史民俗学習館。ここでは、開戦直前の大雨で西軍の火縄銃が使えなくなった様子や、両軍の布陣、戦いの推移などが詳しく展示されています。特に印象的だったのは、実物大の甲冑展示。当時の武将たちの体格や、実際の戦場での動きやすさなど、興味深い発見がありました。
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島津の退き口を行く
午後は、島津義弘が撤退した「島津の退き口」を訪ねましょう。西軍敗退後、島津軍は徳川軍の包囲を突破して薩摩までの撤退を成功させます。その退路となった細い山道を歩いていると、必死の撤退戦の緊迫感が伝わってきます。道中には「島津の殿(しんがり)」の碑があり、薩摩武士の意地と覚悟を感じさせます。
合戦の跡を訪ねて
古戦場の中心部に位置する「決戦地」には、両軍の激突を伝える石碑が建っています。ここで戦死した武将たちを供養する「首塚」も近くにあり、戦いの悲惨さを静かに伝えています。
夕暮れの古戦場
日が傾きかけた頃、最後に訪れたのが徳川家康の陣地となった南宮山。夕陽に照らされた濃尾平野を眺めながら、この戦いが日本の歴史を大きく変えた瞬間だったことを実感します。
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関ヶ原の味を堪能
夕食は、なんといっても鮎料理専門店の「十六兆」の塩焼きで舌つづみ。
50年ほど前に掘った井戸の地下水で鮎を育てています。十分に運動し、生け簀に生える藻などを食べて育った鮎は身が引き締まり、香魚の名にふさわしい香りを持っています。
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戦国時代の世界を体感できる関ヶ原。
教科書で読んだ歴史が、実際の地形や距離感とともに立体的によみがえってきます。歴史好きの方はもちろん、ハイキング気分で楽しみたい方にもおすすめのスポットとなっています。
交通費・宿泊費などの実用情報
アクセス:JR東海道本線「関ヶ原駅」下車
レンタサイクル:1日1,000円(関ヶ原駅前観光案内所)
入館料:関ヶ原町歴史民俗資料館 300円
所要時間:古戦場めぐり約5-6時間
おすすめの時期:秋(9月〜11月)
おすすめコース
関ヶ原駅→笹尾山(石田三成陣地跡)
関ヶ原町歴史民俗資料館
島津の退き口
決戦地・首塚
南宮山(徳川家康陣地跡)
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