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前橋 - アートと水辺が彩る街歩き

都心から新幹線で約50分。群馬県の県庁所在地・前橋は、荒川の清流と詩人・萩原朔太郎の文学が息づく街です。近年は現代アートの聖地としても注目を集めている前橋。

新旧の魅力が宿る前橋を探る旅へ出かけましょう。

アートを感じる街へ
JR前橋駅を出ると、すぐに目に入るのが巨大なパブリックアート。
2020年にオープンした「アーツ前橋」は、元百貨店をリノベーションした現代アート美術館です。館内では企画展のほか、前橋ゆかりのアーティストの作品も展示。屋上からは赤城山の雄大な姿を一望でき、街のランドマークとなっています。

水辺のオアシスを巡る
「アーツ前橋」から徒歩10分ほどで、前橋のシンボル・広瀬川に到着。
川沿いには遊歩道が整備され、地元の人々の憩いの場となっています。特に「広瀬川河畔緑地」は、水辺のカフェやレストランが点在し、休日には若者たちで賑わいます。春には桜のトンネルが美しく、夏の夕暮れ時には蛍の舞う姿も。

32階からの絶景パノラマ
広瀬川から歩いて5分、群馬県庁舎に立ち寄ります。
32階の展望ホールは、前橋市内を360度見渡せる穴場スポット。
天気が良ければ、赤城山はもちろん、榛名山、妙義山など上毛三山の雄大な姿を一望できます。夜景も美しく、地元の人々の密かなデートスポットにもなっているそう。しかも入場無料というのが嬉しいポイント。

文学の足跡を訪ねて
午後は萩原朔太郎ゆかりの地を巡ります。
「萩原朔太郎記念館」では、詩人の生涯や作品を紹介する展示のほか、実際に使用していた机や愛用品も見ることができます。館内のライブラリーでは、朔太郎の詩集を手に取って読むことができ、詩人の心情に思いを馳せることができます。

現代アートスポットめぐり
街中には「アートスポットまえばし」として、様々なアート作品が点在しています。旧第一織物振興株式会社事務所をリノベーションした「SHIROIYA HOTEL」は、建築家・藤本壮介の設計で話題を呼びました。館内のアート作品も必見です。

夕暮れの臨江閣
国指定重要文化財の「臨江閣」は、明治時代に建てられた迎賓館。
夕暮れ時に訪れると、日本庭園に沈む夕日が美しく、時代を超えた風情を感じることができます。毎週末には庭園でライトアップも実施されています。

前橋の味を堪能
夕食は、前橋市の中心部に佇む「たけ花」で、至高の懐石料理を楽しむのはいかがでしょう?


都内や海外での経験豊富な料理長が手掛ける「たけ花流 懐石料理」は、全国から届く新鮮な魚介類や野菜、厳選された肉を使った珠玉の一品の数々。料理はもちろん、食器にまでこだわり、作家物の器で供される料理の数々は、目でも舌でも愉しめる芸術品です。

料理人の手さばきを間近で見られるカウンター席や、プライベート感あふれる個室で、四季折々の味わいを存分に堪能できます。ラグジュアリーな空間で過ごす特別なひとときは、大切な方との会食やアニバーサリーディナーにぴったり。中央前橋駅から徒歩2分という好立地で、専用駐車場も完備。

完全予約制で、ディナーは17:30から23:00(最終入店21:00)まで。ランチ(11:30~15:00)も予約で楽しめます。地元前橋の食文化を進化させる、新たな美食の発信地として注目を集めるお店です。


モデルコース(1日)

  • 10:00 前橋駅到着

  • 10:30 アーツ前橋見学

  • 12:00 広瀬川河畔でランチ

  • 13:00 群馬県庁展望ホール

  • 14:00 萩原朔太郎記念館

  • 15:30 アートスポットめぐり

  • 16:30 臨江閣見学

  • 18:00 夕食


交通費・宿泊費などの実用情報

  • アクセス:東京駅から上越・北陸新幹線で高崎まで約50分、JR両毛線で前橋まで約20分

  • 入館料:アーツ前橋 300円、萩原朔太郎記念館 200円、臨江閣 400円

  • 観光循環バス「まえばしシャトル」1日乗車券:500円

  • おすすめの時期:春(桜)・秋(紅葉)

前橋の魅力は、伝統的な文化と現代アートが見事に調和している点です。歴史的建造物や文学遺産を大切に保存しながら、新しい文化を積極的に取り入れる姿勢に、街の未来への希望を感じます。芸術と文化に触れながら、ゆったりと時間を過ごせる前橋へ、ぜひ足を運んでみてください。



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