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笑いと努力 〜M-1と受験の共通点から考える人生の価値〜

師走の風物詩となったM-1グランプリ。今年も多くの芸人たちが、たった3分間のネタで笑いを追求し、頂点を目指して戦いました。
同じ時期、全国の受験生たちもまた、自分の夢に向かって懸命に勉強に取り組んでいるのではないでしょうか。

一見まったく異なるこの2つの営みですが、そこには共通点も多くあります。

「3分」と「数時間」の真剣勝負

M‐1のネタの持ち時間は、1回戦が2分、2回戦・3回戦は3分、準々決勝・準決勝・敗者復活戦・決勝戦は4分となっているそうです。

その舞台に立つ芸人たちは、たった数分間のネタのために何百時間もの努力を重ねているのです。ネタの構成を練り、言葉の一つ一つを吟味し、絶妙なタイミングを体得するまで繰り返し練習を重ねる。
その姿は、センター試験や個別試験の数時間のために、何千時間もの時間を費やして勉強する受験生たちと変わりません。

どちらも、限られた時間の中で自分の全てを出し切るための準備に膨大な時間を費やすのです。

「笑い」と「点数」の向こう側

芸人たちが追求するのは「笑い」という価値。一方、受験生が追い求めるのは「点数」という数値。しかし、その先にあるものは意外にも似ているのではないでしょうか?

芸人たちは、笑いを通じて人々に幸せな時間を提供したい、自分の価値観や世界観を表現したいという思いを持っています。受験生たちもまた、良い大学に入って将来の夢を実現したい、社会に貢献できる人間になりたいという願いを胸に秘めています。

どちらも、目の前の結果だけでなく、その先にある大きな夢や目標に向かって歩んでいるのです。

「敗者」という言葉の意味

M-1には、毎年たった一組の王者しか生まれません。同様に、難関大学に合格できる受験生もごく一部です。しかし、そこで敗れた人々は本当に「敗者」なのでしょうか。

準々決勝で涙を飲んだ芸人たちは、その経験を糧に更に成長し、翌年、あるいは数年後に優勝を掴むことがあります。第一志望に落ちた受験生たちも、その挫折をバネに、別の大学で新たな可能性を見出すことができます。

人生という長い物語の中で

M-1も受験も、人生という長い物語の中では、ほんの一つの通過点に過ぎません。しかし、そこで積み重ねた努力、味わった喜びや悔しさ、出会った仲間たち。それらは全て、かけがえのない財産となって、その後の人生を豊かなものにしてくれるはずです。

M-1という舞台で勝負をしている芸人さん。
受験勉強に励む若者たち。
そして、僕たちもそれぞれの「舞台」で精一杯生きている。

その姿に、人生の真髄を見る思いがします。

2025年がやってきます。
また、新しい一歩を踏み出す人々がいる。
その一歩一歩が、きっと新たなエピソードを紡いでいくのでしょう。



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