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仙台への旅~伝統と美食の街を巡る大人の休日~
疲れた心を癒やすのに、夫婦でゆっくりと仙台への旅はいかがでしょうか? 伊達政宗が築いた城下町は、今も歴史の趣を残しながら、現代的な魅力も併せ持つ東北の中心都市として発展を続けています。
歴史散歩から始まる仙台の朝
東京駅から東北新幹線で最短1時間半。仙台駅に降り立つと、まずは伊達政宗公の銅像がお出迎え。仙台の街づくりの基礎を築いた政宗公の威風堂々とした姿に、これから始まる旅への期待が高まります。
市内を一望できる仙台城址へは、地下鉄とロープウェイを利用。天守閣こそありませんが、石垣と四方に広がる眺望は圧巻です。春には桜、秋には紅葉と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。城址からは政宗公が愛した街並みを一望でき、「ここから街を見下ろしていたのか」と、歴史に思いを馳せる時間を過ごせます。
伝統と文化に触れる瑞鳳殿
仙台城址から車で15分ほどの場所にある瑞鳳殿は、伊達政宗の廟所。荘厳な雰囲気の中、金箔や漆が施された華麗な建築様式に圧倒されます。庭園も美しく整備されており、ゆっくりと散策するのがおすすめの過ごし方。
歴史深き定義如来西方寺
奈良時代の天平5年(733年)、行基菩薩によって開創された定義如来西方寺。本尊の定義如来は、インドから伝わった古い仏像で、病気平癒のご利益があるとされています。特に眼病に効験があるとされ、江戸時代から庶民の信仰を集めてきました。
108段の石段は、煩悩除けの意味が込められています。一段一段上がるごとに、心が清められていくような感覚を覚えます。春には参道の桜並木が見事で、特に4月上旬の夜桜は幻想的。
伊達政宗も深く帰依し、度々参詣していたという記録が残っています。政宗は寺領として五町四反の土地を寄進し、寺の繁栄に貢献しました。現在の本堂は、江戸時代中期の建立。極彩色の天井画は圧巻で、特に龍の絵は見る者を魅了します。
境内には樹齢600年を超える大銀杏があり、秋には黄金色に輝く姿が参拝者の目を楽しませます。毎年5月には山伏による火渡り修行が行われ、古くからの修験道の伝統も守り続けられています。
静寂に包まれた境内には、小さな薬師堂もあり、ここで手を合わせると、不思議と心が落ち着いてきます。地元の方々は「定義さま」と親しみを込めて呼び、日々の暮らしに寄り添う存在として大切にされています。
グルメの街・仙台を堪能
仙台の名物はなんといっても牛タンです。
創業60年以上の老舗「味太助」では、厚切りの牛タンの旨味と食感を存分に楽しめます。やわらかな肉質と、しっかりとした味付けは、ビールとの相性も抜群です。
夕食は、旬の魚介類を使った寿司や海鮮料理がおすすめ。特に、女川や石巻から届く新鮮な魚介類は絶品。日本酒との相性も良く、地元の銘酒「浦霞」や「わしの尾」と一緒にご堪能ください。
夜の仙台を楽しむ
夜は、仙台の繁華街・国分町で大人の時間を。昔ながらの雰囲気を残す居酒屋から、モダンなワインバーまで、様々な飲食店が軒を連ねています。
癒しの温泉めぐり
仙台から車で30分ほどの秋保温泉は、開湯1500年の歴史を持つ由緒ある温泉地。なかでも「ホテル佐勘」の露天風呂からは、広瀬川の渓谷美を一望できます。透明で柔らかな泉質は美肌効果があり、湯上がり後はしっとりとした肌触りに。日帰り入浴は14時から受付開始で、料金は大人2,000円。色とりどりの山々を眺めながらの湯浴みは、日常の疲れを優しく溶かしてくれます。
作並温泉は、仙台駅から特急バスで45分。「La楽リゾートホテルグリーングリーン」では、アルカリ性単純温泉の乳白色の湯を楽しめます。露天風呂からは奥羽山脈の雄大な眺めが広がり、夜には満天の星空を眺められることも。日帰り入浴は3,000円で、バスタオルとフェイスタオルの無料貸出付き。レストランでは、地元の山菜料理も味わえます。
活気あふれる仙台朝市で
早朝6時、仙台駅東口から徒歩5分の朝市は、すでに活気に満ちています。
「お嬢さん、このホヤ見てみなさい。今朝とれたての新鮮なやつだよ。食べ方がわからないって?そうだね、まずは...」と、赤いエプロン姿のおばあちゃんが熱心に説明してくれます。慣れた手つきでホヤの試食を準備する様子に、長年の経験が感じられます。
隣の店では「奥さん、このワカメも持ってってー。うちのは手揉みだから柔らかいのさ!」と威勢のよい声が。「じゃあ、ちょっと食べてみっか」と試食すると、確かに歯ごたえがよく、磯の香り豊か。思わず「これ、おいしいねー」と声が出ると、「でしょう?今なら3束1,000円!」と、にっこり笑顔が返ってきます。
市場を歩いていると「今日は特別さ!」「こっちのが甘いよ!」と、威勢のよい声が飛び交います。どの店主も地元の料理法や保存方法を丁寧に教えてくれ、まるで実家に帰ってきたような温かさを感じます。
仙台は、歴史と文化、グルメと温泉を楽しめる、大人の休日にぴったりの街。新幹線で手軽に行けるのも魅力的です。ぜひ、伊達な街・仙台で、心温まる思い出を作ってみてください。
今回の交通費・宿泊費などのモデルコース情報
交通費:東京-仙台往復(新幹線)約24,000円 宿泊費:市内ホテル(1泊朝食付)約15,000円~ 市内交通費:地下鉄・バス1日乗車券 900円 食事代:昼食約2,000円、夕食約8,000円程度 観光施設入場料:博物館・瑞鳳殿など合計約2,000円
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