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2024.10.02〈駄菓子が救う!?うまい棒の10援(円)プラットフォームとは?〉

こんにちは。

プラスディーアンドシー合同会社(+d&c)
PR担当、コーディです。

経営に近い皆さまに
お役に立てばという視点で、

今、このタイミングでお伝えしたい
FACTBOOKのトピックをお届けしています。

>> ファクトブックについて
再確認したい方は、ぜひこちらもご覧ください。



さて、

10月に入りましたが、

「うまい棒」を販売する株式会社やおきんさんが、2024年10月1日の出荷分より、現在の販売価格12円から3円値上げし、15円で販売することを公式サイトで発表しました(9月24日)。

他の商品の物価上昇が急激なこともあってか、
値上げしたことより、まだ10円代であることがニュースになるのも、レアですね。


ということで、今回は
株式会社やおきんさんの「うまい棒」についてFACTBOOK視点でご紹介し、

10円代の商品が社会にもたらす
インパクトについて考えたいと思います。

それでは今週も行ってみましょう!




うまい棒とは?

うまい棒(うまいぼう)は、日本の駄菓子の一つで、筒状のスナック菓子です。
1979年に株式会社やおきんさんが販売を開始しました。

うまい棒は、トウモロコシを主原料とし、
チーズ味、サラミ味、たこ焼味、コーンポタージュ味など、バラエティに富んだパッケージと共に様々なフレーバーが展開されており、
人気の理由の一つとなっています。

うまい棒は、その安さ(1本あたり約10円)と手軽さから、子どもだけでなく大人にも愛されており、

日本国内外で人気があり、
今や駄菓子の象徴的な存在となっています。

うまい棒の年間売り上げは、

2022年時点で約7億本、
約70億円以上の売上があるとされています。

うまい棒のビジネスモデルや戦略については
書籍などでも多く語られていますので、

ここでは詳細を割愛しますが、

おいしさとおもしろさを同時に味わえる国民的駄菓子

というポジションは、一切ブレることなく
今年で45周年を迎えられています。

PRの力で被災地支援

うまい棒は、コラボ展開やパッケージのOEM制作でもおなじみです。

私たちのお仕事でも、
クライアントさんの出展する
フランチャイズショーで
オリジナルパッケージをデザインし
うまい棒が大活躍しましたが、

PR・FACTBOOKの視点で見た時に

うまい棒を単なる駄菓子以上の存在として
知らしめているのが

被災地支援の「10援プロジェクト」です。


始まりは、
2016年に発生した「熊本地震」に対しての支援で、

10円でも復興支援ができる
「くまモンうまい棒」(税別10円:当時)を発売。商品売上の一部の寄付、被災地への物資提供、くまモンとのPRイベントが実施されました。

商品価格の低さによって、
高額な寄付を行うことが難しい現状を逆手にとり、

認知度の高さを活かして子どもからお年寄りまで、誰でも支援できるという、

メッセージのPRにポイントを絞った、うまい棒ならではの被災地支援の形だと思います。


その後、

株式会社やおきんさんでは

2022年のうまい棒自体の値上げの際にも
お客様へのこれまでの感謝を伝える企画として
「10援キャンペーン」を実施しており、

「10円でできること」という
わかりやすいコンセプトワードから
支援や感謝をPRのキャンペーンに
落とし込む「10援」は、

同社の社会的価値を見える化する
プラットフォームと言えるのかもしれません。

駄菓子による被災地支援

被災地支援でいいますと
2024年1月に発生した能登半島地震でも、
駄菓子を活用した支援が実施されています。


これは、駄菓子を支援物資として送るだけでなく子どもたちが駄菓子屋を訪れて買い物ごっこを楽しんでもらう体験を提供する「駄菓子屋ワゴン」と呼ばれる活動。

子どもたちの楽しい思い出作りの場になるとともに、買い物の場でのマナーや、生活の中で使う計算を学ぶ場にもなっているとのこと。


実は、うまい棒に限らず
被災地支援では全国の問屋や小売店さんから
駄菓子が送られるケースが多いそうです。

事情や理由は様々かもしれませんが、

駄菓子は、子どもからお年寄りまで
手軽に食べられる懐かしい味で、
人の心を和ませてくれる効果があり、

被災地以外にも老人ホームや、
企業の社内活性のコミュニケーションツールとしても
利用される場が広がっているそうです。


今回の能登の支援は
株式会社やおきんさんが企画されたものではありませんが、

この記事の写真にも
バッチリ、うまい棒が写ってますね。

駄菓子を通して、被災して傷ついた心が
ほんの少しでも和らいでくれたらと
願うばかりです。

おわりに


毎年のように起こる自然災害で
被災地と呼ばれる地域が増えて来ました。

復興を果たすまで
絶対に風化させないことと、

多くの人に支援の輪を広げること、

この二つを両立し、相乗効果をもたらすPRこそが
企業が被災地にできる最大の支援なのではないか、
とあらためて思いました。


また、
単なる寄付に留まらず

被災した方々の辛い現状に寄り添いつつ
商品のファンを増やし、
社会から応援される存在になることも

企業活動の視点からは
大切なことだと思います。

その意味で、

「10円でできること」という
誰にでもわかりやすい言葉に、
PRのゴールやお客様や社会への想いが
集約・共有されていることに

うまい棒のブランドとしての一貫性と
愛される理由があるように感じました。

お金だけではないところで、
社会に貢献する姿勢やPRの工夫を考える
企業がドンドン増えていくと
いいなと思いました。

今日のお話が皆さまの
お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

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