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帝国ホテル東京 インペリアルフロア 宿泊記

 宿に泊まるだけの現実逃避旅はいつも冬のオフシーズンにしているのだが、今年は夏に旅行の予定が入らなかったので夏にも決行。……というのは半分建前で、仕事のストレスからヤケクソになってご褒美ステイをぶち込んだ。
 帝国ホテルは社会人1年目の時に福利厚生の優待を駆使して背伸びしてタワー館に宿泊したとき以来。あの頃から10年以上経って大人になったし今度は本館に泊まろう、と意気込んで一番安い部屋を予約した。

 で、いざチェックインをしたら、「お部屋が16階の~」と言われたものだから一瞬固まってしまった。なんとインペリアルフロアにしていただきました……!(※部屋の広さは変わらない)
 それにしても、フロントから部屋まで荷物をスタッフさんに運んでもらえる宿に泊まるのなんていつぶりだろう。すました顔で説明を聞いていたけれど、実際は鼻息荒くなるのを抑えるのに必死だった(笑)。お上りさんで申し訳ない。

客室フロアの廊下。
廊下に飾ってあった絵。
この木枠だけでワクワクが止まらない。ガチのやつだ……(?)。

 ということで、インペリアルフロア、16階のスーペリアキングの部屋へ。窓は南向きで、見晴らしはいいけど見えるのはほぼビルだった。

インペリアルフロア スーペリアキング。
デスク周り。
ベッド。
ベッドサイド。下の引き出しにはセーフティボックス。
タブレットは照明やカーテン、空調の調整、ホテルの利用案内が見られる。

ちなみにルームサービスもタブレットで頼めるというから、時代は進んでいるんだな、と感慨にふけってしまう。

反対側のベッドサイドには充電用のコンセント。
ベッドの正面にテレビとミニバー。
カップもグラスも全部揃っている。これだけで美しい。
水は紙パック。ポットとネスプレッソのマシン。
ティーバッグなど。右下の箱はゴーフレット。
冷蔵庫の中身。

冷蔵庫の中身がある宿も久しぶりだな、などと思っていたところ、なんとソフトドリンクは無料だというから驚き。結局水しか開けなかったが。

パジャマはセパレートタイプ。着心地がとても良かった。

パジャマの袖丈がジャストサイズで驚いたのだが、女性用として用意してあったのか、本当は手首足首出る想定なのが偶然長袖ぴったりだったのか、どちらだろうか。

クローゼットの中身。傘!?
ふかふかのスリッパにはしゃぐ庶民。

 宿泊記用の写真を撮っていると大体途中で飽きてくるのだけれど(そして何かしら撮りそびれる)、全く飽きなかった。ずっとはしゃいでいた。庶民丸出しで申し訳ない。

 続いて水回りへ。

洗面所にテレビがある宿、初めてかもしれない。
洗面台周りのアップ。
アメニティ。プラスチック削減のため紙パッケージ。ヘアブラシ&歯ブラシは持ち手が木製。

歯ブラシは、紙箱開けたらビニール袋の中に入っていた。衛生用品だから仕方ないのだろうが、プラスチック削減とは?と思わないでもない(笑)。

シャンプー等とボディローション。バスソルトもあった。
バスローブとカゴと体重計。
洗い場付きの独立バスルーム。自動お湯張り機能付き。
レインシャワーもある。

レインシャワーを使ったことなかったので初めて使ってみたが、私はあまりハマらなかった。普通のシャワーを勢いよく当てる方が好きかも。

 一通り部屋を楽しんだあとは、ガルガンチュワを物色しに行った。見て回っていたらブルーベリーパイがちょうど焼きあがって、飛ぶように売れていた。本当に人気商品なんだな……。

ブルーベリーパイは私には大きすぎたので、カヌレでコーヒーブレイク。

 優雅に過ごす気満々だったのだが、1つ問題が。帝国ホテルは日比谷公園の隣、すなわち野音の音漏れがしっかり聞こえるのだ。この日はV系バンドのライブがあったようでなかなかに賑やか。ホテルチャンネルのBGMだと負けそうだったので、MTVを流して対抗した(笑)。

 夕食は、レストランは金銭的に厳しかったのでガルガンチュワでお惣菜を買ってきて部屋で食べることにした(それでもいい値段した)。インペリアルフロアの特典で夕方にドリンクサービスがあるので、ここぞとばかりにアルコールを頼んだ。

ドリンクサービスのスパークリングワインと、サーモンマリネで晩酌。

ホットミールはルームサービスに頼むと温めなおしてもらえる。

勢いあまって撮る前にポテト1つ食べた(笑)。まあマリネも食べかけだし……。

 夕食後、まだ飲めそうだったのと、せっかくなら雰囲気だけでも味わいたくてオールドインペリアルバーへ。バーテンダーさんに聞きながらカクテルを頼もうと思ったのに、結局勇気が出ず、メニューと睨み合いながらなけなしの知識で頼んだ。

"ジン"と"レモン"の文字だけ見て頼んだインペリアル'70。

グラスの縁についているのは砂糖。カクテル自体がさっぱりしていて、砂糖を合わせると少し中和される。こういうのって飾りじゃなかったんだ……(お酒知識ゼロの感想)。

 部屋に戻った後は、持ち込んだ入浴剤で半身浴したり、PC開いてnote書いたりとまったりと過ごした。主に書いていたのは歌舞伎・文楽の観劇記録だが、この記事の冒頭はこの部屋で書いている。

深夜に作業しながら飲む梅昆布茶は癒し。

 翌朝、朝食はルームサービスと迷ったけれど、レ セゾンで。なぜなら、ランチやディナーで来ることは一生無さそうだから……。

フルーツが先に出てくる。コーヒーも同時に出てくるしどんどん注いでくれる。
卵料理はオムレツ、付け合わせはソーセージをチョイス。

 そしていつものごとく、12時のチェックアウトぎりぎりまで粘って全力でくつろいだ。朝風呂したり、お茶したり、PC作業したり、標準で12時チェックアウトだとかなり余裕があった。

 それにしても贅沢でまさにご褒美ステイだった。外出先だからこれで妥協、みたいなことが一切なかった気がする。10年に1度のつもりだったのに、これはやみつきになってしまいそうで怖い。
 何より今後の現実逃避旅のハードルが上がってしまう。少なくとも次は趣向を変えておかないと満足できそうにない。さてどうしようか……。

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