「好き」で職業を選んで数年後「苦手」だと気付いてしまった
はじめまして!
好きなことを仕事にしよう!自分のやりたいことをやろう!
こんなことばが周りに溢れる大学生活を送り、就活をしたものの夢であったお菓子を作る仕事をすることを決心し、私はパティシエになりました。
しかし6年目の今、わたしは気付いてしまったんです。
自分がパティシエという職業に向いていないことを
以下、自己紹介を兼ねて自分の気持ちを整理するため書いていこうと思います。
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憧れ〜苦手に気づくまで
私がはじめてお菓子を作る仕事を意識したのは小学生のころ。当時はTVチャンピオン全盛期、小山ロールで有名な小山シェフや鎧塚シェフなどスターシェフがテレビで活躍し、小学生だった私の心を鷲づかみにしました。
高校生になっても憧れの気持ちは持っていましたが、絶対に大学へ行けという方針の親に従い大学へ
そして大学卒業後、専門学校に通い、晴れて夢だったパティシエという職業につくことが出来ました。
薄給、長時間労働、パワハラなどブラックな環境なのはもちろん承知の上。最初に就職したお菓子屋さんは想像通りの環境でしたが、毎日新しいことを覚え、作れるお菓子が増えていき
「パティシエ楽しすぎる!」
と充実した日々を送っていました。
もちろんわかってはいましたが楽しいことばかりではありません。
「おそいねん」「おまえ向いていないわ」
「大学出てパティシエならんほうがよかったんちゃうか」
など浴びせられ、足は踏まれるわ、蹴られるわ、終いにはペティナイフがとんでくるという文字通り笑えない職場でした。
パティシエ、やばいですよね笑
それでも「向いていないなんてそんなことはない、好きなことだし絶対上達する」
と歯を食いしばって今までやってきました。
しかし6年目を迎えた今、わたしは気付いてしまったんです。
自分がパティシエという職業に向いていないことを。
なぜ苦手と思い始めたのか
年齢的求められる技術、成果が高くなってくるのはわかります。
が、それを差し引いてもできなさすぎるのです。
若い子たちがぱっぱと終える作業に何度やっても時間がかかってしまう、人とペースを合わせられないなどなど。
どうしてなんだろうと考えたとき
ああなるほど
自分はお菓子を作ったり、考えたりするのは好きだけど、パティシエの仕事は苦手なんだと
一応新しいお菓子を提案するコンテストで賞をいただいたりしましたが、それもあくまで1人で作業するものでした。
つまりそれはお菓子を作る仕事であってパティシエの仕事ではないのです。
パティシエの仕事とは
様々な作業を手早く臨機応変に組み合わせて、チームとして効率よくお菓子を製造する
というものだと
手を早く動かし、チームプレーをするものだと
独創的な、美しい、美味しいお菓子を提案するのは二の次だと
気付けば私は、好きだったはずのパティシエの仕事がとてつもなく難しく、苦手だと意識してしまいました。
苦手と意識してしまった結果
苦手と思い始めてからはもう最悪です。
普段していた作業が難しく感じ、迷いが生まれ、ミスをする。
ミスをして怒られ、緊張してまたうまくいかないの悪循環。ドツボにはまった状態です。
好きだったはずのお菓子への思いがなくなっていくのがわかりました。
これはやばい。
「好き」=「得意」ではない
ようやく自分の仕事について真剣に考えはじめたのかもしれません。
好きなことが得意だというひとも世の中にはいます。
しかし大多数はそうではないんじゃないでしょうか。
好きなことを仕事にしよう!
すごく響きが良い言葉だし本当に素敵なことです。
私はパティシエを選んだことは後悔していませんが現実はやっぱきついです。
好き=得意ではなくむしろ好きなものが苦手だと気付くと結構メンタルにきます。
これから社会人になる人には「好き」よりも「得意」で仕事を見つけてほしい! もし「好き」で仕事を選ぶ場合、嫌いになってしまうかもしれないという相当な覚悟で選ぶべきです。
それでも私は「好き」を仕事にしたい
「好き」で職業を選んで数年後「苦手」だと気付いてしまった私はこれからどうするか。
それでも「好き」を仕事にしたい
本気でそう思えるようになりました。
なぜそう思えるようになったのか。それは苦手と向き合った結果、自分が得意なことが見えてきたからです。
私はパティシエの仕事の中に苦手があってもお菓子の仕事のすべてが苦手ではありません。むしろ得意なこともありました。そこに気付けた私は今、ドツボから抜け出しつつあります。
「好き」のなかの得意なことを活かして、お菓子の仕事を作っていこう
そう思えた私にお菓子への情熱が戻ってくるのがわかりました。
絶対に「好き」を自分の仕事にしてみせます。
「好き」×「得意」は最強!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
これから自分の「お菓子の仕事」へ向けて動いていきます!
ちょこちょこお菓子+αで書いていくのでまた読んで頂ければ嬉しいです!
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