塾を楽しむ!

先日、小学2年生の、いつも元気な女の子が

「ねえ、問題作ってきたよ」

と言って、このプリントを渡されました。



「あなたのために前にやったやつを作ったから、やってみて!」

「先生」ではなく「あなた」と言っているのが面白かったですが(笑)、前回の授業で解いてもらったプリントを真似して、問題を作ってくれたのです。

問題は、この図と同じように、黒いペンを使って同じ線を描きなさいという問題です。


その結果・・・


右下の部分を間違えてしまい、

「はい、ダメ―。0点ですー!」

と叱られて、グチャグチャと書かれてしまいました(苦笑)



勘違いしないでいただきたいのですが、これは「おもしろエピソード」として取り上げたのではありません。

あくまで、子どもの「良い成長過程のエピソード」として取り上げました。



どこが「良い成長」なのでしょうか?




ワンコベではたびたび、小学低学年の子どもたちが、「前回」の授業でのやり取りや、「1か月前」のやりとりを覚えていて、その続きをしてくれることがあります。

そのたびに「よく覚えているなあ」と感心させられます。

(先日は、小学1年生の子に7月の話の続きをされました・笑)


一方・・・
小学高学年や、中学生の多くは、「先週の授業内容」ですら、すっかり忘れてしまっている場合があります。



その原因は、スマホの動画やSNSといった「現代社会ならではの環境」もあるのでしょう。

塾が開校した当初(23年前)には、小・中学生問わず、何週間も前の話の続きをしていたものなので・・・
まあ、そんな昔話をしても仕方ありませんね。



小学低学年の子どもたちを見ていると、「毎週」変化しています。
それは「良い変化」も、「悪い変化」もあります。

この「変化」を見せてくれるかどうかは、子どもたちと講師との関係性次第になります。


「しっかりしないと叱られる」「〇じゃないと叱られる」というイメージを持たれてしまうと、「(子どもたちが意図的に見せる)良い変化」しか見せてもらえなくなります。

それは、叱られたくないからです。


でも前提として、子どもたちとの関係性ができていれば、良いことも悪いことも見せてくれます。
そして、それに対して「できるようになったんだ、すごいね!」、「それはあんまり嬉しくないな…」など、子どもたちに逐一伝えることができます。


強く意識しなくても「前回の授業の続き」ができる、そんな時期からぜひ塾に通って、いろいろな経験をして欲しいと思います。