子どもを本好きにして賢い子に育てる方法
どうも、タジです。
昔、フリーランスの方と一緒にお仕事をする機会があったのですが、その方の娘さんが高校生の頃、全国模試で3位。東大に進学し官僚をめざしているという才女でした。
そのころまだ私には子どもがいませんでしたが、この話には興味津々。
と聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
その結果、中学生のころには洋書のハリー・ポッターをひとりで翻訳して読んでいたそうです。おそるべし…
この話を聞いてから、私の中では「本好き=賢い」という方程式ができあがり、子どもが産まれたら本好きにしてあげたいと思うようになりました。
そこで今回は、本の教育効果から、子どもを本好きにする方法。
そしてオススメの本などをご紹介したいと思います。
今のところ海ちゃんは本好きに育ってくれていますが、ぶっちゃけ子どもが本好きになると子育てが楽です!笑
読書の効果
「本好き=賢い」は、あくまでひとつの事例をうのみにした発想だったので、改めて読書の教育効果を調べてみました。
前回記事でも紹介しました私の子育てバイブルである、こちらの本には次のように書かれています。
3歳までにたっぷり言葉を聞いた子どもは、語りかけが少なかった子どもに比べ、語彙力とIQが高く、成績が良くなります。
引用|『最高の子育てベスト55』
語彙力とIQが高く、成績優秀な子どもに育てるためには、どのくらい「たくさん」聞かせるべきなのでしょう?研究によると、そのために必要な単語数は1日21,000語。1時間あたり2,100語です。
引用|『最高の子育てベスト55』
1時間あたり2,100語と言われてもイメージがわかないと思いますが、1時間に15分間のおしゃべりで良いそうです。
本の読み聞かせは短時間でたくさんの単語のシャワーを子どもに浴びせることができますし、日常会話に出てこない単語がたくさん出てきます。
お子さんが3歳になるまでは、できれば毎日欠かさず本の読み聞かせをしてあげると良いでしょう。
ちなみに海ちゃんは2歳のころイルミネーションを見て
と言っていました。笑
幼稚園の参観日で目にした光景です。
先生がみんなを集めて本を読みはじめると、さっきまで騒がしかった子どもたちは静まりかえり、夢中になって耳を傾けていました。
海ちゃんに本を読んであげると、途中で勝手にページをめくろうとすることはあるけれど、その場から離れて別な遊びをすることはありません。
子どもはみんな、もともと本が大好きなのです。
この何かに「夢中になっているとき」というのは、集中力が高まっていて脳がものすごく活性化している状態だと言われています。
この状態をできるだけ持続させてあげることで、集中力が身についていくのです。
しかし、それを知らない大人は子どもがせっかく夢中になって遊んでいるのに
と、横から集中をさまたげるような言葉を投げかけてしまいがち。
こういうときは、そっと見守って集中力が切れたタイミングで声をかけてあげるのが良いそうです。
海ちゃんはひらがなもカタカナも読めるので、最近はひとりでじっと本を読んでくれる時間が増えました。
その間、私たち夫婦は自由な時間を過ごせているので、とても助かっています。
子ども向けの本には物語の本筋以外にも、たくさんの遊び心が用意されているので、ただ文字を読み上げるだけではもったいない。
「見てごらん、こんなところに虫さんがいるよ!」
「あれ?いつの間にかお外が暗くなっているね」
という感じで、1枚の絵から得られる情報をできるかぎりひろってあげてみてください。
そういう気付きを与えてあげることで、最初は話の内容をただ聞くだけだった子どもも、注意力が身について自分から作者の遊び心に気づくようになります。
遊び心といえば、子どもに大人気のこちらのシリーズ。
小学生のいとこからもらってから海ちゃんドハマリ。
すぐに全巻そろえてあげました。
私が小さいころハマっていた『クレヨンしんちゃん』といい、いつの時代も子どもはお尻が大好きなんですね。笑
なんと言っても『おしりたんてい』の面白いところは、作者の遊び心が多いところ。
本当にたくさんのサブストーリーが隠されていて、それが巻をまたいでつながっていたりするので、設定の奥深さにおどろかされます。
海ちゃんも、それに気づいてはページを何度も行ったり来たり、別な巻をひっぱりだしてきて確認したりと、まんまと作者の術中にハマっているご様子。
私でも気づかないところに気づいたりするのには、おどろかされます。
日常生活でも本当に細かい部分に気がつくようになったので、すっかり本人も探偵気分なのかもしれません。
絵本の挿絵はアニメとちがって動きませんし、マンガとちがってすべてのセリフに対応しているわけではありません。
そのため子どもは文字と少ない挿絵だけで物語の全体像をイメージするのですが、これを続けていくうちに自然とイメージ能力が身につきます。
また日常会話だけだと、どうしても現実世界のイメージから脱することはできません。
一方、絵本にはファンタジーの世界が広がっています。
こういった非現実的な世界に触れることで、子どもの想像力は無限に広がっていくことでしょう。
海ちゃんはディズニープリンセスが好きなので、こちらの本を買ってあげました。
この本を読んでからというもの、プリンセスごっこに付き合わされる日々のはじまり。
そして、その物語の再現性の高さにおどろかされます。
完コピしないと注意されるので、こちらもセリフをおぼえるのに必死です。
子どもはごっこ遊びが大好き。
表現力と同時に記憶力・語彙力も高まるので、とっても良い遊びです。
また、文字が読めるようになると自分で声を出して音読するようになるので、さらに表現力が高まります。
海ちゃんは「」でくくられているセリフ部分を、その人になりきって声に出して読むのが大好き。
『おしりたんてい』に出てくるブラウンの声なんて、アニメそっくり。
たくさんの本を読んでいると、文書理解力が着実に身につきます。
これから様々な教科に出会う中で、必須ともいえるスキルでしょう。
家を建てる際に参考にしたこちらの本でも、同様のことが書かれていました。
子どもの将来のために、本好きに導く
子どもが将来、大学で学ぶということは、学者の話を聞いて、書物を読み、文書でまとめる能力が必要になります。私はその能力を「日本語了解能力(=リテラシー)」と呼んでいます。国語・算数・理科・社会、すべての科目を学ぶ上で基礎となるものといえるでしょう。
引用|『賢い子どもは「家」が違う!』
また、そもそも文字を覚えるのも早くなります。
海ちゃんは2歳でひらがな、3歳でカタカタとアルファベットの大文字をマスターしました。
これは海ちゃんが3歳5ヶ月のときに撮影した動画。
内容を暗記しているのもありすが、ちゃんと文字を追って読んでいる(読み直している)ことが分かりますでしょうか?
文字の習得は早い方だと思いますが、実は読み聞かせの際にちょっとした工夫をしています。
それは海ちゃんが文字に興味を持ちはじめたあたりから、本を読む時に自分が読んでいる部分を指でなぞるようにしたのです。
こうすることで、挿絵に向きがちな子どもの興味が文字にも向きます。
ぜひ試してみてください。
論理的思考力とは別名ロジカルシンキングとも言われ、「物事を体系的に整理し筋道をたてて矛盾なく考える思考法」のことを言います。
素人が書くブログには「結局何が言いたいの?」と思ってしまう残念なものが少なくありません。(私含め…)
こういった印象を抱かせる一番の原因は、筆者の思考が整理されていないから。
一方、プロのライターが書いた文書はとても論理的にまとめられていて、内容がスッと入ってきます。
そのスキルの高さには脱帽です。
論理的思考力を身につけるには、論理的思考に基づいて書かれた文書にたくさん触れる必要があります。
本はプロのライターが書き、プロの出版社の校閲を通って世に出回ったものなので、論理的思考力を身につけるには最適の教材なのです。
新しい本と出会うと、一度にたくさんの知識と単語が頭に入ります。
何度も読んでそれらを詳細に覚えようとすることで脳の記憶領域が刺激され、記憶力がアップします。
単語を字や音だけで覚えるのは困難。
絵や体験とセットで覚えることで記憶の定着がアップすると言われています。
このことは、こちらの記事でもふれました。
紹介したごっこ遊びも、話の内容を記憶していなければできません。
同じ本を何度も読むことも大事ですが、たまには新しい本を買ってあげて子どもの脳に刺激を与えてあげると良いでしょう。
我が家では2週間に1回ペースで市の図書館に本を借りに行っています。
ちなみに、記憶は睡眠時にもっとも定着するそうです。
寝る前の読み聞かせは、とても理にかなった方法だということですね。
全国大学生活協同組合連合会が発表した「第55回学生生活実態調査」(調査実施時期:2019年10~11月)の結果では、大学生の48%が「読書時間0分」と回答したそうです。
このように若者の活字ばなれは深刻で、特に長文への抵抗感はとても強い印象があります。
TwitterやLINEなどの短文投稿に慣れてしまっているのも要因のひとつでしょう。
池上彰さんは、経済発展する国の見分け方に「書店の数と、若者が本を読んでいるか」を挙げています。
日本の未来のためにも、読書を通して「活字ばなれ」とは無縁な子ども達が増えると良いですね。
本は知識の宝庫。
賢い人、仕事のできる人は大量の本を読んで大量の情報をインプットしています。
こちらの本には次のように書かれています。
「ビジネス書なんて読んでも、うまくいくはずがない」と言う人がいれば、きっとその人のまわりにはひとりとして「うまくいっている」人がいないのだろう。ただ、僕の知る限り、うまくいっている経営者たちは、ほぼ例外なくビジネス書を大量に読んでいる。
引用|『思考をやわらかくする授業』
本の世界には日常生活では得られない情報がたくさん詰め込まれていて、知識量を無限に増やしてくれます。
本から得られる情報を自らの経験だけで得ようとしたら、命がいくつあっても足りません。
そしてできれば、小さい子どもが本で新しい知識を得たら、現実世界とリンクさせてあげてください。
本の中だけで完結していてはイメージの世界から抜け出せません。
例えば海ちゃんが受講している『こどもちゃれんじ』で、しまじろうが電車に乗るときのマナーを覚えるお話がありました。
しかし、日常生活で電車に乗る機会はほぼありません。
そこで私は旅行を計画しました。
そして電車に乗る機会を無理やりつくり、実際に乗ったときには本の内容を思い出させるようにしました。
こうすることで知識と経験が一致して、長期記憶して定着するのです。
大人も本を楽しもう
子どもはもともと本好きだと言いましたが、正確には本も好きなのです。
幼少期はとにかく好奇心旺盛。
目に見えるもの、手に触れるもの、何にでも興味を持ちます。
そんな数ある楽しみがある中で、特に本を好きになってもらうには、いくつかの工夫が必要です。
まず最も大事なことは、読み聞かせに仕事感を出さないこと。
せっかく読み聞かせてあげていても、大人がつまらなそうに読んでいては子どもは本好きにはなりません。
キャラクターが登場する本であれば、声真似をしてそのキャラクターになりきる。
効果音はリアルな音を再現する。
紙に印刷された文字と挿絵だけで、あたかもその物語の場面にいあわせているような臨場感を与えることができたら、きっと本の魅力が分かる子どもに育ってくれるでしょう。
寝る前の読み聞かせが義務だと思ってはいけません。
大人も本を楽しみましょう。
リビングに本を置こう
子どもが読みたいときに、いつでも本を手に取れる環境をつくってあげましょう。
小さいうちはリビングで遊ぶことが多いと思うので、そこに本棚を設け、一番下の段に子どもの大好きな本を並べるのがオススメです。
量はそれほど重要ではありません。
散らかして片付けるのが億劫になるだけです。
我が家の場合、新しい本を買ったら古い本を整理するようにしています。
その歳、海ちゃんに「読んでない本ある?」とか「しまっても良い本ある?」と確認することも忘れません。
特に子どもが小さいうちは、すぐに本の内容が幼稚に感じるようになっていきますので、教育効果が低いと思った本は入れ替えましょう。
本棚に資料を置こう
古い本は整理すると言いましたが、常備すべき本もあります。
それは、
・図鑑
・地図
・辞書
など、分からないことがあれば、さっと取り出して調べることができる資料集です。
先ほどご紹介した本にもこのように書いてあります。
「勉強しなさい」ではなく、「調べてみようか」。それが、子どもがアタマをどんどん発展させるキーワードなのです。
引用|『賢い子どもは「家」が違う!』
私が実際に購入してオススメの本はこちら。
『こどもものしりずかん』は、かなり小さいときに買いましたが5歳の今でもたまに見て調べています。
『日本列島ジグソー』もいいですね。
あっという間に都道府県全部覚えてしまいました。
親が読書する姿を見せよう
子どもに「本を読みなさい」と言う一方で、自分がスマホばかりいじっていては説得力がありません。
そもそも子どもの前でスマホをいじるべきではないことは、こちらの記事でも触れましたね。
親は子の一番の見本ですので、子どもに本好きになって欲しければ、親が読書をする姿を見せるべきなのです。
ただし、読み聞かせが必要な時期はそうもいきませんね。
海ちゃんも自分で本を読むようになりましたが、やはり近くにいると「一緒に読もう」と言ってくるので、となりに座ってそれぞれ好きな本を読むというのは、もう少し先になりそうです。
ちなみに冒頭にご紹介した娘さんが才女だと言うフリーランスの方も、自身が無類の読書家だそうで、常に本を読んでいたいから寝ながら本を読めるメガネを購入したと言っていました。
こんな感じの商品なんだと思いますが、これを付けて読んでいたら気持ち悪くなってきてすぐに止めたそうです。笑
さいごに
恥ずかしながら私自身はずっと運動ばかりしていたので、学生時代に本を買って読んだ記憶がありません。
社会人になってからは勉強の日々で読む機会が増えましたが、活字にはいまだ慣れず1冊を読むのに数日かかったりと、今でも悪戦苦闘中です。
そういった経験があるからこそ、海ちゃんには本好きのまま育ってほしいですし、賢くなって自らの力で明るい未来を切り開いて欲しいと願っています。
それでは。