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The Show (The Soundtrack)

こんばんは!

前回は1995年に発売されたDef Jamのコンピレーションを紹介しましたが、今回も同じく1995年にDef Jamから発売されたレーベル発足10周年の勢いと華やかさを感じる作品を紹介します!

"The Show"はDef Jamの社長であるRussell Simmonsが監修し、この時代のスターを一堂に集めたといっても過言ではないくらいの豪華キャストで臨(のぞ)んだドキュメンタリー映画ですが、一部では"Def Jamの宣伝広告映画"とも揶揄(やゆ)され、専門家(?)の間では称賛されるほどでの内容ではないという評価でした。しかし僕らファンとしてはツアー中のアーティストの貴重な映像、迫力満点でブチ上がりまくりで失神確定のライヴ映像、新幹線内でのMethod ManとU-Godのマジゲンカ等、濃厚で生々しいHip Hopを見ること、感じることが出来た有益の塊(かたまり)みたいな映画でした。

出演者はDef Jam所属アーティストに限らず、The Notorious B.I.G.とSean Puffy Combs、Naughty by Nature、Wu-Tang Clan、A Tribe Called Quest、Snoop Doggy Dogg等々、様々な華のアーティストの映像が収められています。


1枚はシールド保管!
玉数が多いので、アルバム高騰中の現在でもまだまだ安値で買えるレコードです!持ってない人は今のうちに買っておきましょう!


ちなみに初期プレッシング、後期プレッシングでジャケットに貼られているステッカーが違います!右の小さい方のステッカーはよくありますが、左のステッカー付きはあまり見ません!
ちなみに左側のステッカーに記載されている人達は楽曲収録ではなく、その方達のお話のみ収録されているので勘違いしないようにご注意ください!


これはUK盤の2枚組プロモーションプレッシング!アルバムから厳選された片面2曲づつの計8曲のみ収録の2×EPで、主にUSでシングルカットされた楽曲の寄せ集め的な内容です。
その中でも2曲のシングルカットされていない楽曲を収録していることが注目点です!

D-2に2Pac / My Blockが大きな溝で収録されています!いくつかヴァージョンが存在するMy Blockですが、ここに収録されたEasy Mo Beeが制作したヴァージョンが1番好きですね。落ち着いた雰囲気で、味わい深いヴァージョン!



A Tribe Called Quest / Glamour & Glitzは、ネクストレヴェルを模索して完成させた彼らの4枚目のアルバム Beats, Rhymes & Lifeの世界観の始まりを予感させる楽曲で、生音に近いスネアードラムと無機質で空間を生かしたプロダクションが秀逸。
後にA.T.C.Q.のベスト盤などにも収録されました。




ここからはThe Showから生まれた数々の名作シングルを見ていきましょう!(Isaac 2 Isaacは無し)

Redman & Method Man / How High (Remix)
久しぶりにThe Showの方でHow High聴いたら、オリジナルヴァージョンのことは記憶からキレイに消え去っていたので新鮮でした!
でもやっぱり破壊力があるErick Sermon本人によるリミックスですね!


①+

How Highのライヴヴァージョンは"Def Jam Survival of the Illest Live from 125 N.Y.C."に収録されています。
How Highは後にそのまんまのタイトルで映画化されていますね!1999年リリースのMethod ManとRedmanのコラボレーションアルバムも、やはりHow Highのヒットがあってこその産物かと思われます!


Onyx / Live!!!
OnyxメンバーのFredro StarrとSticky Fingazがプロダクションを制作。うねりまくるグルーヴに、Onyxの屈強なフロウが相反するようで抜群の相性を聴かせる名曲!



②+

Onyx / Walk in New York
USプロモーション盤のLive!!!の裏面には、彼らのセカンドアルバムにも入っている人気曲 Walk in New Yorkが収録されています!



両サイド共に"A Side"と表記された両A面プロモーションプレッシングシングル!ランアウトにもそれぞれのアーティスト名が刻印されています!

まずは何と言ってもL.L. Cool J / Papa Luv Itですよ!Mid 90s黄金の方程式、鳴りの良いビートにサンプリングソースが織りなすグルーヴ感が心地良さとダンスミュージックとしての根幹を同居させる絶妙なプロモーションが秀逸です!
Mary J. Blige / Everyday It Rainsもバランスの取れた極上のHip Hop Soulに仕上がっています!これがプロモーション盤止まりとは勿体(もったい)なすぎますよ!



The Dove Shack / Summertime in the LBC
ロングビーチの夏を擬似体験出来る、スムースで多幸感に溢(あふ)れた永遠のサマーアンセム!夏になると必ずDJの時にかける一曲ですね!


④+

双方ともWarren Gの加護の元、ほぼ同時期にデビューしたTwinzとThe Dove Shackの楽曲をカップリングしたプロモーションシングルはジャケットのデザインが違います!右上にはThe Showのワンポイントロゴが付いてますね!



1988年にJazzy Joyceとのコンビで活躍したSweet Teeが甘味から砂糖に名前を変え、Suga (Suga T)となり再起を図ったシングル What's Up Star?は、1995年の発売当時にMTVでプロモーションビデオがよく流れていました。その時はシングルも買わなかったくらいですが、Mid 90sの雰囲気を実直に反映したプロダクションは今聴くとめちゃくちゃ良いですね。
PVにはThe ShowのCDを手に取るシーンもありますね!



続いてはこちら!

The Showの映画公開に先がけて関係者のみに配られた超貴重なプレスキット!


プレスキットのホルダーを開けると、中には劇中(映画の)写真や映画制作に関係した人達の名前が記載されたプレス資料が入っています!


The Notorious B.I.G. & Sean Puffy Combs
Wu-Tang Clan
Method Man
Warren G & Da 5 Footaz
Dogg Pound
DMC (of Run DMC)

計6枚のプレスフォトが入っており、どれも見た瞬間に部屋に飾(がざ)りたくなるくらいのカッコ良さ!一枚でも嬉(うれ)ション失神級ですが、6枚もあると脱糞昇天死亡級ですよ!


こちらはプレスシート!

キャストやスタッフのクレジットから始まり、映画の説明、出演アーティストの説明、最後に全てのスタッフのクレジットが記載された極圧のプレスシートです。


出演アーティストのバイオグラフィーが数十ページにわたって記載されていますが...

Wu-Tang Clanのページが36ページなんて出来すぎた話じゃないですか?少林寺36房!36 Chambers!


最後は日本版のVHS = ビデオテープ!

映画公開の翌年の1996年発売となるThe Showのビデオテープは、この頃のHip Hopの貴重な情報源の一つとしても機能していた、サーフィンを中心としたストリートファッション誌"Fine"のサポートで商品化が実現したようです。


ヒップホップ・バイブル!と銘打たれ、"90年代最強音楽映画"とも表記されており、当時のThe Showに対する衝撃を物語っていますね!


ライムスターの佐々木士郎さんが映画の内容を順に解説した小冊子付き!映像で見ることが出来ることを、より理解が進むように補完してくれる良質な解説ですね!




The Showからの一番印象的な作品といえば、やはりRedman & Method Man / How Highですね!
Redman、Method Man共に所属はDef Jam Recordingsで、もちろん2人のコラボレーションアルバムもDef Jamからリリースされました!

Method Man & Redman / Blackout!
シングル曲のTear It Offが大好きですが、アルバム内にはDas Efx / Mic Checkaの地獄のカヴァー曲も収録されています!



そしてHow Highは2001年に映画にもなりましたね!

オリジナルUSプレッシング2LP、プレスキット、ミニポスター、ポストカード。全て発売当時のものです!


How Highのオリジナルサウンドトラックのプロモーショングッズ!
中央のナップサックに、①プロモーションビデオテープ、②サウンドトラック・サンプラーCD、③ビーニー、④ポストカード、⑤えんびつ、⑥ライター、⑦ミントタブレットが入った豪華セット!販促用に極々少数しか作られておらず、完品であるのは世界中探してもこれだけかもしれません!


映画公開時に関係者のみに配られたプレスキットについては、ホルダーを開けると中にはプレスフォトとプレスの小冊子が入っています!


プレスシートの役割となる小冊子には映画関係者や出演者のクレジット、映画の説明などが記載されています。

バカ丸出しで暴れまくった2人の勇姿が写真で堪能出来ます!素敵すぎです!


こちらは別のプレスキットで、テイク違いのプレスフォトとスライドが付いています!写真中央のHow Highの文字が、先ほどのプレスフォトと違います。


映画の実際のネガを型紙に貼り付けたスライドフィルム!光に透(す)かすと、あの名場面を見ることが出来ます!


精巧なフィギュアを制作するConcrete Jungle Studioから発売された、RedmanとMethod Manの完璧すぎるフィギュア!今回のお話はHow Highだけに、2人ともジョイントを焚(た)いています!(ヘッドパーツはそれぞれ数種類あり、付け替え可能)


フィギュアにRedmanのG-Shock、Wu-Tang ClanのG-Shockを肩掛けして、チャンピオンベルト風にしてみました!



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