Where Brookly at? -ニューヨークでDJ / Get Hype!と巡るヒップホップ名所- ⑥
こんばんは、コウイチロウです。
ニューヨーク滞在4日目、今日はいよいよブルックリンでDJの出番です。
会場のThe Meadow Brooklynに到着。
15時スタートということで、14時前に会場入り。こちらがライブ等が行われるメイン会場となる屋内のクラブスペース。
間にドアも無く、行き来しやすい構造だった室内のメインフロアーと屋外のスペース。
ブースの設置を手伝いましたが、長テーブル自体が朽(く)ち果(は)て気味で、ターンテーブルを水平に設置するのに手間どりました。
14:30ごろの様子。順調にリハーサルが行われ、15時のオープンに向けて着々と準備が進んで行きます。
リハーサルは押しているようで、開始時間に間に合うのか?といった感じで進行。僕もアナログの音出ししたいんだけどなーと思いつつ、待っていましたが、時間が過ぎていくだけでした。
屋外のスペースにはテントが設置され、売店などの準備が進んでいるようでした。
と、画面中央に大荷物を持ったあの男の姿が!
El Da Senseiが会場入りしたので、Get Hype!のArtifacts掲載ページを見せると...
金沢にEl Da Senseiが来た際に本人に書いてもらったサイン入りのアー写を見て、「覚えているぞ!」と目を見開いたので、金沢から来たことを伝えたり少しの間お話ししました。
この日もPoloジャケットに、Poloの虹色のフード付シャツ、パンツもPoloと、相変わらずの全身Poloで仕上がっており、彼のファッションを見ているだけでごちそうさま!って感じでした。
机上にズラりと自身のマーチャンダイズを並べて、ポップアップショップの完成。Tシャツやフーディ、マグカップにArtifactsのグラフィティートレインまで、全部買い尽くしたいくらいの素晴らしいラインナップでした!
と、ここで不測の事態が!
まず15時オープン予定が、クラブ側のスタッフが足りないとのことで16時にズレるということに。
それに伴(ともな)いタイムテーブルも変更となり、僕は屋内のクラブスペースでDJをする予定でしたが、青空スペースでやることに急遽変更。
外のブースでの音出しをしようとしましたが、配線が繋(つな)がっていないのでまだ音は出せないとのこと。
しかし待っても待っても音出し出来る環境にはならず。ひと足先に屋内クラブスペースでは最初のDJが開始していましたが、青空スペースの音出しはまだ出来ず。
この時点でもう16時は過ぎており、タイムテーブルがさらに変更、事態は混沌(こんとん)と化して来ました!
アメリカっぽいなー、と適当な理由で勝手に納得し、特に気にもしなかったのですが、また更(さら)なる試練が待ち受けることに!
外のブースでやっと音出しが出来るようになったのが16時過ぎ。アナログの音出しをしようとレコードをターンテーブルに置いたところ...!
直射日光の熱でレコードがうねり、ベコベコになってしまったんです!波打つとは正にこのことで、針が荒波の中を航海する船舶のようでした。
どうしようかと思いましたが、ブース上部に幕(まく)を張(は)ってもらい、影を作ってクリアしました!この時点で時刻は16:30。まだ青空スペースはイヴェントが始まっていません...
トラブル続きですが、青空スペースの出し物を見ていきましょう!
ニューヨークでこのギャルタッチを取り入れたグラフィティを見たらShiroさんの作品ですね!
今回は自由の女神をイヴェント中に描き上げていました。
プチケーキが販売され、売上のほぼ全てを能登半島地震に寄付していただけました。
当日はもちろん募金箱も設置され、寄付を募(つの)っていました。ありがとうございます。
日本のラムネが売っていたので、ニューヨークの物価高を味わうために身を削って買いました!ラムネ1本でおよそ800円くらいですね。
帰りの空港で購入したレモネード(500mlくらいのペットボトル)は$5くらいだったので、食べ物よりも飲み物が高かった印象が残りました。
当初15時スタートでしたが、青空スペースでDJプレイが始まったのは17時でした。アメリカっぽいなーと思ったくらいであまり気にはなりませんでした。
青空スペース奥にはタコ焼きやオニギリ、から揚げを売っている出店もあり、食べながら待っているとすぐに時間が過ぎました。
この日のベストプレイヤーはDJ Cronosfader!自身のDJプレイと、当日頼まれた様々なアーティストのライヴ時のDJと、大車輪の活躍でした!
ブルックリン讃歌多めにしようかとも思いましたが、いつも通りの選曲で臨(のぞ)みました!
ブース前中央にいる女性は、ニューヨークで"Raw Like Sushi"というイヴェントを主催している方。僕のDJが良かったとこの方に褒めていただきました!
Chelsea Rejectと一緒にステージに上がっていたT'nahというアーティストの方も、わざわざ僕のところまで来てくれてDJプレイが良かったと言ってくれたり、DJ中はブルックリンのO.G.のような貫禄(かんろく)があったと言われたり等々、様々な方から良い評価をいただき、自分的には満足のいくニューヨークでのDJプレイでした。
僕のDJ中には、ニューヨークで活動しているサックス奏者のイシト アユミさんが演奏、華を添(そ)えてくれました。
アユミさんも石川県出身で、有名ミュージシャン
の作品に参加したこともある方です。
ニューヨークという場所で、レジェンドと呼ばれるアーティスト達が出演するイヴェントでDJが出来て、夢が一つ叶(かな)いました!
次の夢を叶えるために、これから来年に向けて計画を練(ね)ってカタチにしたいと思います!
次回もイヴェントリポートです。
Large Professor、Craig G、Evil Dee、K-Def、El Da Sensei、Shadow the Greatなどのお話をお届けします!
ところでイヴェントといえば、6/22にBase Kanazawaで行われる"Loose Cannons"もよろしくお願いします!
6/22 Loose Cannons - Special Guest : DJ Gajiroh
スペシャルゲストに京都からDJ Gajirohが来ます!毎度楽しいパーティーなので、ぜひお越しください!
ここからはレコードの時間です。
実際に持って行った50枚くらいのレコードの中から、抜粋していくつか紹介していきます。
まずはテキサスからニューヨークに移り住んだ場所がブルックリンだったということもあり、DJ Premierの珠玉の名作を連投しました!ありがたいKRS-Oneの言霊とストーリーをスパイスに加えて!
現地の日本人のお客さんも多数遊びに来ていて、そのうちの1人に「硬派なヒップホップ固め打ちはニューヨークでもなかなか聴けないので良かったです」といったような内容のことを言ってもらい嬉(うれ)しかったです。
Ab Soul、Torae、Rome Streetz & Westside Gunn、Masta Aceと、ここ数年くらいのDJ Premier仕事を続けて固め打ち!
実際、全ての人が知っているという曲でもないので客ウケも良くはなかったですが、どうしても濃いめのHip Hopをかけたかったんで満足です。
Lord Finesse、Pete Rock、Damu the Fudgemunkといった好きなプロデューサーの楽曲もバッチリかけることが出来て良い思い出になりました。
踊りやすいところも持って行って全部かけました!もしかしてブルックリンだし、3rd Bass / Brooklyn Queensかけたら盛り上がるのか?と思ってかけましたが、特に反応している人はいませんでした。泣
踊りやすいところも持っていきました!Queen Latifah / It's Alrightは死ぬほど好きな曲なので、しょっちゅうかけてます。
ゆったりとしたグルーヴの曲も色々とかけました。青空スペースは人の出入りが激しく、まばらになった時にはこの辺をかけてました。やっぱり日本と同じでこの辺をかけると女の子が集まって来ましたね。
僕の人生の一曲、More and Moreをアメリカでかけることが出来て感無量でした。曲の内容も解禁されたニューヨークとリンクしますからね!
DJ中にこの曲をかけると、手前にいた人が拳を合わせに来たりと、ウケも良かったように感じました。この曲を知っている人はその場にはほぼいなかったでしょうが、アイズレー・ブラザーズをサンプリングした耳馴染みの良いプロダクションと、リリックのストレートな表現で分かりやすかったんだと思います。
交代を告(つ)げられた最後の一曲でPlumskinzzをかけました!ニューヨークで死ぬほど好きなこの曲を聴けた多幸感は計り知れませんでしたよ!
と、幸せに浸(ひた)ろうとした僕の気持ちなどをよそに、次のビートライヴの人が早々と曲をフェードアウトしてしまい、Zev Lov X (as Mf. Doom)のヴァース途中で終わってしまいました。僕の気持ちの行き先は...