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DJ Clark Kent

こんばんは。

DJ、プロデューサー、リミキサーとして一時代を築いたClark Kentが亡くなったそうです。
90年代中期から後期にかけてレコードやCDを買っていた人なら、彼のクレジット(名前記載)を頻繁に目にしていたと思います。それだけに思い入れが強い方も多いのではないでしょうか、

数々の名作を生み出した彼の仕事をレコードと共に振り返っていきましょう。特に90年代のClark Kentが手がけた作品は結構な数があるので、その中から抜粋して紹介していきます。

Clark KentのRemix作品

誰もが知るR&BクラシックのTroop / Spred My Wingsのリミックスを手がけるなど、Clark KentはR&Bのリミックスで名を上げたようなイメージがあります。



Cinderfella Dana Dane

セカンドアルバムからDana DaneのDJになったのかと勘違いしていましたが、ファーストアルバムにもスクラッチで参加していますね。1987年の作品のため、Clark Kentの名前がクレジットされたのはこれが初めてなのかもしれませんね。


1989年、1990年のリミックス作品

1989年リリースのSerious Lee Fine / Nothing Can Stop UsのリミックスをClark Kentが手がけています。僕の持っているラップのレコードの中で、Clark Kentがプロダクションを制作したのはこれが一番古い作品のようです。疾走感のあるイナた目のプロダクションは後のSelectでの仕事につながるような作風で、この時点ですでに完成された感があります。
1990年にAftershock / Cindy Cindy(Clark Kent Remix)ではNew Jack Swing味のトラックに仕上げています。
(両曲ともYouTubeに無かったです)


特大ヒットシングル

1994年に発売されたVicious / Nikaは、大ネタ中の大ネタとも言えるBetween the Sheetsを大胆に使用して特大ヒットを飛ばしたバブルガムラガラップの名作!
こちらもクソほどヒットした1992年発売のSnow / Informerには、何気にClark KentはPhatなリミックスを用意しています。これがなかなかカッコ良いんですよね。


1991年のシングル

1991年リリースのDana Dane / Tales from the Dane Sideや、同じく1991年にリリースされたThe Future Sound / Lady / What's a Bro to Do?のリミックスを担当。まだまだ青臭いビートがB級感ありまくりです。


Slect Records

Select Recordsでもかなりの数のリミックス作品を残しています。Chubb Rockのリミックス作品はどれも心躍る素晴らしい作品ばかり。


ステッカー

ステッカーにClark Kemtの名前が載ってることが多かったですね。売れっ子の証拠です。この頃はAtlanticのA&R(契約アーティストの発掘などを仕事)だったというClark Kent。ちゃんとリミックス参加もして自分自身もしっかり売り込んでいますね!
Original Flavorのデビュー曲のリミックスを手がけていますね。Original FlavorのSkiとClark Kent。後のClark Kent、Ski、Jay-Zの物語はここから始まりますね!



Original Flavor

1992年に発売されたOriginal FlavorのファーストアルバムではI Like It (Freestyle)、Kick the Buttaの2曲を制作し、どちらも良質な安定のプロダクションを用意。
跳ねまくる名作、Here We GoもまさかのClark Kent作。めちゃくちゃ好きな曲でDJの時にもよく使っていましたが、ずっとSki仕事だと思ってました!
セカンドアルバムでもスキットとなるNi**ga CodeのプロダクションをClark Kentが制作するも、クレジットでは彼の名前は記載されていません!シングル曲、Can I Get Openのミックスもしているようです。


1992年のリミックス作品×4

1992年のシングルRude Boys / My Kinda GirlではClark Kentがリミックスを担当、同じく1992年リリースのHi-Five / She's Playing Hard to GetでもClark Kentがリミックスをし、さらに1992年のシングルGlenn Jones / Good ThangもClark Kentがリミックス、3曲ともラップで駆け出しの頃のJay-Zを起用しているんです!この時からすでに2人は仲良かったんですね。3作ともこの頃のClark Kentらしい、直球勝負の爆裂ビートがたまりませんね!特にGlenn Jonesのリミックス作は死ぬほどカッコ良いです!



Jay-Z

Ja.y-Zの自主盤ファーストシングル裏面曲、i Can't Get Wid DatはClark Kent作。デビューアルバムではJay-ZとThe Notorious B.I.G.のブルックリンの巨頭が揃ったBrooklyns Finistを制作。
Jay-ZとSkiを引き合わせたのはClark Kentですし、こういうところでも彼のシーンに対する貢献度が分かりますよね。


The Notorious B.I.G.関連

The Notorious B.I.G.のセカンドアルバムからの名作シングルカットナンバー、Sky's the LimitはClark Kentがプロデュースし大ヒット。Junior MafiaのシングルもClark Kentが手がけて、こちらもバカ売れしました。



プロモーション盤

Clark Kentはリミックス王の名がついてもおかしくないくらいリミックス作品が多い印象。
実際にClark Kentによるリミックスが収録されたプロモーション盤はかなりの数があり、特にMic Geronimo / The Natural (Clarks Kent's Remix)は有名ですね。
久しぶりに聴いたらFugees / Ready or Not (Clark Kent / Django Remix)がカッコ良すぎて失神しました。出来ればFugees以外のMCにしてほしかった...。



90年代中期の仕事

この頃はヒット連発で、Clark Kentの名前をしょっちゅう見かけました。


Rakim

Guess Who's Backが大当たりしたことにより、Rakimの復帰作を華々しく飾ったClark Kentの手腕が光りました。続くソロ2作目でもシングルB面曲を担当しています。


Rakimのブートレグでしか出ていない2曲もClark Kent作。Rakimとの相性も良く、丁寧にまとめ上げたプロダクションが良いRemember That、都会的なプロダクションのNew York to Caliも素晴らしい出来。



1991年、1996年、2001年の作品

年代はバラバラですが、まとめて。
Lukeのレーベルとどんな繋がりがあったのか謎すぎますが、1991年のThe Prec.i.s.e. M.C. / All Night Thangのリミックスを担当。Queen Latifah / Mr. Big StuffはHeavy Dのカヴァー曲でオリジナルを踏襲した良作。2001年のMariah / Loverboyはヒットしました。




ここからはR&Bのリミックス作品を続けて。

1992年、1993年のリミックス作品

1993年にリリースされたNerissa / In the Rain (Clark's Vocal Remix)は、Biz Markie / Vaporsモロ使いの不協和音リミックス。ラップでSkiが参加!
1992年、Full Force / Nice 'n' Sleazy (Clark's Eazy Super Mix)でもClark Kent Remixに同じくラップでSkiが参加!



1996-99年のリミックス作品

SWV / You're the One、Shiro / I Like、Mona Lisa / Yo't Can't Be Wasting My Timeなど、R&BのリミックスといえばClark Kentの名前が上がることが多過ぎるくらいで、特にOran 'Juice' Jones / Poppin That Fly (Clark Kent Remix)はみんなシングル持ってたんじゃないかと思うくらい流行りましたね!



1995、96年のリミックス作品

Redman / Tonight's Da Nightを何の脈略もなく使用したSilk / Hooked on You (D.J. Clark Kent Remix)なんて強烈な作品もありましたが、Intro / Funky How Time Files (Little Kim Remix)ではClark Kentの丁寧な仕事っぷりが堪能出来る秀逸なリミックスを聴かせてくれました。Lil Kim参加というのも良いですね!



Motownのリミックス作品

Whitehead Bros. / Feel You Pain (Clark Kent Remix)ではFree、プロモーション盤のみの収録となるHorace Brown / One For the Money (Clark Kent Remix)ではFoxy Brown、Horace Brown / Things We do for Love (Clark Kent Remix)ではJay-ZとそれぞれにMCを必ずフィーチャリングし、全く違うClark Kentの様々な持ち味が堪能出来るリミックスワーク。
さらにLadae / Party 2 Niteでは、2つのリミックスを担当し、それぞれGrand PubaとChubb Rockを召集した豪華な客演リミックスとなっています。リミックスの度にMCを入れてくれるのは嬉しい演出ですよね!



Shades

Shades i Tell Me Your Name (Clark Kent Version)は、プロモーション盤のみに収録されたご機嫌すぎるHey Mr. DJ使いのリミックスでとにかく人気がありました。



Loose Cannonでのリミックス作品

Skindeep / Everyday (Remix)も良かったですが、ヒットシングルB面曲Meaner / How We Doも忘れてはいけないところ。Meanerの楽曲では、It's Been a Long Time、Real Rap Song共にスクラッチでClark Kentが参加。



Skindeep

Skindeep / No More Gamesはめちゃくちゃ好きなんですよ!これもCrark Kent仕事!一生聴き続けます!



Mona Lisa

最後は何度聞いても心に沁みるこの曲、Mona Lisa / Just Wanna Please UでClark Kentを偲びたいと思います。これもやはり一生聴き続けます。



スーパーマン、お疲れ様でした。たくさんの名曲をありがとうございます。


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