メタバース(AR/VRを利用した3DのSNS)と今後の展開について【落書き的考察】

※ この記事は、2022年に書かれたものとなります。将来どうなっているかは…知らん。

今回は、最近はやりで、様々な企業さんなどが手を付け始めている。「AR/VRを利用した3DのSNS」メタバースについて話したいと思います。

メタバースとは…

「インターネット上に構築される仮想の三次元空間。利用者はアバターと呼ばれる分身を操作して空間内を移動し、他の参加者と交流する」

「コトバンク:メタバース」から
https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9-687642

モンスターハンターやマインクラフトなどといったネット通信を介したゲームも、定義上は当てはまる。

2Dと3DのSNSの違い

2DのSNSとは、現在代表的で一般的に言われているのが、twitterやfacebook、Youtube、インスタグラムなどが挙げられる。

これらは、平面的な液晶モニターを介して、2Dという形から情報を取得して楽しむサービスである。

それらに対して、最近流行りと言われている、VChatやclusterなどは、一般的にはソーシャルVRサービスと呼ばれる。

そして、2022年現在、メタバースと言われると大抵の人の場合「仮想3D空間上でなんかよく分からんが、仮想3D空間の土地を買ってうんたら」というイメージであろう。実際、meta(旧facebook)は、先ほど述べた仮想空間の土地を買うなどとのシステムを取り入れたSNSを作ろうという話が飛んでいる。

AR/VRの3D系SNSの利点

無理だろと思う点がいくつかあるものの、SNS上では、2つの点では確実に受け入れられている。

* ゲーム的要素が組み込まれたシステム
* 身体を動かして、他者と交流を図るシステム

2つの点とはこれです。

まず、「ゲーム的要素が組み込まれたシステム」というのは、一般的な3Dのオンラインゲームと同じシステムのことを言っています。多くのゲームタイトルが出ているところを見るに、確実に受け入れている。

次に、「身体を動かして、他者と交流を図るシステム」というのは、その言葉の通り、体を動かすことで…という話である。現実の体を動かしている訳ではないが、心や体の一部を表現することで感情を表現する。2Dでは工夫して、「絵文字」や「顔文字」、「イラスト」という方法を用いて、表現しており、オンラインゲームより前から求められている要素であることが分かると思う。

VRでは、手足の表現もありますが、表情の表現もできるものがあるため、現実の自分の手を思った通りに動かすだけで、仮想ボディの表現できる利点が大きくあり、実に直感的で良い物だと思います。

AR/VRの3D系SNSの欠点

欠点というか、実際にこの要素入れたらマズイのではと思っている点があります。

* 触感がない状態での触感と感じろと強要する行為

これ一つだと思っています。なにこれ?と言われそうなのですが、例えば、隣にいる人間が、3Dの痛覚や触感がない状態で「風が気持ちいいねっ!」と言われても、「おう、キャラムーブ乙」というぐらいにしか思えません。

現在の技術では、視覚に訴えかけるだけしか出来ないので、「グロ」「ドッキリ」「綺麗」「汚い」「かわいい」という感覚を覚えることぐらいしかありません。

嗅覚や触感があれば「ブニブニ(触感)」「ふわふわ(触感)」「臭い(嗅覚)」「いい香り(嗅覚)」と言ったような感覚はないので、それら無い物を求めてしまうと、途端に「空虚さ」「実体を伴わないもの」「偽物」という感情が発生すると思います。

実際の分かりやすい爆死しそうなサービスだと、「仮想空間上の土地を売買することで、消費者に何かの利益をもたらす」という点でしょう。

まず、土地を売買する際に求められるのは、「その土地の良さ・悪さ・感じ」です。これらには、景観や匂い、周りとの関係などが存在し、人間はそれを自然と感じ取ることで、「気持ちが良い」「楽しい」と感じられるのではと思います。このような「土地」という多様な感覚を求めるものを、現在のVR機器では、その名称に合った価値を提供しきれないと思います。

誤解されそうなので、釘を刺すと、「一般的なゲーム中の土地」と「ソーシャルVRサービスの土地」では、全く定義が違います。「一般的なゲーム中の土地」では重厚なストーリー・設定の上に、物が成り立っています「ソーシャルVRサービスの土地」ではストーリーや設定が薄い上に、物を置いているので、ただでさえ視覚情報しかないのものが、さらに希薄になります。

アニメから学ぶVR話

VRで有名なアニメと言えば、ソードアートオンラインがありますが、この作品では、VR上での人との交流を描いています。つまり、正しく3DのSNSというのを表現しています。
作中では、「世界でVRは流行った!」としていますが、私たち読み手もスッと受け入れられるのには、この作中の設定の「五感を感じられるようにする機器」があるのだろうと思います。

現実では、そういう五感を感じられるようにする機器は、完全には存在しません。「人工内耳」と言った技術の普及があり、将来がありますが、まだまだ先の話です。