Lovers on Mondayと登場人物
お疲れ様です。
プランプラム ドラムのタキです。
先日このnoteを読んだ友人からお褒めの言葉をいただきました。
実際書いていて意味あったんだろうか…とか思いながら続けているので超嬉しいです。
ありがとうございます。
今回からちょうど後半戦です
全部読むのは難しいと思うので、気になった題名や好きな曲だけでも読んでもらってまた曲を聞いていただけると超嬉しいです。(あと誤字脱字あったらこっそり教えてください。)
さて、本日は6回目
・Lovers on Mondayの擬人法
・曲内の登場人物について
それでは歌詞から行ってみましょう
Lovers on Monday
♩=104
どうにも進まない
偉そうに寝そべったノートに
ピュアが乗り切れず
むしゃくしゃするだけの月曜日
恋にわずらって時間だけが肩を落とすけど
夜は愛しげに愛想無い白紙を染めてく
遠い空を透かした退屈そうな指先
やさしい半透明に光を絡める
My sweet sweet darling, you
つま先は屋根の上へ
ありそうで無い 月9が感化した
薄い雲のカーテン くぐった先
ようやく出会えた Darling, you
「どうすればいいの」
たまらず声にした想いが
シャワーに溶け切れず
小さく寝そべった タイルで
濡れたバスタオルに抱かれる夜が何?
あたしのネックレス熱くて絡まる
I’m falling, falling love
星だけが 落ちた夜
会いたいと新月に歌うけど
声は届かない 夜の向こう
ずっと遠い君を
My sweet sweet darling, you
つま先は 雲をたどった
ありきたりな 月9じゃなくて
抱き寄せて もっと 確かめてよ
ようやく出会えた Darling, you
以上が歌詞です
この曲の好きな所は歌詞に擬人法が上手く使われているところです。
擬人法:人間ではないものを、人間に例えて表現する比喩表現の一つ。
「おれはかまきり」(作:工藤直子)や「吾輩は猫である」(作:夏目漱石)なんかは有名ですよね。
また、「風がささやく」「泣き出しそうな空」なんかも擬人法に該当します。
こう言った比喩表現などは、受け手側が「ん?なんて書いてあった?」と思わせることで、さらに深く理解しようという姿勢に自ずとなってもらえるという効果があります。
(学校でも習うやつですね)
ここで、上記 Lovers on Mondayの歌詞から一部、擬人法を抜き出してみます。
「偉そうに寝そべったノート」
「時間だけが肩を落とす」
「夜は愛しげに
愛想無い白紙を染めてく」
「濡れたバスタオルに抱かれる夜」
超大量にあるんですね。
(解釈を広げればもっとあると思います。)
意識して探してみるとめちゃくちゃ盛り込んである事に気付きますね。それなのに、いやらしさやワザとらしさがない所も好きなポイントです。
また、この曲に関しては、先述した比喩表現の効果に加えて
ノートやバスタオルがキャラクターの様に描かれていると言うところも重要な要素ですね。
まるでファンタジーの様な、ある種の「少女性」を含ませる事で曲自体にいい影響を残しています。
曲内の登場人物について
先述の様にキャラクターとなったモノたちが登場する事で、この歌の主人公(女の子)の幼さや可愛らしさが見えてきます。
なんとなくですけど、「不思議の国のアリス」とか「ピーターパン」の様なおとぎ話っぽさも感じられますね。
そしてメンバーは演奏時、主人公や登場人物を憑依させて演奏しなければいけません。
そうです。Lovers on Mondayを演奏するときプランプラムは、みんな恋する少女なのです。
さて、この歌の主人公「恋する少女」にはどうして沢山のモノ達が生きている様に見えているのでしょうか。
そして誰に恋しているのでしょうか。
答えは「月に恋している」ですね。
だから生きていないモノ達も擬人化されているんですね。
「つま先は屋根の上へ
ありそうで無い 月9が感化した
薄い雲のカーテン くぐった先
ようやく出会えた Darling, you」
つまり
屋根の上に登って、(実際にはない様な月9のラブストーリーに当てられて)
恋した相手(月)が雲の間から出てくるのを待っている
なるほどですね。
月に恋する女の子とそれを囃し立てるモノ達のストーリーということですね。
結局、主人公以外の登場人物はみんなモノで完結しているという素敵なファンタジーのお話です。
ところで、恋と月には密接な関係があるように思うんですが、やっぱり夏目漱石先生の偉業なんですかね?
以上が第6回目のお話でした。
次回
「夜の魔法とレコーディング」