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レイニーとダイナミクス

お疲れ様です。
プランプラム ドラムのタキです。

今年は大雪らしいですがこれを書いてる現在は普通に雨が降ってます。
僕は四季の中で冬が1番嫌いです。関節が痛くなるから。


今回は第5回目

・レイニーのリズム
・ダイナミクスについて


まずはレイニーの歌詞です。

レイニー
♩=68

部屋にもれる 木漏れ日を集め
読みかけの本を閉じた午後
夜にゆれる人にもまれながら 消える波を数えた

僕の隣で小さな風が吹いた
街を眺めて 嬉しくて悲しくて

レイニー   ひかる街の涙
君のこころは淋しくはないかい
レイニー  ひかる街の明かりが
消える前に  恋しくて 泣き出した1人

甘く苦い ワイン越しの
夜景は ぼやけて色を隠した
時を忘れ いつのまに
変わって行く
朝を肌で感じた

君の隣で 小さな愛が芽吹いた
街を眺めて 嬉しくて 悲しくて

レイニー   ひかる街の涙
君のこころは 淋しくはないかい
レイニー  ひかる街の明かりが
消える前に  恋しくて 泣き出した

レイニー   ひかる街の涙
君のこころは 淋しくはないかい
レイニー  ひかる街の明かりが
消える前に  恋しくて 泣き出した1人


以上歌詞です。
レイニーの歌詞はキラキラしていて綺麗ですね。

今気づいたんですけど、前回に続いて夜の歌ですね。
というかプランプラムの曲って夜の情景めっちゃ多いですね。
朝が弱いのバレる。

レイニーの話をします。
これは6/8拍子と言うリズムです。(正確には12/8かもしれませんが、6/8という事にさせてください。)
6/8とはイチ・ニ・サン・シ・ゴ・ロクと数えるリズムのことですね。
難しいことはよくわからないので、数えた時に1〜6まで数えた方が気持ちいいなって思ったら6/8拍子だと思っています。
個人的に6/8は結構好きで4/4よりも情緒が感じられますね。
勝手にマイナーコードとの相性が抜群だと思っています。
少し悲しくてキラキラした綺麗さを表現するのにもってこいのリズムですね。

ちなみにリズムの歴史は結構面白くて、由来は隊列を組んで歩く兵隊さん達の音楽から来てる事がよくあります。
わかりやすいのがマーチですね。
兵隊さんが歩く時のリズムに合わせて、テンポが決められています。
大体♩=120前後が歩きやすいらしく、ほとんどのマーチが♩=120±10くらいで作られているイメージです。
ただし面白いのが、各国の兵隊さんの身につける防具や武器が異なるため、歩く速度に若干の差が生まれます。
なので、装備が全体的に軽いフランスの兵隊さん達は歩くのが速いため120以上。
それに対して、重装備のドイツの兵隊さんは歩くのが遅いため120以下で作られる事が多いらしいです。
さらにそのせいか、ドラムのスティックの持ち方も変わってきます。
実際にフレンチグリップ、ジャーマングリップ、アメリカングリップなんて国の名前で呼ぶのもそう言った歴史に起因しているんですかね〜
詳しい方、違ってたらすみません。
ちなみにレイニーで使っている6/8拍子も元々は騎馬隊の影響があるらしいです。
気になった方はそういった歴史も調べてみてください。

ダイナミクスについて


ダイナミクス:強弱の変化で音楽に表情をつける手法

シンプルに強弱ですね。
よく譜面上ではp(ピアノ)とf(フォルテ)みたいな感じで表現されます。

ただし、難しいのが
小さい音=悲しい
大きい音=元気
という訳でもありません。

小さくても元気で明るく小動物が飛び跳ねてる様な表現もありますし、大きくても悲しい嗚咽みたいな表現もあります。
さらに「抑圧された小ささ」や「解放された大きさ」なんかもあるので、案外強弱って深くて難しいんですね。

特に僕の演奏しているドラムに関しても「大きい音」と一口に言っても透き通っていて整った大きい音もあれば、濁ったような暴れている大きい音もあります。

レイニーに関して言えばずっと悲しさを保ちつつもダイナミクスの変化が超シビアです。

例えば同じメロディの1番Aメロと2番Aメロなんかはどうやって表情に差をつけるかずっと模索しています。
1番と2番同じ音量で演奏してしまうと飽きや平坦さが目立ってしまい、曲としての「くびれ」みたいなものがなくなってしまうんですね。(これは他の曲でもよく課題にしています。「同じメロディの中、楽器だけでいかに表情をつけるか」はずっと悩んでいます。)

またラストのサビは「広がりのある大きな音」なのに対して、その後アウトロでは「暴れた大きな音」にスイッチしています。

正直、大した差はないと思っています。が、そう言った細かいところに気を使う事でメンバー全員の意識が統一されて曲に対して大きな影響を与えていると思っています。

特に、ドラムにはギターやベース、キーボードみたいな音階がありません。
そのためこう言った音量差と音色で、いかに表情をつけるかが課題になっていきます。

あとは僕はムキムキではないので最大音量に限りがあります。そう言った場合小さい音の方でレンジ(最大値と最小値の間隔)を広げる事も重要になってきたりします。
おそらくプランプラムの曲の中でレイニーが1番音量差があるんじゃないでしょうか。

ライブでもダイナミクスや表現の差を意識して聞いてもらえたら僕らは超嬉しいです。

第5回目はこんなもんでしょうか
そろそろライターズハイになってきてます。変な事書かない様気をつけます。

次回
「Lovers on Mondayと登場人物」

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