初心者物書きの印刷事情

※二次創作同人誌の話が出てきます
※一部画像が不足しています

同人誌を複数冊作成し、ある程度反省や理解が心に生まれたので記録しておきます。
noteの備忘録でも印刷所さんの作例でも素敵な小説本ばかり目に飛び込んできますが、「とりあえず作る」の本当にはじめての1冊目から記録しているので、おしゃれとかこだわりとかは特に無いです。

同人誌について
ページ数:20P〜40P
使用ソフト:本文Word、表紙メディバンペイント

今回の記事での同人誌の状況はざっくりと上記の通りです。

2022年6月30日 『真白』

印刷所:しまや出版 様
商品:文芸オンデセット
サイズ:A6
ページ数:112P
表紙:ホワイトポスト200kg フルカラー印刷
本文用紙:クリームキンマリ62kg スミ刷
その他:マットPP、箔押し(つや消し銀)

はじめて作成した同人誌です。
BOOTH頒布でした。
データはXの「#皆さんの文庫本設定を教えてください」でWordの用紙設定と印刷物の画像を載せてくださっていた方の設定をそのまま真似しました。
表紙はフリー素材をお借りし、印刷所さんのテンプレートサイズに切り貼り。

印刷所さんに関しては、もう同人誌作らないかもという考えと勝手がまったく分からないことにより予算を高くしてサポートの手厚いしまやさんを選びました。
箔押しをしたのはもう同人誌作らないかもに加え、イベント合わせでなく時間に余裕があったからです。

普段20P〜40Pなのですが、最初の1冊として頑張ったので6,000字×10編で112Pにまで膨れ上がってくれました。
マットPPのさらっとした手触りとつや無しの箔が光あまり無くて好きです。

2022年9月18日 『18時のティータイム』

印刷所:しまや出版 様
商品:ミニ本セット
サイズ:B8
ページ数:38P
表紙:ホワイトポスト200kg フルカラー印刷
本文用紙:クリームキンマリ72.5kg スミ刷
その他:ねこじたマットPP

BOOTH頒布でした。
画像が残っておらず手元にも無く、頒布日すら記憶が曖昧です。印刷所さんの注文データを見るにおそらくこうのはず。

当時メインで書いていたCPとは異なり、少しだけの文量だったのでミニ本セットにしました。
B8の用紙設定データは印刷所さんのテンプレートをお借りし、表紙はタイトル文字大きめで表1中央にフリー画像を置いていた記憶があります。
夕刻のティータイムイメージで私には珍しくピンクブラウンっぽい色でした。
ミニ本セットはこれきりですが、かわいかったのでまたやりたいなという気持ちがあります。

BOOTH頒布だったのですが、B8だと洋形2号封筒で発送できたのでとても楽でした。

2023年冬インテ 『真白』


印刷所:おたクラブ 様
商品:無線綴じ冊子
サイズ:A6
ページ数:112P
表紙:ハイマッキンレーポスト220kg フルカラー印刷
本文用紙:書籍用紙70kg スミ刷
その他:マットPP、遊び紙前(江戸小染・はな うすあい)

はじめてイベント合わせで作りました。
1冊目の再頒布です。ありがたいことに1冊目はBOOTH頒布してすぐに在庫がはけたので、イベント用に刷り直しました。
この時点で今後も同人誌を作りたいなと思ったので財布と相談して印刷所さんを変更。

奥付の日付だけイベント日を増やして、本文データはそのまま保存していたものを送ったのでその点は何事もなく。
ただ、表紙・本文用紙ともに厚みが増しており、かつ私にしては珍しい厚めの本だったので背幅が変わり表紙を作りなおすことに。
1冊目と同じ素材をお借りして同様に切り貼りしてもよかったのですが、青から紫へのグラデーションが欲しく、青一色の1冊目から変更しました。1冊目と同じ素材の色違いをお借りしたので、パッと見の印象はかけ離れてはいないです。

遊び紙をはじめて入れました。
江戸小染・はなという桜っぽい模様が浮かぶ和風の紙でかわいかったです。和風あまり書かないけどこの紙はいつかまた使いたい。

2023年冬インテ 『鉄紺』


印刷所:おたクラブ 様
商品:無線綴じ冊子
サイズ:A6
ページ数:34P
表紙:ハイマッキンレーポスト220kg フルカラー印刷
本文用紙:書籍用紙90kg 黒紅刷
その他:マットPP、遊び紙前後(新星物語 インディゴ)

イベント合わせの2冊目、通算4冊目です。
こちらも手元に本が残っていないので中身が曖昧なのですが、6,000字×3編とかだった気がします。

はじめて本文の印刷色を変えてみました。
鉄紺のタイトルですが、鉄は血の臭いのことなので赤系にしたく黒紅に。
でも読みにくかったかも……とも思っています。
おたクラブさんは印刷色が多くて悩むけど楽しい。

表紙は青から紫のグラデーション。
タイトル部分にちょっとだけシルバーのラメっぽいブラシをかけました。この画像だと反射と重なってわかりづらい。

前後の遊び紙は新刊カードを得るための足掻きです。
新星物語キラキラしててきれいでした。

2023年冬インテ 『猩々緋』

印刷所:おたクラブ 様
商品:無線綴じ冊子
サイズ:A6
ページ数:34P
表紙:ハイマッキンレーポスト220kg フルカラー印刷
本文用紙:書籍用紙90kg 紺刷
その他:クリアPP、遊び紙前後(新星物語 インディゴ)

イベント合わせラスト3冊目、通算5冊目です。
手元には無いながら画像は残っているのですが、表紙を依頼して描いてもらったものなのでここでは伏せます。

秋の夕焼けをイメージして紅葉を描いてもらったので、赤・金あたりが目立つ表紙でした。本当に素敵な表紙でした。
描いてくれた人がキラキラしたPPがお好きだったのと、夕焼けの光具合が少しだけ欲しくてクリアPPにしました。

表紙の夕暮れ感から遊び紙、本文で夜に向かいたかったので本文色は紺色。こちらは黒に近いので読みにくさはあまり無かったです。

しかしイベント合わせの新刊2冊を本文色変更にしてしまったせいで『鉄紺』の本文色が赤、『猩々緋』の本文色が紺というややこしい状況を生み出してしまうことに。

難しいな……1冊ずつにすべきだったのかな……。

2024年冬インテ 『凍華』


印刷所:しまや出版 様
商品:文芸オンデセット
サイズ:A6
ページ数:28P
表紙:ホワイトポスト200kg フルカラー印刷
本文用紙:クリームキンマリ72.5kg スミ刷
その他:ねこじたマットPP

時間が少し飛びます。
ねこじたマットPPの手触りが好きで再びしまやさんに。

表紙は氷をイメージしています。
タイトルも背景と同化させたかったのですが、やはり可読性が低すぎたかなという印象があります。
イベント合わせだったこととお財布の都合で辞めたのですが銀箔か空押しをしておけば良かったかも……と思っています。

2024年6月30日 『冬檸檬』


印刷所:おたクラブ 様
商品:無線綴じ冊子
サイズ:A6
ページ数:40P
表紙:ボンアイボリー180kg フルカラー印刷
本文用紙:書籍用紙90kg スミ刷
その他:マットPP、箔押し(銀)

BOOTH頒布でした。
久しぶりにおたクラブさんを使ったら紙が大幅に増えていて、どれがノーマルの紙かと迷いました。戸惑ってノーマルの安寧を求めましたが、今思うとイベント合わせでもなし、紙の種類もう少し選んでも良かったのかな。

瀬戸内のキャラの話だったので海感とレモン要素が欲しいなと思い表紙はこの形に。
1冊目ぶりに箔押しもしました。やっぱり箔押しがあるだけでタイトルテキストのみでも締まって見える気がします。

個人的にかなり気に入っています。
レモンモチーフにすることなかなか無いので次作るときもレモン色とか使いたいな。


作成した同人誌は以上です。
あまり印刷所さんをたくさん使うこともなく、イベント合わせもなく、凝った作りに挑んでもいませんが、手を伸ばした範囲が狭くても楽しかったです。

2025年は既にイベント合わせで1冊作ろうと決めているので表紙のデザインにもこだわれたら良いなと思います。
でも表紙はいつまで経っても鬼門だと思います。

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