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桜を迎えると決まった日。

さてさて、今日は桜を迎えると決めた日らしいのです(聞いた話)。
嫁さんの仕事形態が大きく変わるタイミングで梅を迎えたブリーダーさんから「梅ちゃんの妹が生まれました」と連絡がありました。
当初、梅だけで精一杯、仕事形態も変わるし今迎えるのは難しいと消極的な感じで諦めるといった方向性で決まっていました。
しかし、母親が引退すると聞いて梅の妹は今後100%いなくなることが決定しました。
それを知った僕たちは何か焦りのようなものを感じ始め、どうする?どうする?といった漠然とした相談が更に二人を迷わせました。
自分たちより梅を知る人達から聞いてみよう、ということで何人かに相談した結果、梅にとって良い刺激になるはず、と言った意見ばかりでした。
僕はどちらかということもなく完全に迎えたい派でしたので周りの意見は大きな後押しとなりました。
ただ2匹目となると金銭面も倍になるのでその辺りも気になる点ではありましたのでゴリ押すこともできず。
ただ、周りの意見に否定的な人はおらず(聞こえない)、これは迎えるしかないという気持ちになりました。
嫁さんは「あんたが行って決めてこい!」と諭吉を数人握らせ、これを置いてくるか持って帰ってくるかは僕に完全な決定権を託してきました。
さて、それを託された僕は即ブリーダーさんに連絡し翌日に行かせてもらっても大丈夫か問い合わせるとお待ちしていますと返事がありました。
電話した日は木曜日。翌金曜日に早速車をぶっ飛ばすは頭文字Dことノンジェ・ノンストップ。
しばらくの間、まだ名前のない仔犬を可愛がる。
(さぁ、どうするか…)なんて考え元々ありませんでした。
僕はブリーダーさんに
「私は今、こうしてここに来たのはすでに運命で決められていたのだと思います。梅が家に来たのも僕らが決めたわけではなくそれもまた運命。自分たちが選択し、決めていると思っているものは、それはすべて以前の行動からくるものでそれは一見自分で決めているように感じますが、以前から決められているものなのです。運命は切り開くものではなく、過去の積み重ねが未来を決めているのです。すなわち僕が生まれる前から生まれることが決まっていた、という訳です。わかりますか?運命とは過去が未来を作るのです。」
ブリーダー「…はぁ。」
僕「ここにゆきっつぁん(福沢諭吉)が握られています。これを僕がどうするかはすでに決まっているのです。すでに決まった運命にどう逆らえようもんですかッ!」
ブリーダー「…はぁ。」
僕「そうです、今こうして振り上げた手は何億年前地球が誕生した時からッ!すでにッ!決まっていたのだッ!」
そう言った僕は高らかに挙げた右手には諭吉が握られいる。それをテーブルにドンッ!と置きこう言いました。
「これが、運命です。(…決まった)」
ブリーダー「…はぁ。」
僕の運命の決意に魂を揺さぶられ放心状態になったであろうブリーダーさんは優しい目をしていました。
そしてこの名前のない仔犬を迎えると決まった日となりました。
ブリーダーさんと話す中で明日明後日(土日)に見学の予約が入っていたらしく多分この2日で決まっていただろうと言うことを聞き、正直本当に運命?と思いました。悩んだ数日と、行くと決めた木曜日。仕事が休みだった金曜日。
まさに運命。
迎えるまでに数ヶ月無理を言ってお預かりしてもらい、その間に梅を連れ、何度も合わせお互いを認識させた日々。
その間に名前を考え、桃、蜜柑が候補でしたがブリーダーさんの「梅ちゃんなんで桜ちゃんですか?」の一言で僕らに電流走る。ブリーダーさんところへ行くまでに川がありその土手の桜並木が一斉に咲き満開になっているのを見て感動した僕らは桜イイネ!ということで瞬間的に決まりました。
今ではなくてはならない存在。
ある人からお世話は倍になるけど幸せは何倍にもなるという話を聞きましたがまさにその通りだと今、つくづく思う今日この頃。

迎える前の桜にビビる梅
指を噛む迎える前の桜
抱っこされる迎える前の桜

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