note × Plug and Play Japan - 広報に悩むスタートアップのための情報発信について-
Plug and Play Japan Marketing TeamのRyoです!
先日、この”note”を運営するpiece of cakeさんと一緒にイベントを行いましたので、その内容をレポートしたいと思います。
peice of cakeさんはPlug and Play Japanのサービスパートナーになって頂いており、年2回実施されるアクセラレーションプログラムで採択されたスタートアップはnoteのプロプランを無料で使用することができます。
スタートアップには色々な課題がありますが「情報発信」はその中でも大きな課題の一つです。サービス開発や実証実験、資金調達に奔走する中、PR担当者を新たに雇う(もしくは創業者自らが担う)のも非常に大変です。
今回のイベントではパネラーとして以下の4名+モデレーターをお呼びしスタートアップの情報発信について語ってもらい、実際にnoteを活用している企業の方にも知見を共有してもらいました!
<<パネラー>>
・CyberAgent Capital:竹川祐也 氏
・JAFCO:赤川 嘉和 氏
・STRIVE:根岸奈津美 氏
・D4V:永瀬史章 氏
<<モデレーター>>
・Plug and Play Japan:藤本あゆみ
1)Program 1:パネルディスカッション「スタートアップはどう情報発信
をすべきか」
2)Program2 : note活用事例-株式会社Basic-
3)Program3:noteディクターが語るnote
Program 1:パネルディスカッション「スタートアップはどう情報発信をすべきか」
プログラムの1つ目はパネリストたちによる「スタートアップはどう情報発信をすべきか」というテーマで主に
1)スタートアップはそもそも情報発信をすべきか
2)誰が情報発信をすべきか
3)KPI/ゴールをどう設定するか
という3テーマについてディスカッションが行われました!
(左から、CyberAgent Capital:竹川祐也 氏、JAFCO:赤川嘉和 氏、STRIVE:根岸奈津美 氏、D4V:永瀬史章 氏)
1)そもそもスタートアップは情報発信をすべきなのでしょうか?
こちらのテーマについてパネラーの共通の見解は「情報発信すべき」というものでした。
ただし、誰にどういう目的で何を情報発信するのかという点についてはしっかりと考えた上で適切なタイミングで情報発信をするべきであり、明確な目的がないまま、とりあえずPR担当を雇ったり、外注したりして情報発信を行うことは意味がないということは注意点として挙げられていました。
また、タイミングについてはシード期なら起業家自身のこと、会社のこと。プロダクトやサービスが既にあるならプロダクトのことを発信し、エンジニアを雇うなど、その時必要なタイミングで情報発信を必要な相手に行うことが重要だとも付け加えられていました。
(CyberAgent Capital竹川祐也 氏:発信は大事。さらには拡散されることが大事。目的を決めて、その目的が達成される形で拡散され届くことが重要)
2)誰が情報発信をすべきか
では、それらの情報発信を誰がすべきか。という議論では、文章を書くのが苦手であったり苦痛に感じる人はいるので、そういった人が無理に書く必要はないという意見が出ました。
また、採用目的ならこの人、エンジニア向けならこの人といったように目的別に書く人を分けるというもの重要とのことです。
3)KPI/ゴールをどう設定するか
目的やタイミング、誰が行うかなどを決めたあとは、PRのKPIや何をゴールとするかという点です。
もちろん、目的によって異なる部分でもあるので一概に言えませんが何人にリーチしたかという表面に現れる数字だけでなく、目的と関連させた本質的な達成を考えないといけないという意見がでました。
もちろん、採用を目的としたPR活動で何人にリーチして何人応募があり、何人採用できたかなど、数字を追っておき、それらをベンチマークや評価項目の一つとすることは可能なので行うべきであるという指摘もありました。
数字には現れない部分と数字とのバランスの取れた運用が大事ということですね!
Program2 : note活用事例-株式会社Basic-
Program2は実際にnoteを活用している株式会社Basicさんにご登壇頂き、活用事例を共有頂きました!
Basicさんはnote Proを初期の頃から利用している企業さんです。
Basicさんのnote ▲
もともと、将来入社してくれる社員のために情報発信を行うために始めたのがnoteだそうです。
当初はオウンドメディアを作ることも考えたそうですが、少ないリソースで効率よく情報発信をすることを考えた結果noteを使うことにされたようです。
Program1でも話題に上がっていたKPIや定量的な目標については導入時期には決めず行動目標として何本投稿するということを決めて、採用の目的が強かったので、結果がでるまで継続することを意識されたようです。
そして、こちらもパネルディスカッションでも話題になっていましたが、「誰が」投稿するのかということについては、やはり苦手な人、嫌いな人が書いてもつらいので、書きたい人やnote経由で採用に至った人に書いてもらうようにしているそう。
また、Basicさんのnoteをご覧頂ければわかるのですが、社員の方々が書いたnoteを会社のnoteにマージする形で運用されています。こうやって広報や編集部として1つのアカウントを持って記事を書くのではなく社員の中で書くのが好きな人に自由に書いてもらいそれをマージする形で運用するというのは実務的にも、コンテンツのクオリティとしてもとても良さそうです!
もちろん、会社のオフィシャルにマージする際にはチェックはしているようですが、そうじゃないコンテンツに関しては基本ノータッチのようです。
また、最後にnoteは世界観と価値観を伝えるものなのでコンテクストが重要。単純なフォロワー数とかのKPIの置き方は危険という指摘もありました。
Program1のパネラーの方々の意見とも相関がありますね。
Program3:noteディクターが語るnote
Programの最後は、noteの中の人。noteのディレクターの水野さんに自社サービスnoteについて語っていただきました。
(noteディレクター水野さん)
noteのミッションは
「誰もが創作をはじめ続けられるようにする」
素敵ですよね。誰もがというのは個人も法人も。もちろんスタートアップもということです。
先日MAUが2000万を突破したnoteのディレクター水野圭輔さんに以下の3つを語っていただきました。
・世界観
・note Proの話
・For Startups
たくさんのことを語って頂いたのですが、ここではサクッとスタートアップの方々にダイレクトに関係ありそうな部分をピックアップしてお伝えします!もっと詳しい料金とか、機能とか知りたいーという方は是非noteさんへご相談ください。
まずは、世界観です。
世界観
なんといっても大事なのはnoteのUI/UXです。非常にシンプルでかつ書きやすく誰が書いてもいい感じになるように設計されています。スタートアップにとってオウンドメディアを持ち運営することは大変ですがnoteであればそれも比較的容易にできるかもしれません。
また、noteにはランキングと広告がないそうです!(確かにみたことないですね)
これはパネルディスカッションやBasicさんの話でも出てきていましたが、ランキングなどのPV数に基づいたものは目的の1つでしかなく本質ではないから。かつ、noteでは書き手を考えてランキングを出してないそうです。
広告は、広告を使ってインプレッションを稼ぐことができないので、炎上狙いの記事が生まれにくいようになっているそうです。
なるほどです。これはスタートアップにとっても本当に届けたい人に届いてくれる仕組みなのではないでしょうか?もちろん、ちゃんと目的を考えて書くことは必要ですが、そうすればちゃんと伝わる仕組みです。
さらに、noteではなんと手作業でオススメを選定しているそう。これは、仮に初めての投稿で、フォロワーも全然いなくてもいい記事なら見てもらうべきだという想いから、見逃さないようにされていることなんだそうです。
そう考えると企業の理念やビジョンを発信する媒体としてnoteは非常に相性の良いメディアと言えます。
note Proの話/For Startups
note Proは2019年3月に始まった法人向けプランで独自ドメインを当てたり、ロゴを変更できたり、データ取得ができたりと色々できます!
そして、スタートアップはnoteと提携しているアクセラ、VCを通せばなんと1年間無料で使用することができます。
もちろん、我々Plug and Play Japanでもnoteさんと提携しているのでプログラムに採用になったスタートアップさんはnote Proを利用することがきます。
記事がちょっと長くなってしまいましたが、まとめると・・・
PRはもちろん0コストではできません。しかし目的や意図をもって行えば資金調達や採用など様々な恩恵をもたらしてくれるものです。それはスタートアップでも同じでしょう。
noteはそんなPR、外部発信を助けてくれる強力なツールです!
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