音楽の違法ダウンロードがなくならない理由3つ

皆さんは音楽をどうやって手に入れていますか。今日の音楽はCD、ダウンロード、レンタルで入手できます。聞くだけならサブスクリプションサービスか、動画サービスを使って、音楽の内容を知れます。ブリはレンタルで入手した音楽をPCに取りこみ、MP3データとして保存しています。気にいったアーティストは、CDとして持っています。MP3データをポータブルプレイヤーに入れて聞いたり、サブスクリプションサービスでも聞いています。今までの大切な音楽をいつでも聞けるようにしています。

ブリがいろんな音楽を楽しんでいる間、音楽は日に日に売れなくなっています。CDレンタルは縮小して、中古CDの売れ行きも悪いです。サブスクリプションサービスは盛り上がり、CD市場は売上低下です。音楽のダウンロードも低下しています。そんななかで、音楽は海を越えて、多くの人々に広まっています。CDを売っていない国々でどうやって音楽を手にしたのか。方法はインターネットからです。なんと、アーティストが気づかない、非公式の場所から音楽を無料で手にした状況が起きています。音楽、映画、ゲームなどがインターネットでコピーされて、世界中でダウンロードされています。ダウンロードされても、アーティストへの収入は1円も入りません。それが今日の「違法ダウンロード」問題です。インターネット時代の世界で増加しました。

この記事では、リスナーの間で、音楽の違法ダウンロード問題がなくならない理由を3つにまとめました。記事内に企業名やアーティスト名は出ません。



♪お金を節約したいから

不景気が続く日本では、リスナーが音楽を聞く費用に厳しくなります。CDやDVDに3000円以上も払うのが大変です。新品で買っても、すぐに中古で値崩れしてしまいます。人気だと高い値段のままです。手にしても、残念な内容だったり、飽きたり、音楽をMP3データで取りこんだりして、手放してしまうかもしれない。結局、無料で手に入れたいと思ってしまう心理が働きます。節約したい気持ちが違法ダウンロードへの道に行きやすいです。

サブスクリプションサービスは、無料コース、有料コースかどちらかのコースを任意で選べます。無料コースだと無料で楽しめますが、広告が入ったり、自由に全ての機能を使えない仕様になっています。自由に聞きたいから、非合法で作られた音楽サービスを使って、音楽を聞くリスナーがいます。これが「違法アプリ」の問題です。お金を払わないと自由に音楽が聞けない、そんな仕様を嫌がる人は違法でも構わないと思い、違法アプリを使ってしまいます。

音楽が無料で視聴できる今日、音楽が無料だと思ってしまうリスナーが多くいます。たくさんの費用と人材で作り上げた音楽が、非合法で無料で聞かれてしまうのは悲しいことです。心ないリスナーのせいで、アーティストが一文無しになってしまうのを見たくありません。アーティストに対して、守銭奴と思ってはいけません。仕事は違いますが、あなたと同じように生活しています。


♪労力が少なくて手に入るから

不特定多数の人間に会わずに、部屋でパソコンかスマートフォンで音楽が手に入る方法があると、便利です。長く立って、歩いて、CDショップで欲しい音楽を手に入れるより、欲しい音楽を検索して、ダウンロードできる方法が楽だと思います。しかも無料で聞けて、手に入ると、違法ダウンロードの利用者は増えていきます。違法ダウンロードできるサイトを運営する人からしたら、アクセス稼ぎが良いと喜ばれます。

CDで発売された音楽のなかには、サブスクリプションサービスで聞けないものがあります。権利の事情があって、聞けないアーティストの作品があります。貴重なそれらを楽に無料で聞いたり、手にできると、便利と思われます。目的の音楽が手に入る便利さにうかれて、ますます罪悪感が薄れていきます。

労力が少なく、無料で手に入る便利な方法と思っても、ズルいです。アーティストが労力を多くかけて作った音楽を、楽に手にしたリスナーは罪深いです。違法ダウンロードを餌にしているサイト運営の人々が儲けて、アーティストが儲からずに泣いてしまう様子が悲しいです。


♪何をしても放置されている状況だから

違法ダウンロードしている人の多くは、罪悪感がありません。なぜなら、違法行為が野放しにされている状況だからです。現在の法律では、違法ダウンロードは著作権法第23条の公衆送信権に反する行為です。2010年代に著作権法は改正され、施行されました。違法ダウンロード行為は、個人のみの利用でも、著作権法違反だと扱われました。そして、罰則も付けられました。

しかし、罰則を設けても、違法ダウンロードはなくなりません。一度インターネットに広まった音楽データはもう消せません。消しても、再び現れます。モグラ叩きは終わりません。著作権法を改正しても、音楽の売上は全く変わりませんでした。広いインターネットで、世界中の違法行為を罰することは難しいです。全ての人を逮捕するのは大変な仕事です。

CD本体にコピーを止める機能を付ければ、違法コピーを防げるかと試した時期がありました。有料音楽配信サービスができる前、2000年代にレコード会社が違法ダウンロードを止めるために、CDにコピーガードを付けた、「コピーコントロールCD」なるものを導入しました。これで違法コピーは減ると思われましたが、規格外の媒体としてみなされ、CD音質が下がり、CD再生に不具合が起きたり、リスナーやアーティストの間で不満がわきました。その媒体は5年程度で終わり、元のCDに戻りました。結局、不便な媒体を中古市場に残しただけで、違法コピーは減りませんでした。

どんなに厳罰化しても、コピー抑止しても、違法ダウンロードはなくなりません。人間は厳しい規則のなかでも、くぐり抜けようと画策します。違法行為を止める仕事は、周りを不便にさせて、対策に疲れてしまうものです。モグラ叩きはこの記事を読んでいる時間にも、続いています。


以上、違法ダウンロードがなくならない理由3つでした。この世界に無料で手に入れる、おいしい話は一切ありません。罪悪感がリスナーを苦しめます。こっそりしていたら、すぐにやめてください。悪いことは後になると、自分に戻ってきます。推しアーティストが新譜を止めないように、ちゃんとお金を払って、買ってください。公式のサブスクリプションやYouTubeをしっかり見て、聞いてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?