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「9mmを聞くのは君しかいない」と言われたブリの心境

皆さんは、好きな音楽、推しアーティストについて、周りに話したことがありますか。ブリはたくさんあります。少年時代は同級生や先生に話したことがあります。最近はSNS、このnoteにて、好きな音楽や推しアーティストについて、書いています。

ブリがいろんな人たちと推しバンドについて、話していったなかで、強烈に印象に残っている言葉があります。ある日、知り合いの邦楽ロックファンからこう言われました。

 『9mm Parabellum Bulletを聞くのは、君しかいないよ。売れないバンドに興味持つのは君だけだよ。テレビの邦楽ヒット曲に紹介されないのはかわいそうだね。他バンドに負けてるよ』

知り合いからの発言

ブリはこの言葉を聞いて、真っ青になりました。その知り合いの邦楽ロックファンは9mmより人気がある、若いバンドが好きでした。その人から見て、9mmは「ひたすらライブをやる、前時代な中堅バンド」だと、見下したような感じでした。シングルやアルバムに対して、「全盛期を過ぎてから、活動しているのか」と、言われました。もはや話が合わない状況でした。

ブリは憤りと不安でいっぱいでした。推しバンドをここまで見下し、負け組だと扱う言動に、敬意が皆無でした。心の底から、憤りが止まりませんでした。でも、表向きは笑っておきました。数年以上前のことなので、すでに相手から離れて、許しているので、ご安心ください。
しかし、ブリはしばらくこの言葉を思い出してしまいます。なぜなら、さまざまなアーティストのファンの話から、この言葉に似た話を聞いてきました。アーティストのブームが落ち着くたび、「もう終わった」とか、「時代遅れ」とか、「新しいアーティストに行け」とか、たくさんの心ない言葉を浴びました。ブリは周りに流され、他のアーティストに行ってしまったことがあって、今思うと、自分の感性を無視して、後でもったいないことをしたと思いました。いろんなアーティストたちに出会えて、視野が広がった一方、何か見逃していた気がしました。

ブリは9mmを聞いていなかった時期がありました。他のバンドに行ってしまったため、忘れそうになりました。ようやく久しぶりに9mmを聞いて、聞いていなかった楽曲から感じたのは、メンバーの向上心と挑戦でした。初めて出会った時より、メンバーはさらに歌声と演奏が向上して、さらに楽曲の世界観と熱意が広く表現できていました。荒い歌声だった卓郎が、磨かれて、ツヤと伸びやかな歌声になっていたのを聞いて、ブリは非常にうれしかったです。滝も、和彦も、ちひろも、演奏が自由自在な腕になって、頭が下がりました。ブリが初めて9mmを見た時の感性は、間違いなかったと確信しました。9mmは本当に大好きなバンドです。

些細な言葉で、強い感情があふれて、絶対に彼/彼女を守りたいと思いたくなります。ブリの推しバンドのなかには、すでに解散か、長期の活動休止になっている状態のバンドがいます。それでも彼らが残してきた音楽を愛しています。なぜなら、楽曲を聞いた時の感情が、彼らの伝えたいものだと気づいたからです。その感情は、彼らが音楽を作るなかで抱えた、「産みの苦しみ」が報われたしるしだと考えています。ブリは楽曲を聞いて、泣いたり、楽しかったり、切なくなったりするのは、アーティストの「産みの苦しみ」が昇華されたと思います。この感情は、楽曲とともに大切にしまっています。

ブリは、もしも全世界の人間が9mmを知らなくなっても、ブリは覚えていたいです。ブリがこの世からいなくなっても、きっと、この先もどこかで、誰かが9mmのことを覚えていると思います。出されたCDやDVD、デジタル媒体は残されます。大げさかもしれませんが、恐ろしい思想で検閲と弾圧をされても、音楽は中古品にまぎれて、生き残ります。きっと、誰かの部屋か、このインターネット上で残されます。サイトのサービス終了しても、ちゃんと残ります。

この記事タイトルをあなたの推しアーティストに当てはめてみてください。あなたは、思いやりを持って、相手の趣味に接していますか。
あなたが相手を見下す発言は、推しバンドのためにはなりません。
争いにならないように、相手の想いを尊重してください。

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