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和叶(大麻むすひ細工作家)

日本人にとって、麻は神聖な植物として神道と深く関係があるだけではなく、生活必需品をつくるための重要な素材であり、生活には欠かせない身近な植物でした。

かつては全国で栽培されていた麻ですが、1937 年に全国で 1 万ヘクタールあった麻畑は、2014 年度には 5 ヘクタールにまで激減。厚生労働省によると、1950 年代には全国で 3 万人以上が栽培していましたが、2021 年末時点で生産者は 27 人にまで激減しています。
2011 年に日本古来の麻「大麻」のことを知り、精麻の光り輝く美しさに触れ感動しました。この美しい精麻を多くの人に知ってもらいたい。このままでは、この文化が無くなってしまう危機を感じ、この美しい植物を守るため、自分も何かしたいと強く思うようになりました。

2012 年に後継者不足で技術の絶滅の危機にあった「麻糸績(う)み」を学び始め、映画『麻てらす 〜よりひめ 岩戸開き物語〜』でも紹介されている百人帯プロジェクトに績み手の一人として参加
2015年、大麻飾りと出会い2023年末まで大麻飾り作家として活動
2017年にセッタンジェリ首藤あつき氏と出会い、新たな視点から助言をいただき、以来、古来から伝わる飾り結びにアレンジを加えながら独創的な作品の制作に取り組む2024年、大麻むすひ細工作家と名を改め、活動開始

かつて日本で麻といえば「大麻」のことを意味していました。日本人にとって身近な植物であった麻。作品を通し、麻と共にある日本の伝統・文化を守りたいという思いで活動しています。
作家名の和叶(わかな)は、麻を広めることで「和の世界を叶える」との思いで、名づけました。

【大麻むすひ細工】
結びの語源は、むすひ(産霊・産巣日)から来ていると言われ、神道においては、万物は「むすひ」の働きによって生じ発展すると考えられています。精麻を一目一目結び麻紐を作り、古来から伝わる飾り結びや紐結びを元にアレンジを加えながら作成しています。神聖な大麻による祓い清め、結びによる産霊の力を見て触れて感じていただけます。

【受賞歴】
2024 年
『第 22 回公募 ZEN 展』 努力賞
『第74回学展 アート&デザインアワード』 入選
『第4回日本和文化グランプリ』入選

【展示歴】
2018 年
『新しい仏のカタチ展』 イスム表参道店仏像ワールド(渋谷区)
2021 年
『原石の輝き展』 渋谷区総合文化センター ギャラリー大和田(渋谷区)、
『祈り展』 GINZA GALLERY STAGE-1 (中央区) 他
2022 年
『原石の輝き展 2』 渋谷ヒカリエ 8/CUBE (渋谷区)、
『第 9 回日本麻フェスティバル in 栃木』 (栃木県鹿沼市)、
『祈り展』 GINZA GALLERY STAGE-1 (中央区) 他
2023 年
『第 10 回日本麻フェスティバル in 吉野川』 (徳島県吉野川市)、
『祈り展』 GINZA GALLERY STAGE-1 (中央区) 他
2024 年
『第6回 日本茜伝承プロジェクト展示会 茜さす日本の色展』
知恩院和順会館ギャラリー(京都市)
『第 22 回公募 ZEN 展』 東京都美術館(台東区)
『第74回学展 アート&デザインアワード』 国立新美術館(港区)
『祈り展』 GINZA GALLERY STAGE-1 (中央区)

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