いまさら聞けない 税金ってなに?
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、会社員として働きながらFPとして活動しています。
FPの知識の分野としての1つにある税金についての記事です。
税金は義務教育でも習っているものの、よく知らない方が多い印象です。
・何に税金がかかるのかよく知らない
・税金が何に使われているのか知らない
・でも税金と聞くと払いたくないものというイメージがある
という方に、ぜひ読んでいただければと思います。
そもそも税金ってなに?
義務教育でならった税金、言葉の意味からおさらいしましょう。
税金とは
国や地方公共団体が国民に提供する公共サービスの財源として国民から集めたお金のことですね。
とはいえ、1人いくら年間払ってね!とすると不公平になってしまいます。
収入に応じて払うだけでも不公平です。
なのでいろいろな方法で税金を集めて公平に負担してもらえるように・・・と50種類近くの税金をかけているんですね。1つ1つの内容ではなく、分類して考えてみましょう。
税金の種類 何に使うか決めている?
まずは集めた税金が何に使われるか。
目的が決まっている場合と決まっていないものに分けられます。
使い道の決まっている目的税
たとえば軽油引取税は道路の整備などに充てられます。入湯税は温泉地の健全な発展のために活用されます。このように目的が決まっている税金を目的税といいます。
使い道は会議で決める普通税
使い道を限定している税金は、それ以外の目的には使えないですよね。
これではいくら予算を決めているとはいえ、税収と支出が見合わないものも出てきます。普通税はその目的を決めていないのが特徴です。
税金の分類 何に税金をかけるか
収入によって決まる所得課税
個人や企業の所得(利益)に対してかかる税金です。
お金をもうけたなら、それだけ公共サービスによる恩恵もあるのだから税金を払いましょう、という考え方ですね。
所得税や法人税がその代表例です。
ちなみに所得税はお給料からも引かれていますよね。
毎月のお給料明細の源泉所得税の部分です。
気になった方は確認してみて頂くとともに、こちらの記事をどうぞ。
使った人が負担する消費課税
先ほどの儲けとは反対に、使った人が税金を負担するのが消費課税です。
代表例は消費税。物を買うと10%とか8%とか上乗せで払っているアレです。ちなみにこの税金、国や市町村ではなくお店に払っていますよね。そしてそのお店の経営者も増税反対!と言っている・・・この仕組みについては下にありますので読み進めていってくださいね。
ほかにも、酒税やたばこ税などもイメージしやすいかもしれません。
持っている人にかかる資産課税
最後に、持っているとかかる税金。
毎年の自動車税や固定資産税が身近な例でしょうか。
これらは資産を持っていれば年収10億円でも0円でも払わないといけない税金です。また財産を持っている方が亡くなったとき、引き継いだ人が払うのが相続税です。こちらも資産課税の1つですね。
税金の種類 誰が負担する?
最後に誰が負担するか、です。
直接税と間接税という表現をされています。
直接税は、自分たちで納付書と言われる税金の金額のかかれた書類を金融機関などにもっていって支払います。
一方で間接税はだれかが私たちに代わって税金を納めています。
そんな人任せな!と思うでしょう?間接税の代表的なものは消費税です。
消費税を私たちは、お店で支払います。この消費税はお店のものではなく、預かっているだけです。お店がきちんと申告して税金として納めています。
それでも税金、払いたくない?
ここまで特徴をあげてきました。
使い道や公平性を考えていることはわかったよ!でも払いたくないんだ!とお考えのあなた。節税と脱税の記事も準備してますのでこちらをどうぞ。
税金は、私たちにとって必要な公共サービスを提供してくれる財源です。
とはいえ生活の基盤なので、当たり前に受けている恩恵にまで感謝することは、難しいのかもしれません。
不満を燃やすだけでなく、調べてみるといいかもしれませんね。
そのうえで、家計の相談を受けるFPという立場としては、税金を支払うことは当たり前として資産形成していく必要があるということ、お伝えできていれば幸いです。