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専門家に払うお金、いくらが適正?

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、FPとして家計の相談を受けることがよくあります。
またセミナー等を開催して情報をお伝えすることもあります。

お金について、体系的な知識を持って活動しているのですが
今日はFPに限らず専門家に対して払うお金
いわゆる報酬についての記事です。

・専門家から請求される報酬に納得できない
・なんだか報酬が少し高い気がする・・・
・サービスの対価が明瞭な料金表で提示されず、不安

こんな不安や疑問を持っている方、一度お読みいただけると幸いです。

そのサービスに形はありますか?

私の普段関わっているファイナンシャルプランナーという仕事。
提供するサービスは形があるようでないのが実状です。

もちろん、紙の媒体で情報を提供することはあります。
印刷したコラムを渡す場合、冊子を渡す場合。
研修だと、当日投影したレジュメをお渡しすることもよくあります。

では、FPが提供しているのは紙でしょうか。
おそらく、そこに書いてある情報ですよね。

その証拠に、かわいい折り紙を配布しても、喜ばれません。

こういった形の見えないサービスは、料金体系が見えづらくなりがちです。

形の見えないサービスの料金体系

もちろん、私を含め多くのFPは料金体系を決めています。
そして明瞭に公に見えるようにしています。

ただサービスを提供する側の1単位と
受ける側の1単位が異なることはしばしば起こりえます。

たとえば1つの相談につき1万円とする場合
相談した方からすれば1回の相談だったとしても
内容が全く違う場合、2個の相談としてカウントされるかもしれません。

1時間1万円の相談料がかかる場合
1つの相談が解決までに1時間ならば1万円
10時間かかったら10万円かかることになってしまいます。

では顧問料として、相談してもしなくても月額3万円かかる場合
相談した場合としなかった場合で同じ料金を請求されることに
納得いかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これが形の見えるサービスの場合、多くはあまり悩まなくて済みます。
1個1万円の商品なら2つ買うなら2万円
飲食店で(量や品質の差はあれど)1人前1万円なら3人前3万円です。

では何をもとに適正な金額を考えればいい?

適正な金額の考え方はいろいろあると思います。
考えられる方法を3つあげますので、参考になればと思います。

自分でできることなら作業量(時間)×〇円

自分でもできる作業の場合
自分で完遂した場合にかかる時間×〇円 という考え方です。

ポイントは2つ
・必ず自分で作業した場合で考えること
 専門家なら〇時間でできる!と推測するのは禁物です。
 専門家は、その作業にかかる時間は半分でも
 情報収集に時間をしっかりかけています。

 1日24時間はみな平等です。あくまで自分のケースで考えましょう。

・〇円の見積もり方も大切
 専門家に払う報酬は、最低賃金というわけにはいきませんね。
 業界の平均年収などから割り出す必要があるでしょう。

業界の平均を調べてみる

私のいる業界では作業1時間につき1万円という相場があったりします。

工事関係の業界でも1日で作業する量(人工「にんく」といいます)の
平均値が存在していたりします。

いきなり高い安いの話に入るのではなく
そういった業界の平均値も下調べして話をできるといいかもしれませんね。

専門家に頼んでコストカットできるなら、その金額

これはある程度限られると思います。

たとえばAという業務を今までは事務員に頼んでいた
その事務員の仕事の半分がそのAという作業。月給10万円の事務員さん。
専門家に頼むと月3万円でやってくれるなら

10万円の半分、月5万円作業にかけていたのを外注すればいい、という話

ハウスキーパーに家事を依頼するのはこの概念が大きいかもしれませんね。

専門家への出費、惜しむことなかれ

これは私の持論です。
専門家にはしっかりお金を払うべきと思っています。

特に成果が形で見えないサービスに対するお金は値下げ交渉に発展しがちです。ただ自分で評価できないものについては、報酬を値切ることで、見えないところでクオリティを下げられるリスクがあるからです。

もちろん鵜呑みにして最初に提示された金額が全てと考えるのは早計です。
納得できなければ他社との比較も大切です。
値下げは別として、何にそれだけお金がかかるのかを確認すべきですね。

世の中、すべて善意の事業者ばかりでないのが判断に困るところですが
何かしらの判断の軸が見つかりましたら幸いです。

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