![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115337374/rectangle_large_type_2_079aa112b171c099964104abd0a88760.jpeg?width=1200)
FPと考える 災害とお金
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、FPとして活動しています。
さて先日、防災の日がありました。
災害から直接的に命を守る方法って、避難訓練で習ったりしますね。
では長期的な生活の面では何が必要か考えたことはありますか?
特に生活を立て直していくためには、悲しいかなお金がかかります。
防災訓練で言われた命最優先、財布や通帳なんてあとでいい
あとになってずっしりのしかかる、お金の悩み
せっかくだから生活の立て直しまで視野にいれられるよう、災害とお金について少し考えてみて頂ければと思います。
災害のときに通帳を持って出なきゃ・・・?
まず結論から。
災害のときには、通帳を持って逃げなくても大丈夫。
身分の確認が取れれば、柔軟に対応してもらえます。
もちろん、本人以外では引き出せないようしっかり本人確認をとります。
銀行もボランティアではないですし、あとから偽者とわかったら銀行の責任になってしまいますからね。
逆にそういった救済を受けづらいのが現金です。
たとえば箪笥に入っていた1,000万円。
持って非難するにもかさばりますが、とはいえ置いて出て紛失したら。
置いて出た住宅が何らかの被害に遭い、その現金を手にできなくなったら。
だれも補償してくれません。だってそこにあった証明ができないから。
現金が一部残っていれば、その割合に応じて銀行で交換してもらえる制度はありますが、跡形もなくなったらそれまでです。
現金主義は、安心なようで綱渡りな一面を持っていることだけでも頭においておくほうがいいかもしれませんね。
生活再建にはお金がかかる
生活再建のためにはお金がかかります。
災害の種類にもよりますが、特に家が壊れてしまった場合などは大きな出費が考えられます。
あなたの命がこの世にあることが何よりの救いですが、経済的には厳しい未来が待っているのは想像に難くないはず。
また住宅に被害があった場合、まだ住宅ローンを支払っているとなると、家がなくなったから免除!というわけにはいきません。
被害を受けて建て直すことになった住宅の分のローンと、新しく建てる住宅ローンを二重で払う必要が出てくる可能性があるので、注意しましょう。
必要な対策を考えておこう
注意しましょうといっても、いったい何を気を付けたらいいでしょう?
正解は、災害が起きる前の対策にあります。
ここでは災害に遭う前にできる対策を3つ紹介します。
① 保険を活用する
保険は、月々の保険料を支払っていれば保険金という形で保障を受けられる、災害にとっては強い味方です。
今ある資産だけで再建が難しそう・・・という場合には、事前にしっかり検討しておくといいでしょう。
② 普段から何かあった時のために、少し貯金しておく
たしかに保険は強い味方です。
とはいえ、当面の生活費を保障してくれるわけではないです。
誰かの支援を受けるといっても限度がありますよね。
家族の状況をしっかり考えて、少しは備えておいた方が無難でしょう。だいたい半年~多くて1年分の生活費を当面の資金として取っておくと安心ですね。
こういう当面の備えは、意外なところでも役に立ちます。
災害ではないけど、事故に遭って働けなくなったとき
家族が急な病気になったとき
すこしの金銭面での余裕は、心に大きな余裕をもたらします。
③ 使える制度があることを知っておく
知識は武器になります。
たとえば本人確認が取れれば預金を引き出せることを知っていれば、残高のある口座に手を付けることができます。
保険による保障の対象かがわかれば、多額の負担から解放される可能性があります。
とはいえ、すべてを頭の中に叩き込んでおくのは難しいです。
ここで大切なことは
・なにかあったときに、使える支援がないか調べるチカラ
・調べてわからなければ、周りの人を頼って聞くチカラ
・そもそも聞くべき/調べるべきと立ち止まれるチカラ
だと思います。
防災の日、避難訓練も大切ですが、お金にも目を向ける日となりましたら幸いです。