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会社員よりフリーランスがいいの?

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、会社員として働きながら、FPとして活動しています。

FPとして相談を受ける中で、特に20~30代の方によく聞かれるのが働き方について。とりわけ会社員として働くべきなのか、フリーランスとして働くべきなのかという問いは多く聞かれます。

今日はそんなフリーランスについて
・どうしてフリーランスという選択肢が出てくるのか
・フリーランスとして働くメリット
・フリーランスで働かせる会社のメリット
について探っていこうと思います。

会社員とフリーランス、何が違う?

そもそも会社員とフリーランスという定義はどこから生まれるのでしょう。
フリーランスは別名 個人事業主といいます。

自分で事業をおこしている、つまり経営者と同じ立場という考え方です。

FPとしてはお金の話をしたいところですが
まずはそもそもの立場の違いについてです。

フリーランスは自分が事業主なので、自由に働けます。
定時といった概念もなければ営業時間も自分で決められます。

一方で何も保証されません。
会社員は始業から終業まで働いていれば、基本的にお給料が確保されます。最低賃金や有給休暇といった制度も国が定めてくれて最低限保証してくれます。これはフリーランスにはそのような保証はありません。

どんなに頑張って営業活動をしていても、どんなにいい製品を徹夜で作っていても、売れなければ収入は0円です。

手残りがいいのはフリーランス

お給料を受け取ったことのある方は必ず耳にしたことがある
額面・所得・手取りといったワード。
これらはお給料からいろいろと天引きされているのでこのような表現が生まれます。

社会保険料や税金といったものが引かれています。
詳しくはこちらをご参照ください。

これらの引かれている金額の仕組みを考えてみましょう。
会社で天引きした税金や社会保険料は、会社の懐には入りません。
立て替えているだけなので、会社は税務署や年金事務所に納めます。

これらの仕組みはフリーランスの方にはありません。
そのため手残りはいいように見えますが
・税金は自分で確定申告しなければならない
・住民税も、自宅に届いた納付書で自分で納めないといけない
・社会保険も、国民健康保険や国民年金を自分で納める必要がある
と、なにかと出費が多いことがわかります。

会社としてはどっちにしてほしい?

そもそもフリーランスという考え方が生まれてくるのはなぜでしょう?
会社としてはどっちの立場でいてほしいのでしょうか?

まず、税金の面で考えると基本的にはどちらでも構わないというスタンスでしょう。まるっと立て替えた源泉所得税を納付しているだけなので、会社としてのスタンスは特に関係ないかと思います。

一方で社会保険に関しては、従業員の社会保険は折半で会社が負担することになります。一方でフリーランスの場合はあくまで個人事業主、他の会社との取引と同じなので、社会保険料の会社負担がなくなります。

費用面だけで考えれば、同じ職場で働くメンバーに対してお給料を払うよりも(フリーランスとして)外注に出す方が負担額は少なくなります。

このメリットだけ見ると全員フリーランスにしたくなりそうです。
あとは従業員の場合には指揮命令下におけますが、フリーランスの場合にはそうはいきません。他社の人間を何時から何時まで拘束して業務をすべて指示するなんて現実的ではないので、フリーランスの人間を縛るわけにはいかないです。

となると、そこで働いてくれる人の立場はおのずと答えが出てくるのではないかと思います。

働き方で変わるのは将来の年金まで

会社員と個人事業主では社会保険の取扱いも大きく異なります。
一般的には会社員のほうが厚生年金にも加入することになるので老後の受給額は手厚くなる傾向にあります。

また住宅ローンを借りる際にも、毎月のお給料が固定されている会社員とバラバラのフリーランスなら、会社員の方が借りやすそうですよね。

このように、手取り金額以外にもいろいろと差が出てくるので、調べてから働き方を決めることをおすすめします。

あなたの資産形成の一助になりましたら幸いです。

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