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知りたい!夫婦のお財布事情

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、会社員をしながらFPとして活動しています。

今日は気になる夫婦のお財布事情について。

家計の相談に乗っていると、よく聞かれるのが夫婦の家計負担について。
夫婦の片側が子育て等の理由で収入がない場合には
・家事育児をしている方が家計管理して、働いている方がおこづかい制
・収入を受け取っている人が家計も管理しているケース
が考えられるでしょう。

夫婦共働きの場合は
・夫婦で別の口座にしている
・どちらかが管理してもう1人はおこづかい
・共同の口座とノータッチの口座がある
と選択肢が増えるのではないでしょうか。

どの方法がベストかは断言できません。
各家庭のやりかたがあると思いますので、話し合うしかないでしょう。

今日はそれぞれのメリット・デメリットを考えてみようと思います。

家計を1人が管理するメリット・デメリット

まずは夫婦のどちらかが家計を管理して、もう1人はおこづかいといった形で受け取るケースのメリットとデメリットです。

メリット 家庭の収支を生涯ベースで考えやすくなる

夫婦のどちらかの収入だけでは補えない支出が人生にはたくさんあります。
・住宅を購入する場合
・お子様が進学するとき
・親御様の介護に関する資金

これらは人生の三大支出といった表現をします。
(正確には三大支出は本人の老後資金を含みます)

このような場合には夫婦で一緒に家計管理している方が計画を立てやすいです。家計の全体像が見えるからです。

デメリット 管理が夫婦どちらかに任せきりになる

1人が管理をするということは、もう1人には不透明になりがちです。
この不透明さがデメリットを引き起こす根源になりやすいです。

・想定外の大きな支出を管理している人が勝手に決めていた
・実は思っていたより資産形成できていなかった
・おこづかいをもらう人に不満が溜まってしまう

といった可能性がありますよね。

明朗ならいいかというと、そうとも限りません。
たとえば物価があがっていることに気づかずに、最近使いすぎじゃない?と声をかけて傷つけてしまう。もっとがんばれば・・・という言葉がつい出てしまう、なんてリスクもありえます。

夫婦別財布のメリット・デメリット

夫婦別財布の場合には先ほどの片方が管理する場合とは真逆のメリット・デメリットが生まれますね。

それぞれが管理するので、各自の責任となるのはメリット。
とはいえ大きな支出に備えるには不向きなのがデメリットです。

また子育ては別として、人間子どもを産めるのは女性だけです。
出産期に女性は一時的に収入が大幅に減るケースが大半です。

出産期を経て家計の管理方法が変わるケースも決して少なくないでしょう。

夫婦で共同の口座を作る方法

夫婦で共同の口座を作ってそこにいくらかずつ入金する方法。
片方が管理する方法と別財布のハイブリッドの考え方になります。

共同口座に入れた以外のお金は自由に使えるので裁量が少し大きいです。

とはいえ、この方法もデメリットがないわけではありません。
たとえば大きな支出、住宅を購入する段階になってそれぞれから頭金を出そうと蓋を開けてみたら、その金額に大きな差があったとしましょう。

預金残高が多い人は将来に備えて節約していて、少ない人は浪費していたならば・・・日頃の不満の大噴火に繋がり兼ねません。

どの方法でも、コミュニケーションが大前提

世の夫婦のお財布事情に魔法はありません。どのケースを選ぶかは家族ごとにベストな方法を選べばいいと思います。

ただし大切なのは、どのケースでもコミュニケーションをとること。
夫婦別財布の場合にも、大きな支出については事前にしっかり話し合って備えるべきでしょう。

どちらかが管理する場合にも、不透明な部分についてしっかり話し合っておくべきでしょう。おこづかいや共同口座以外の部分など、1度個人の裁量に委ねた部分は介入しないことも、コミュニケーションの選択肢です。

日本では近年でこそ授業でお金について教えるようになりました。
家庭でお金の話をするのが難しいというケースもよく耳にしますが、しっかり話し合っておけるといいですよね。

あなたの家庭の資産形成の参考になりましたら幸いです。

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