見出し画像

ビアズリー展

三菱一号館美術館で5月11日まで開催しているビアズリー展にやっと行ってきました。オープニング当初、結構混雑しているようなポストを見たので、なるべくゆっくり見たかった私はちょっと様子を見ることに。そして、やっと26日に行ってきました。

前情報ほぼなしで行ったのですが、ある部屋に入ったら、近くの女性が突如展示作品を撮影しはじめ

ん!?!?
撮影OK?

ドキドキしていると、他からもシャッター音が。おぉ!いいんだ!というわけで、私も激写

撮影可能作品はオスカーワイルドの「サロメ」のための挿絵を展示している所でした。
サロメの挿絵の中にはオスカーワイルドに似せて描いている人物がいる、的な説明がある作品が何作かありました。太陽だったり太った人物だったり。隣の女性2人組が「これじゃない?でもオスカーワイルドってどんな顔してたんだろう?」と言いつつスマホで検索して出て来た若い頃のオスカーワイルドの画像と比較「似てるかな!?」「う〜ん?そうかな?」

多分これは年取って太ったオスカーワイルドに寄せて描いています(笑)

想像よりも多くの作品群が観られてとても充実した展覧会でした。
ただこの4枚展示してある場所は見るのが難しかったです。とても細かい線の作品なので細部まで見たいのですが、下の段は屈まないといけないし、上の段は私の身長では光ってなかなか見えにくいのが残念でした。

初期作品から晩年、最後の作品までビアズリーの作品が網羅されて、ビアズリーのイラストの成長が一目瞭然でした。やはり晩年に向かうにつれ、線、構図、背景の描き込みがさらに洗練されているのを見るのはとても興味深かったです。

実は以前ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に行った時、ビアズリーの作品が観たかったのですが探せなかったので展示ルームにいた係員に「ビアズリーの作品はどこですか?」と聞くと、現在展示中の作品はないとのこと。しかし、資料室?に行くと作品が見られると教えてもらいました。そこに行ってみると図書室のようになっていて、申し込み用紙のような紙に作者と作品名を記入すると担当の方が保管庫みたいな所からドローイングボックスに入った作品を持って来てくれます。そして資料室内の机(自習室ぽ机が並んでる)で自由に閲覧することができます。

オスカーワイルドとアーサー王が好きなので、それらの作品を何枚か希望して見せてもらいました。結構前の話なので覚えていないけど印刷されたものだったと思います、というか原画がそんな風に見られたら危なすぎるので印刷物ですな(笑)

ヴィクトリア&アルバート博物館ではそのように作品を何枚か間近で見る機会に恵まれましたが(印刷)、フレームに一点一点入り、作品の流れを考えて展示されたものはまるで別作品を見ているかのよう。エドワード・バーン=ジョーンズなど、ビアズリーと関わりのあったアーティストの作品も展示されてより理解が深まる質の高い展覧会でした。日本に滞在中の開催でラッキーでした。

チケットがオンラインで販売開始になってすぐ平日チケットを購入しましたが、何度も通える偏愛パスを買っておけば良かったと後悔しました。

この日、実は事前に見ていたボールペンが欲しかったのですが、既に売り切れ。店員さんに聞くと、いつ再入荷するかわからないとのこと。ポストカードとイエローブックのブック型ボックスに入ったクッキーをお買い上げ…図録は気になったものの、その後お出かけの予定があったのでスルーしました。
が、やはり図録買っておけば良かった!!展覧会も後半になると図録は売り切れになる事が多いと聞いて、昨日再びショップに行って図録を購入しました(笑)また、ラッキーな事に欲しかったボールペンが再入荷していたので、ボールペンも一緒に購入できました。
この図録は買っておいて良かったです。いやぁ〜いい展覧会だった。

いいなと思ったら応援しよう!