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Still Life
静物画と向き合うとき、人物や風景とは異なる時間がそこには流れている。果物にしろ花にしろ、椅子にしろ魚にしろ、ある種の生命の静かな時間がそこには存在する。人はそれを“スティル・ライフ“と呼ぶ。
絵画や写真で僕らがスティル・ライフを表現するとき、構図が最も重要な要素になってくる。時間を閉じ込める鍵は、大体が構図にあるといっても過言ではない。アーヴィング・ペンのスティル・ライフも、ゴッホのそれも、スタイルも年代は違えど極めて前衛的な手法で作品をつくっている。
僕らが静物画にこれほどまでに惹かれるのはなぜだろうか。それはもしかしたら、オブジェたちの作品を鑑賞することで、リアルと虚構のあいだにある不思議なものを少しだけ想像できるからのかもしれない。
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