飲み会より読書!の『ゆる言語学ラジオ』のふたりがおすすめする2022年ベスト本
飲み会よりも読書を優先するコンビによる2022年ベスト本紹介 #174
※動画中で言っている今年は、「2022年」 です。
1冊目『物価とは何か』
(講談社 渡辺努さん)
①物価の本質本である。
本質を掘り下げる
究極の問
なぜ、物価は変わるのか?
「インフレとはなにか?」を説明するために
「ハイパーインフレを起こすにはどうしたらいいか」で説明する。
物価の不安定性の原因(物価が上がる原因)
↓↓↓
人々のインフレ予想にムラがあるから。予想が一致してたら動かない。
↓↓↓
なぜインフレ予想にムラが出るのか?
↓↓↓
人々が「インフレ」になると予想するから。
↓↓↓
国民のマインドがないと動かない。
↓↓↓
人々の物価予想の基準は?
↓↓↓
中央銀行の金利政策、政府の財政政策が根拠。
あれ?無限ループになるぞ?
でも、それを解決したのが……
↓↓↓
「ゲーム理論」
「ゲーム理論」だと経済のジレンマを解決できる。
↓↓↓
中央銀行の総裁はドタキャン魔の嘘つきが望ましい。
ロゴフの結論
↓↓↓
低インフレを目指し、失業率には無関心なサイコパスを総裁にするのがよい。
②ポピュラーサイエンスの最高峰である
数式でてこない。たとえがすごくうまい。
物価は地震と似てる。
物価と地震の共通項とは?
③語り口がジョークに満ちている
理想の物価指数とはなにか?
④あとがきがカッコイイ
2冊目『サミング・アップ』
翻訳ゆれがあるので『要約すると』で売られていることがある。
①生きる勇気を貰える本
②大物が好感度を捨てて真実を書いた本(人生すべてを棚卸しした本)
③口悪すぎて大笑い
技術MAX・実績MAX
知識MAX・経験MAX
遠慮のなさもMAX
たとえば、こんなのが……
客を馬鹿にしてる
人間の知性をA、B、C……とランクづけすると、観客はO(オー)
開始20ページで政治家なんか大したことないとボロくそ
なにもできないくせに、弁舌の才だけで生きてる。
口のうまさは人間の能力と関係ない。
④世界十指の作家が、ガーシーと同じことしたような本
幼少期の体験
イギリス人牧師に英語教わる
警察裁判所のニュースを音読させることしかしなかった。
↓↓↓
毎日させられ、具合悪くなる
観客は群衆になると些細なことでキレ始める
↓↓↓
著者曰く、こういうやつらは、
あたまで考えるのではなく、太陽神経叢(たいようしんけいそう)で考えるのだ。
※太陽神経叢とは、みぞおちの辺りに神経が密集している場所
ここ100年の最高の劇作家と言われるイプセン(劇作家) に対して
彼の劇には美点がたくさんあるにも拘らず(かかわらず)、
彼の創意は、なんと貧弱だったことか。
登場人物は、なんと繰り返しが多かったことか。
劇の主題についても、表面から少し奥まで入るとなんとつまらぬものが多かったことか
人間は創作の肥やしにしか思えない。
群衆としての人間には興味がある。
イプセンをボロくそに言ってる、モームはもっとも成功した劇作家。
演習家にたいしてもボロくそ
劇作家の意図が演出家の愚かな頑固さのためにどれほど誤って、表現されているかを知ったら、観客は驚くだろう。
観客も演出家もアホ⇒真実の半分も書けない⇒ならば小説家に。
ネガティブなのに不快でなくおもしろい。
インスピレーションや霊感は作家のたわごと。運動不足や調子の悪い肝臓のおかげ
首尾一貫した哲学体系を築きあげる。
元気が売りの人⇒正しいエールにならない。元気あげる役にたってない。内分泌だよりの元気さ。
⇒本にされても読者は、内分泌物質は、出てこない。
強調したいところのまわりを切り抜くと、はっきりする。
仕事が上手くいかない人が勇気を貰える本。
3冊目
言語が違えば世界も違って見えるわけ
グラッドストン⇒ホメロスの研究を個人的にしていた人で、
のちに英国下院議員であり、首相になる人物。
タイムズに載ったレビュー
グラッドストン氏は極端なまでに賢い。
しかし、不運なことに極端なまでの賢さは、両極は、相通ずということわざの最適な実例を呈している。
これほどの力が効果を発揮せず、
これほどの天賦の才が均衡(きんこう)を欠き、
これほどの肥沃(ひよく)さが、雑草ばかりを茂らせ、
これほどの夕べがシンバルと管楽器の響にしか聞こえない。
極端なものは、ある意味同じ。