【台本】もしも、朽木白哉と伊達政宗と手塚国光と土方歳三がスターバックスでお茶をしたら。
※性格の情報からのイメージで書いています。
朽木白哉(くちきびゃくや 「BLEACH」の登場人物)
性格は生真面目で冷静沈着。厳格でルールに厳しい。
四大貴族の一として「全死神の規範であるべき」という強固な信念を持ち、
朽木家の誇りを守るために戦う。真面目ではあるが、尊大でプライドが高く皮肉屋である。
無表情で口数が少なく自分の感情を滅多に表に出さない。その為一見冷徹に思えるが義妹のルキアを敵の攻撃から庇ったり、危険な任務が多い席官にしないよう根回したりと情のある部分も見せている。
出典 https://dic.pixiv.net/a/%E6%9C%BD%E6%9C%A8%E7%99%BD%E5%93%89
伊達政宗:みえっぱりでおしゃれ、筆まめ、派手好き、
中庸(ちゅうよう)を重んじた常識人、刀オタク、希代の切れ者
出典
https://colorfl.net/datemasamunematome/
http://tadaakifujimaru.com/2016/06/23/date/
手塚国光(てづかくにみつ「テニスの王子様」に登場するキャラクター。)
口癖は「油断せずにいこう」
座右の銘「敵は己の内にあり」の通り努力を惜しまず妥協を許さない性格の持ち主。真面目・冷静な性格で全く笑顔を見せない。自分にも厳しい。
出典
https://dic.pixiv.net/a/%E6%89%8B%E5%A1%9A%E5%9B%BD%E5%85%89
土方歳三:落ち着いていて物静か、単刀直入に必要事項を端的に話す為、事実だけを把握しやすかった。と言われている。
人の心理を読む洞察力の優れていた。
とても気が利く愛想のいい男で、
商人っぽさが染みついているしたたかな感じがした。と言われている。
出典
http://tan.duelzhawk.com/gumi02/hijikata.html
~ここから~
土方:朽木殿、伊達殿、手塚殿
久しぶりじゃな。
朽木:お久しぶりです。
伊達:お久しぶりです。
手塚:お久しぶりです。
土方:せっかくこうして、ばったり会えたんじゃ。お茶でもせんか?
朽木:はい。
伊達:はい。
手塚:はい。
土方:では。参ろう。
朽木:はい。
伊達:はい。
手塚:はい。
店員:いらっしゃいませ~。
(4人ともたじろぐ)
(どうすればいいのじゃ。まったくわからぬぞ)
店員:ご注文は何になさいますか?
土方:なにがあるのじゃ。
店員:(メニューを見せる。)
土方:(だれにも聞こえない超小声で、わからぬ)
土方:みなのもの、先に決めよ。これがメニューじゃ。
朽木:俺、ブレンドコーヒーのトールサイズ
伊達:(だれにも聞こえない超小声で、わからぬ)
じゃぁ。儂(わし)もそれで。
手塚:俺も。同じで。その方がはやいだろう。
手塚:で。土方さんは、なににするんですか?
土方:うむ。儂(わし)も同じものを頼もう。
(各自支払いをする)
店員:お待たせしました。ブレンドコーヒーのトールサイズです。
(席へ)
土方:ふぅ。やっとひと息つけるな。
みなのもの、おつかれさまじゃ。
朽木:おつかれさまです。
伊達:おつかれさまです。
手塚:おつかれさまです。
手塚:ところで…。土方さん、今日は何用で?
土方:ん?
手塚:だって……。無駄な話はしない、鬼の副長が、
ボクらなんかを気軽にお茶に誘うわけないじゃないですか?
ねぇ。伊達さん?
伊達:そうじゃのぉ。たしかにそんな風なイメージはあるのぉ。
けれど、今回は「気軽に」誘っただけで、とくに目的はないと
儂(わし)は読んでおる。
手塚:そうなのですか?
土方:ああ。緊張させてしまったのならすまない。
もっと気軽に交流出来たらと思って、思い切って声をかけたのだが……。
迷惑だったかのぉ。
手塚:そんなことはないです。
伊達:ないです。
朽木:ないです。
土方:そうか。ならよかった。
それじゃぁ。この「コーヒー」とやらが、冷めてしまう前に飲むとしよう。
儂(わし)は、聞き役に回るから、好き勝手に話してくれ。
手塚:はい。(んなこと言われたら、自然になんかしゃべれない……)
伊達:はい。(んなこと言われたら、自然になんかしゃべれない……)
朽木:はい。(んなこと言われたら、自然になんかしゃべれない……)
手塚:……。何話そうか?
朽木:そうですね……。恋バナとかどうですか?
伊達:おお!色恋か!よいのぉ。
土方殿もそう思うだろ?
土方:……。いいんじゃないか?
手塚:では。恋バナで。
土方:うむ。
朽木:おう。
伊達:承知した。
(恋バナと決まったものの、だれも話さない)
土方:誰も話さないのぉ。手塚殿。
手塚:ですね。
土方:どうしたもんかのぉ。
手塚:そうですねぇ。どうしたらいいですか?
土方:(俺に聞くなと思いながら)知らん。自分で考えろ。
手塚:はい……。伊達さんや、朽木くんにも聞いてみましょう。
手塚:ふたりともどうしようか?
伊達:そうさのぉ。儂(わし)は、なんでもいいぞ。
朽木:べつに恋バナにこだわらなくてもよくね?
(朽木以外全員)たしかに!
朽木:だろ?俺、伊達さんとか土方さんの時代の話めちゃ聞きたい!!
教科書とかじゃわからない話って絶対あると思うし。
手塚:それはたしかに興味がある。
伊達:うまくしたら、土方さんの恋バナが聞けたり、
素の姿が見れるかもしれんのぉ。楽しみじゃ。
朽木:あーあ。伊達さん。
そんなこと言ったら、土方さんの素の姿
多分見れない……。
伊達:なんで…あっ!すまぬ。そうよのぉ。
土方:(苦笑)
土方:わかったわかった。自由に話そうぞ。
(好き勝手にトークをする)
1時間後……。
土方:おっ!もうこんな時間か。
ではみなのもの、先に失礼する。
手塚:おつかれさまでした。
伊達:おつかれさまでした。
朽木:おつかれさまでした。
朽木:ふぅ~。
伊達:ふぅ~。
手塚:ふぅ~。
伊達:やはり、土方殿がいると、どうも緊張する。
朽木:同じく。
手塚:たしかに。
朽木:それじゃぁ。ゆるゆるモードで、トーク再開しますか?
伊達:それは良い考えじゃ。
手塚:ああ。
(土方がいた時より、リラックスして話す)
1時間後……
朽木:あー。たのしかった。
伊達:うむ。満足じゃ。
手塚:たまには、こういうのもいいな。
朽木:だろ?俺も手塚さんも自分に厳しかったりするから、
意識的にこういう時間持たないとな。
手塚:ああ。
朽木:そのきっかけをくれたって意味では感謝だよな。
手塚:ああ。
伊達:(うんうんと聞いている)
伊達:それでは、拙者これにて。
朽木:おつかれさまでした。
手塚:おつかれさまでした。
手塚:さてと。俺もそろそろ。じゃぁな。朽木。
朽木:待ってください!!
手塚:うん?
朽木:俺……。手塚さんみたいになりたいです。
手塚:……ありがとな。でもな、そりゃ無理だ。
朽木:なんでですか?
手塚:人それぞれ、魅力は違うからだ。
なのに、他の誰かになろうとしたら、苦しくなる。
自分の魅力が発揮できなくなるからね。
だから、朽木くんは、ボクになろうとしてはダメなんだよ。
朽木くんは、朽木くんらしく、輝くのが一番だ。
「油断せずにいこう。」
そういうと、手塚さんは去って行った。
ボクはその後ろ姿をずっと見ていた。
すると、突然風が吹いて来た。
その風は、とてもすがすがしく、キリッとしていた。
なのに、やさしさとあたたかさも感じられた。
そして、思ったんだ。
手塚さんがそうであるように、
この風がそうであるように、
ボクもボクらしく生きようと。
その覚悟を、この風はくれた。
勇気をもらったお茶会だった。
人生が変わったお茶会だった。
今日という日を忘れないよう、ボクは帰りに、
テニスボールとコーヒーを買った。
この日の空は、とても器がでかい空に思えた。
そして、それを見ているうちに涙が出てきた。
それをごまかすように、上をみていた。