【台本】もしも、ぬ〜べ〜が陵南高校バスケット部OB仙道選手だったら。
この台本は、『地獄先生ぬ~べ~』の主人公ぬ〜べ〜こと鵺野鳴介(ぬえのめいすけ)が、
『SLAM DUNK』の仙道選手だったらという体(てい)で書かれています。
設定としては、すでにOBとなっています。台本上の名前は、鵺野(ぬえの)です。
【登場人物】
元湘北バスケット部キャプテン
赤木剛憲(あかぎたけのり)
元湘北バスケット部 部員
桜木花道
元湘北バスケット部 部員
流川楓
安西先生
実況A:実況の人。母校は、陵南。
実況B:実況の人。母校は、湘北。
観客A&B:流川楓ファン
観客C&D:鵺野鳴介ファン
陵南元顧問
相田彦一:陵南の要チェック男。
〜ここから〜
今日の試合は、鵺野(ぬえの)率いる陵南高校バスケット部OB VS(読み:たい)湘北高校バスケット部OBだ。
安西先生:ふぉふぉふぉ。懐かしいですね。赤木くん、桜木くん準備は出来てますね?
赤木:はい!
桜木:もちろんだぜ!いつでもいけるぜ!!
この天才に準備なんて不要だ!
まだわかってねーの。おやじ(顎(あご)のところをたぷたぷさせる)
安西先生:ふぉふぉふぉ。
それは、心強いですね。
赤木:どあほう!もういい年なのに、昔と変わらず無礼なやつだな!
安西先生、この馬鹿の無礼お許しください。
(赤木、頭を下げる)
ほら。お前も頭を下げろ!
桜木:(何も悪いことしたと思ってないので不満げな顔)
すいやせんでした。
これでいいか?ゴリ?
赤木:まったくお前というやつは……。
謝ることもできんのか!
桜木:だって、なんも悪いことしてないッス。
赤木:しただろ?
桜木:何をスッ?
赤木:先生の顎(あご)をたぷたぷしただろう?
桜木:ああ。あれッスか。
あれは、挨拶みたいなもんですし、先生怒ってないッス。
赤木:それは、先生の器が大きいから許されてるのであり、
一般的には、失礼なんだぞ!
そんぐらいわかっとけ!
桜木:はいはい。
そんなことよりゴリ、さっさと試合しようぜ。
向こうさん(陵南高校バスケット部OB)待ちくたびれてますよ?
赤木:(あっ!いかん!という顔)
そ、そだな……。
鵺野(ぬえの)さん、この桜木(読みは、ばか)のせいでお待たせしてすみませんでした。
(赤木、頭を下げる)
ほら、お前も頭を下げろ!
お前のせいで待たせたんだからな!
桜木:はいはい。
すいやせんでした。
鵺野(ぬえの):ははは……。
相変わらずだね。10年経っても変わらないかぁ……。
少し、羨ましいな……。
しかし、バスケットでは負けないぞ!
思い出させてやるさ。
陵南の鵺野(ぬえの)の恐ろしさを。
赤木:(ぞくぞく)
桜木:おっしゃ!こい!鵺野(ぬえの)は、俺が倒す!
鵺野(ぬえの):ははは……。そのセリフもなつかしいね。
なにもかもあの時のままだ。
変わったのは、年齢と体力ぐらいか(笑)
桜木:うっせ!俺は、あの時のままだ。
今でもバスケットを愛している。
体力だって落ちてねー。
鵺野(ぬえの):さーて。それは、どうかな。それが本当かどうか知るためにもはやく試合しようよ。
なぁ?天才くん。
桜木:(カチーン)ああ。
おら。ゴリ。さっさとやろうぜ。
この澄ました顔のイケメン野郎に恥をかかせようぜ。
ふたりの天才に負けるところ、ここにいる全員に見てもらうんだ!
赤木:ふたりの天才?
流川のことか?流川のことやっと認めたんだな。
うんうん。
お前も成長したもんだ。
桜木:ちげーよ。(少し照れながら)
ふたりの天才というのは……。
俺様と…ゴリのことだよ。
赤木:お、俺?
桜木どうした?熱でもあるか?
桜木:うっせぇなぁ。いいだろ。
そう思ったんだから。
でもまあ、天才ランクでは、俺様より下だけどね。
おい!いくぞ!ゴリ!
赤木:ああ。ってなんでお前が仕切ってる!
俺がキャプテンだ!
桜木:あーあ。うっせ。
流川:(どーでもいい。さっさとやろうぜ)
流川:・・・
鵺野(ぬえの):……。そろそろいいかな?赤木キャプテン。
赤木:はっ!す、すみません!
鵺野(ぬえの):ふふふ。いいよ。
ここまで、あの日あの時を再現してくれるとは思ってなかったから、嬉しいね。
嬉しいついでに、試合も勝たせてもらうよ。
そして、喜びを倍にして帰らしてもらう。
桜木:そんなことはさせねぇ!
鵺野(ぬえの):いいね。その闘争本能(とうそうほんのう)剥き出し(むきだし)な感じ。
もっと俺をわくわくさせてくれ!
楽しませてくれよ。天才くん。
桜木:望むところだ!このイケメンが!
澄ました顔できなくしてやる!
鵺野(ぬえの):うんうん。
いいね。いいね。
さぁ。おいで。
コテンパンにしてやるよ。
桜木:うっせ!
赤木:桜木、堪えろ(こらえろ)
挑発に乗るな!
勝つために耐えろ(たえろ)
天才ならそれぐらいできるよな?
桜木:お、おう。
赤木:よし!
鵺野(ぬえの):さっすが赤木くん。
桜木という猛獣をうまく扱っている。
こうでなくっちゃ。
赤木:・・・
桜木:くっそ!鵺野(ぬえの)め……。
つ、つえぇ……。
能力錆び(さび)ついてない……。
仕方ない……。勝つためだ。
流川に華を持たすことになるのは癪(しゃく)だが、そんなこと言ってらんねぇ。
おい!流川!
しっかりやれよ!
流川:(うっせぇなという顔のまますべきことをする)
流川:・・・
(シュートを決めまくる。)
観客女全員:きゃー。さすが流川様。すてきー。
観客A(女):それに比べて桜木とかいうの、なーに?口ばっかり。
せいぜい、流川様の邪魔をしないでね。
観客B(女):ほんとほんと。
観客C(女):あっ!鵺野(ぬえの)選手!かっこいい〜!!
高校生のときも、かっこよかったけど、
年齢(とし)を重ねたことで、大人の色気出てきたね。
観客D(女):うんうん。
フレフレ陵南!
がんばれがんばれ陵南!
鵺野(ぬえの):(声援に応える余裕を見せる)
実況A:おおーっと!逆転だぁ。
陵南、このまま逃げ切れるかぁ?
それとも、湘北が陵南を倒すのか?
さぁどうなる!?
実況B:○○さんたのしみですねー。
実況A:ええ。
実況B:○○さん(実況Aのこと。名前は適当に入れてください。)は、どちらが勝つと思いますか?
そうですね。やはり母校「陵南」に勝ってほしいですね。
○○さんは?(実況Bのこと。名前は適当に入れてください)
実況B:そうですねー。やはり母校「湘北」に勝ってもらいたいですね。
実況A:なるほど。互いに譲れない(ゆずれない)試合なわけだ。
負けませんよ。
実況B:ええ。そうです。仰る(おっしゃる)通り負けられない試合ですね。
そして、この試合は、湘北(読み:うち)が勝つ!
実況A:ははは…。笑わせてくれる。
まぁ。せいぜい楽しませてくださいね。
あの鵺野(ぬえの)があんなに楽しそうにバスケットやってる姿を見るのは、10年ぶりですからね。
実況B:・・・
たしか鵺野(ぬえの)くんは、いまバスケット選手として大活躍されていると聞いておりますが……。
実況A:ええ。その通り。
イケメンで実力もあるから大人気だよ。
でもな、鵺野(ぬえの)をここまで燃やさせたのは、ほかでもない。今日、ここに来ている「桜木花道」と「流川楓」だよ。
そして、いま、あの時を完璧に再現した試合が行われている。
そんな状況にやつ(鵺野(ぬえの)のこと。)が興奮しないわけないだろ?
見てみろよ。あのキラキラした瞳。(読み:め)
仕事としてバスケットしてる鵺野(ぬえの)の顔とまったく違うだろう?
実況B:たしかに。
となると……。
実況A:ええ。○○さん(実況Bのこと。名前は適当に入れてください)には
悪いですけど、陵南(読み:うち)が勝ちます。
実況B:・・・
(試合は進み、陵南リードのまま)
実況A:おおーっと。試合終了まで残り1分。
もう陵南OBチームの勝ちは確定でしょう!
ねぇ?○○さん(実況Bのこと。名前は適当に)
実況B:(悔しそうに)ええ。
おっと、ここで試合終了だぁ。
最終結果は……。
陵南高校バスケット部OBチームの勝利!!
陵南スタンド:おおーー!!
相田彦一:さっすが世界の鵺野(ぬえの)や!
陵南元顧問:うむ。
陵南元顧問:よくやった。
陵南OBチーム全員:うっす。
ありがとうございます。
それでは、これにて試合終了とさせて頂きます。一同礼(いちどうれい)
陵南バスケット部OBチーム:ありがとうございました。
湘北バスケット部OBチーム:ありがとうございました。
(解散)
さて敗北した湘北バスケット部OBチームはというと……。
何も語らず、ただ前を向き歩いていた。
それぞれの明日を信じて。
【完】
はじめましてたかはしあやと申します。 記事作成・キャッチコピー・タイトル付けを 生業としておりますが このままだと止めないと いけなくなるかもという位 金銭的に困っていますので、 サポートをしてもらえると 泣いて喜びます。 どうぞよろしくお願い致します。