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【レビュー】APS-C最広角ズーム 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM をSIGMA fpで使う
はじめに
8-16mm F4.5-5.6 DC HSMは、2010年4月29日に株式会社シグマから発売されたAPS-C一眼レフカメラ用交換レンズです。
コンパクトなサイズでありながらフルサイズ換算12mmの超広角撮影が可能なことが特長となっています。これはAPS-C用ズームレンズとして最広角です。
私は本レンズを2018年に購入しました。本記事では、その機能に触れつつ、外観や撮影した写真を紹介します。
以下、メーカーのリンクです。
※本レンズはAPS-C用です。
※本記事のAmazonへのリンクはアフィリエイトです
外観・使用感
以下に外観の写真を示します。
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マウントアダプターを介してSIGMA fpに装着しても、超広角ズームレンズとして常識的なサイズかと思います。
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また、ズームやフォーカスの操作によってレンズの全長が変化しないため、扱いやすいです(前玉は前後します)。
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その前玉はいわゆる「出目金」です。
フィルターが付けられないので、接触させないように気をつけて運用していました。
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その他、前玉を保護するために、かぶせ式のフードが付属しています。
高級感があり、内部には植毛されています。もとは安価なレンズながら所有欲を満たす作りです。
SIGMA fpで撮影した写真
撮影した写真を以下に示します。ボディはSIGMA fp、カラーモードはティールアンドオレンジで、すべてISO100、F11です。画質の参考になれば幸いです。
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SIGMA fpは35mm判(フルサイズ)ですが、望遠端の16mmがケラれずに使用できました。
フルサイズでAPS-C用レンズを使用しているため、当然ながら顕著な周辺減光があります。気になる場合はクロップして使用すると良いでしょう。
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また、被写体に寄って撮影できます。
焦点距離が16mmで近接撮影をすると、被写体と前玉がかなり近くなるので接触しないようご注意。
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本レンズで特筆すべきは、非常にコントラストの高い写真が撮れることです。
例えば、45mm F2.8 DG DN | Contemporaryで同条件で撮影するともっと柔らかい絵になります。
fpでティールアンドオレンジを使用されている方なら、この写真がいかにハイコントラストかわかっていただけるはずです。
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F11まで絞れば、遠景の解像力も申し分ありません。
超広角・寄れる・ハイコントラストなどの特徴から、本レンズは旅行に好適なレンズです。実際に多くのシーンで役立ってくれました。
おわりに
本記事では、APS-C用レンズの8-16mm F4.5-5.6 DC HSMを、フルサイズのSIGMA fpに装着し、外観や実際に撮影した写真を紹介しました。
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以前から本レンズの望遠端のイメージサークルが大きいことを小耳に挟んでいましたが、実際にfpで使用してもぎりぎりケラれず、その大きさがよく分かりました。
また、本レンズはFoveonで使える最広角のレンズです(記事執筆時点)。
SD1 Merrillやsd Quattroで超広角撮影をしたい方は、SAマウント用の本レンズを持っておくとよいかと思います。
APS-Cボディでは、レンズ本来の力を存分に発揮し、周辺減光の軽微な超広角レンズとして活躍してくれることでしょう。
2023年10月には、ミラーレス時代に対応した後継機と呼べるレンズ「10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary」が登場しました。こちらもAPS-C用ですが、クロップしてfpで使用しても面白いかもしれません。